青葉城恋唄

仙台生まれ、仙台育ちの40代女性。
日々の生活で考えたことを記す雑記帳。

読書感想「クローズド・ノート」

2008年10月01日 | ほん
映画を観ると原作を読みたくなる。

『クローズド・ノート』角川書店・刊
雫井脩介・著

最後の方は読みながら「そんなバカな!」と言っていました。
映画を観た限りの印象は「悲しい映画」だったのに。
全然違った。

基本的な設定は同じ。
展開もほぼ同じ。
でもラストが全く違っていた。

映画では、主人公・香恵が惹かれていた石飛リュウと
香恵が読んでいた日記の主・伊吹の恋人・隆が同一人物だと
香恵が知った時の感情としては「ショック」という印象だった。
憧れていた人が他の人を愛していた、というショックの方が大きく描かれていた。
でも原作では「ショック」というより純粋な「驚き」という感じ。
それまでに経験してきた三角関係
(香恵と葉菜ちゃんと鹿島さん・香恵と石飛さんと星美さん)
よりも悪くない気分とまで言っている。
隆とリュウが同一人物だとわかるくだりも映画の方がドラマチック。
原作だと「わっ。わっ」と自分で思い当たって終わり。

とにかく、映画と原作とでこれほど印象の違うのは初めて。
でも原作の方が前向きで良かった。

あ~また万年筆熱がぶり返してきた。
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