ただあのときは72%ee出たんだけど、NISの当量増やしても光学分割が進行しなかったっぽいから2回だけやってお蔵入りになったという
改めて見ると、NISの当量増やしても収率だけ減ってee変わってないってのはなかなかキレイな結果だな
しかも溶液がヨウ素色になってめっちょ汚くなるし「おいこれ再結晶できてるのか…?」とぷるぷるしながらフラスコを見てた記憶が
何よりNBSよりもNISの方が高いし、そんときは1瓶丸々再結晶かけたから失敗したらヤバいというプレッシャーまで
濾過したときの洗浄用溶媒はこの場合だったら四塩化炭素を使うのが流れだったんだろうけどさすがにヘキサンにしました
そしてそんな風に苦労して再結晶したNIS、0.1gも使わずに2回の反応の使用で冷蔵庫に封印されたという
というわけで、そんなNISの苦労話(?)はこちらのブログに載せておりますゆえ(稼ぎっくま) blog.goo.ne.jp/ekitait1987/e/…
まぁしかし、ヨウ素で非対称化した後にNBPで臭素くっつけて光学分割するってのもそれはそれでめんどうな気がしなくもないけど
臭素よかヨウ素の方が反応性は高いし、カップリングとかするときにヨウ素とかの方がよい場合もあるからそれを考えれば…ってことなのかね
そして見てみると、NIP(N-ヨードフタルイミド)も使ってるみたいだけど、これもえぐい条件で再結晶させたのだろうか
一般に不斉反応は低温でじっくり時間かけてやると不斉収率がいい傾向になるとか言われるけど、この反応は-20℃とかでもハロゲン化剤入れた瞬間に反応が完結するぐらいには速いのもポイントです
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