駅旅写真家・コシノブユキの駅旅日記

かつて

今回は、近鉄志摩線での駅旅の続きです。
志摩地方にあるレジャー施設といえば、志摩スペイン村を思い浮かべる方も多いと思います。

スペインをテーマとしたテーマパークで、当然のことながら志摩線を有する近鉄が、通称リゾート法とよばれた総合保養地域整備法の施行に合わせて開発したという、まあまあ良くある施設です。

この時代、このリゾート法の下にたくさんのテーマパークやらリゾート施設が作られました。
成功例はと聞かれるとほとんど思いあたらず(TDLもこの法律より先にできていますし)、むしろ、この志摩スペイン村はまだ成功している部類なのかも知れません。
むしろ、失敗例といえば、宮崎県の宮崎シーガイヤ、北海道のアルファトマム、新潟県越後湯沢のタワーマンション等々、枚挙に暇がありません。
なんで、こんな田舎に高層ビルや大規模施設が...これがバブル景気時代です。

さてさて、話は変わって、最近カジノ法だかが国会で可決しましたが、これは、そのリゾート法の二の舞になるのではという気がしてなりません。

駅のことを色々と調べるようになってから、「かつて」という言葉をとても使うようになりました。かつて●●がありました……、かつて賑わっていました……などなどです。

今回紹介するのも、かつて志摩スペイン村への玄関口だった志摩磯部駅です。その玄関口に相応しい駅舎として建てられたスペインアンダルシア地方の建物をイメージしたものらしいですが、現在はスペイン村への直通バス路線がこの先の鵜方駅に移ったことで、閑散とした駅となってしまいました。特急列車が止まっているあたりが、かつての名残と言えるでしょうか……。


ということで、かつての志摩スペイン村への玄関口の志摩磯部駅です。雰囲気は青空に映えていい感じです。
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