「中国の今後」を端的にわかりやすく、指摘している記事を目にした。
以下、【 】は、ネット記事のコピーです。
【 中国経済は大きな減速に向かっていると、ノーベル賞受賞経済学者のポール・クルーグマン(Paul Krugman)は考えている。
彼は、2023年に入ってからの期待外れな中国の経済パフォーマンスを、日本の経済力が衰退し始めた90年代の経済的苦境と比較した。
クルーグマンは2023年7月25日に公開されたニューヨーク・タイムズへの寄稿文にこう記している。
「中国は最近失速しているように見えることから、将来的に日本のような道を歩むのではないかと言う人もいる。それに対する私の答えは『おそらくそうはならない。中国はもっと悪くなるだろう』だ。」 】
クルーグマンの指摘は端的でわかりやすい。「中国はもっと悪くなるだろう」との予測であるが、素人の私も同感である。日本のバブル期において、中国の「鬼城(ゴーストタウン)」のような建物群は、日本の各地にできて放置されたままになっているが、中国の廃墟建築群に比べれば、「かわいい規模」だと私は思っている。中国の廃墟ビル群の「鬼城」の実態を知れば知るほど・・・「うーん! これは大変だ!」と思ってしまう。日本の「失われた30年」レベルで後始末がつかない気がしている。さて、習近平はどう後始末を付けるのだろうか?
一方、「アメリカの今後」はどうなるのだろうか? アメリカは借金だらけである。日本の政府の借金とレベルが違う。アメリカの発行している国債を購入しているのは、主に日本と中国である。近年までは、中国がナンバー1の米国債購入国で、日本はナンバー2だった。しかし、数年前から日本がナンバー1になっている。ちなみに、(2023年1月現在の)日本が持っている米国債の額は1兆1040億ドル(日本円で約144兆円)で、中国は8594億ドル(日本円で約112兆円)である。もちろん日本や中国以外の国々も米国債を購入して持っている。しかし、ドルが安くなれば、マイナスの影響を受ける最大被害国は日本なのである。アメリカのドルの力が激減したら、どうなるか…。現在、144兆円の価値がある米国債がどこまで下落するかは・・・簡単に見通せない。1ドル=1円になるぞ! と、警告を発している書物もあるが…。1ドル=70円ほどにまで(ドルが)下落する日が来るかもしれない。現在は1ドル130円~140円ぐらいの価値があるのだが・・・。アメリカが借金を返してくれなくなったら、ドルの値打ちは下落していく。毎年、借金の額を増やしているのが、アメリカの現状である。どこもアメリカの発行する米国債を購入してくれなくなったら・・・。アメリカの没落は早い。
アメリカが頼りにしているのは、日本なのである。日本の誰がアメリカの国債を買っているのだろうか? 日本人全体と言ってもいいだろう。特に金儲けをした企業群の内部留保・預貯金や裕福な金持ち高齢者の預貯金総額など、日本にたまっているお金が米国債の購入に使われているらしい。国債には金利が付くので、日本が米国債から得ている金利総額は毎年約500億ドル(日本円で約6兆円以上)はあるらしい。
日本は(多くの国民は貧しいが)、「国家としては金持ち」なのである。お金はほとんどアメリカに回しているシステム・構造になっている。アメリカは借金だらけの国で、いつまで持つのだろうか? 日本も永遠に米国債を購入できないだろう。
さて、アメリカ合衆国が没落するのが早いのか、それとも中国が没落するのが早いのか・・・。
日本はどうなるのだろうか? 日本は繫栄するかも? アメリカや中国の没落に伴って、日本も没落するかも?
どちらの説もあるが・・・???