・野薊 のあざみ
キク科、5~7月に多数の小花からなる頭花で鮮やかな赤紫色の花と葉の鋭いトゲを特徴する。
名の由来はその鋭い刺(トゲ)で花に引かれて近づくと葉のトゲにさされる、つまりアザムクから、アザは古名でトゲの意で、トゲのある実から等、諸説あるが、いずれもトゲに関係する。花の付け根の部分がねばねばする特徴がある。
アザミの類は古くより山菜(春)として若芽は天ぷら、和え物等、根(秋)はキンピラ、漬物に使われ、特にゴボウアザミ(モリアザミ)の根はヤマゴボウの漬物の材料として栽培している。薬草とし健胃、利尿、解毒等に日本でも古くから用いられている。
市販の醤油漬けのやまごぼうは正式名称を牛蒡薊(ごぼうあざみ:キク科)という。実際の山牛蒡(洋種山牛蒡:ヤマゴボウ科)は、有毒でありそのままでは腹痛、吐き気、おう吐、下痢などの症状を呈し、重篤(じゅうとく)になると虚脱、昏睡状態から死に至ることがある。
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