流星のきずな☆彡

2009.8月からの〜雑記~最近はボャッキー気味

施設から自宅へ

2014-01-29 18:04:20 | 父 母
時系列が違いますが

亡くなった日の一日こと

兄夫婦とうちの家族が一旦帰宅して母と二人きりになって
時計を見たら4時過ぎ
医者が死亡診断に来るまで時間があると思い
仮眠しようとベッドに横になる
…寝れない…
横を見るとさっきまで息があった母が無音でそこにいる
顔色も真っ白という表現が正しいと思うくらい血の気が全くない

顔を見てると…お疲れ様…そんな言葉しか出てこなかった

何もすることが無いのだから一旦帰宅すればと言われたが
母を独りにしたく無かった

そのうち、早番の人達が出勤してきたようで
代わる代わる挨拶に来てくれた
まだ死亡診断していないので手を合せることは勿論お焼香もできないそうだ

私の誕生日に逝ったということは直ぐに皆さんの周知のこととなったようで
「凄い偶然ですね」と皆さん言ってくれた

普段から結構シビアな対応をしてくれていたナースさんが入室するなり
涙を流したことにびっくりした

このシビアな対応と言うのは語弊があるけど
性格的な印象がサバサバというかドライというか…でもそれが仕事なので当たり前の対応だと思っていたから意外に感じた
そのナースさん、自分の娘さんも1月8日がお誕生日だと言っていた

8時頃医者が来て死亡確認
瞳孔を確認、脈も確認、聴診器で心音も確認してた

ドラマでみたまま「ご臨終です」と言われた

その後、エンゼルケア
前もって帰宅時には着させてあげたい洋服を持参していたのでそれに着替えさせてもらった
もう25年くらい前のブラウスとスカートだが綺麗に保管していたので着れた
生前「これ高かったのよ~」と言っていたものだ

スカートはウエストがきつかったのかリメークしてあって
茶色の生地なのに何故か水色のボタンに付け替えてあった

なんで水色???センスないな~苦笑交じりでと付け変えようと思ったが
娘に「それがおばあちゃんらしくってそのままでいいんじゃない?」と言われたので変えなかった

メイクは家族でおこなった

ベースメイクからファンデーションのノリがもの凄く良くてびっくりした
普通よれたり、カサついたりするのに…
兄の子がチークを入れた
ちょっと赤過ぎないか?と思い粉おしろいでおさえた

最後に口紅をさしたらとても可愛らしい母のできあがり
向こうで父に会ったらまた惚れ直しちゃうかも…なんて冗談交じりで仕上げた

死化粧が終わると、施設の方でお焼香の準備をしてくれた

階が違う介護士さんまでお焼香してくれた
顔をみてくれて「あら~可愛い」なんても言ってくれた

ふと、入口を見たら同室だった静枝さんが車椅子できてくれていた
「寂しいから早く戻ってきて一緒に寝ようよ。と言っていたのにー」と号泣してくれた

丸4年、静枝さんと同室でなんのトラブルもなく穏やかに過ごしてこれたのは他の誰でも無い
母だったから、そして静枝さんだったからと言いあった
手を取り、どうか母の分まで長生きしてくださいと手を取り合って
部屋にいた全員が泣いていた

葬儀屋の寝台車が指定した11時に到着したと連絡がきたので下に降りようと
エレベーターに向かう

通常使うエレベーターでは無く別のエレベーターを使うと思っていたら
いつも通りのエレベーターを使用したので嬉しかった
(病院では人知れずこそっとした覚えが…)

このとき、フロアーにいる全員が、ある人は車椅子である人は介護士さんに介助されながら
母を見送ってくれた
これを見て我々家族全員非常に感激した

エレベーターを降りてまたびっくり
デイサービスで来ている見知らぬ人からどこにこんなにたくさんの職員さん居たの?
というくらい人が待っていてくれて
卒業式の花道のようにして母を見送ってくれた

後日、息子に「おばあちゃん、あの施設で良かったね。幸せだったね。お母さんも不満なんてないでしょ?」と言われた
本当に感謝の言葉しか出てこないわ

あの時のお見送りが母の告別式だとさえ思っている
祭壇もなく、お寺のお坊さんのお経もなかったけれど
すばらしい葬送だったと思う

その後の通夜告別式は、親戚の為のもの、そして火葬の為の単なるセレモニーとも思えた

兄の長女は有料老人ホームの介護士だったが(1年で辞めてしまった)
前職場がいかに劣悪だったか思い知らされたと言っていた

母のお世話になった特養老人ホーム、母の気持ち、家族の気持ちをとても大事にしてくれたところでした

自分もお世話になるならここがいいなと思ったが
入所待ちが今現在200人超…

自分の頃にはもっと多くなっているだろう
…不安しかないわ…




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