駅旅写真家・コシノブユキの駅旅日記

富山鉄道王国

今回の取材旅の目的のもう一つは、元JR富山港線を引き継いで第三セクターとして生まれ変わった、富山ライトレールの富山港線(通称「メ[トラム」)の駅旅。
全長7.6kmの路線の中に13の駅があります。
JR時代は普通にディーゼルカーが走っていましたが、現在はLRT(ライトレール)として生まれ変わっています。

ライトレールの定義は色々あるのですが、ライト・レール・トランジット・アソシエーションなる非営利団体がイギリスにあって、日本においては6つの鉄道会社がそれに当たるんだとか。ですが、そこにはこの富山ライトレールは入っていません。
定義ではないのですが、1~2両の小さな車両で、電気で走る、次世代型の都市公共交通と思っていただければ間違いないと思います。

しかも凄いことは、富山県にはこうした公共交通が高岡の万葉線、市内南部を走る地鉄(富山地方鉄道)の市内軌道線、そしてこの富山港線と3社もあるのですから驚きです。
これだけ次世代型都市交通が発展しているのは、他に広島市があるくらいでしょうか...。

しかもですよ...富山ライトレールの凄いところは、数少ない黒字の会社と言うこと。第三セクターの多くは赤字経営のところが多い中、これは立派なことです。

本来鉄道を含む都市基盤というものは、利益を追求するためにあるのではなく、そこで暮らす人、移動する人の公共財産なので、赤字だから切り捨てるという理屈は成り立たないと思うのです。富山の鉄道を見ていると、鉄道を維持することを前提にしたまちづくりの素晴らしさを感じずにはいられません...。
(今、この「LRT」、バスを使った「BRT」が新設されようとしているのは、こうした動きがあってのことです)

そういえば、去年の今頃出かけた那覇のゆいレール。これもモノレールとはいえ次世代型の鉄道ですが、2両編成のせいかメ[トラムと何となくにているような気がしてしまいました。



2両編成のかわいい電車が富山港の運河を渡っていきます。どことなく沖縄のゆいレールと似ているような。


終点の岩瀬港駅。駅前もキレイに整備されています。
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