今宵は妹と娘と女子会。
酒盗で一献、
群馬の銘酒 船尾瀧。
名月の下、ひと笑い。
よきかな、よきかな。
十年以上前だろうか。
地元のラーメン店に家族で食事に行ったときのこと。
その店は近所の方が描いた、水墨画やイラストが飾ってあって
それを定期的に作成者の方が入れ替えに来る。
私たちが食事に行った時に偶然
そのお一人の方が、絵を差し替えに見えた。
素敵な絵ですね、としばしお話をさせて頂いた。
その方は当時市の職員をしていて、趣味で絵を描いては
お店に飾ってもらっているとのことだった。
ちょうど今の私と同じくらいの年齢の方だったと思うが
その方との話に出てきた言葉が印象にのこっていて
それがずっと私を動かす力にもなっていると感じるのだ。
それは「歳をとった時の準備はしているか?」
という話。
よく、退職して時間が出来たらいろいろなことをはじめてみたい
ということをききます。
60過ぎてから始められることも、もちろんたくさんあるけれど
自分がやりたい事が果たしてそうなのかと考える必要がある。
その方のお話では
絵を描くための基礎を習ったり、いろんな場所へ出かけて絵を見たり
美しい景色を写真に収めてきて資料にしたり
画材を集めたり、絵描き仲間と情報交換したり
今だから、体力もお金もある今だから出来るんだよ、と。
なるほど
確かに体が動き、収入もある時期に準備できるこをしておく事は
大事だね。
年金暮らしになってからでは、お金も自由に使えないかもしれないし
体だって体力や気力が衰えてくるから、今ほど動けなくなる。
私がやりたい音楽は?って考えたとき
私だったら、60超えてからでは
ピアノや歌を1から学ぶのはきっと難しいだろうし
譜面を書くのだって、大変になって来るだろうし。
体力のある今だからいろいろ突き詰めて考えることも出来るし。
歌詞も覚えるなら今のうちっていう気がするし。(謎笑)
50になればあと10年で高年期。老年の入り口だ。
楽しく続けて行くための勉強は今と同じに続けて
シニアと呼ばれる時代になったとき、楽しみをさらにおう歌できるように
いろいろ準備をぬかりなくやっていかなければね。
家族とゆっくり旅行も行きたいから、蓄えもしておかねば。
人生は限りがあるから美しい。
美しく素晴らしい人生を歩むには
しっかりとした準備も必要なんだなと
そのラーメン店で出会った人の言葉が学びとなって
今の私を動かしている要因の一つのようです。
誰でも歳をとり、老いるのです。
あの世へ帰るまでにやってみたいことの作戦を立てて
楽しい老後を送る準備もしっかりやって行こう。
誰にも老いはやってくる。
日々少しづつ、確実なのだ。
アンチエイジングなんて言葉も聞いたりするけれど
生きているものはすべて
老いて、やがて朽ちていくものなのだ。
それにあらがえるものなど なに一つない。
老いていく体を労りながら、私たちは
少しでも長く魂の修行場であるこの地球で
たくさんの経験をして、学んで行かなくてはならないんだね。
私ももうあと数年で50代を迎える。
幼少期を過ごし、少年時代を過ごし
青年期、壮年期が過ぎて今は中年期に入ったところ。
あと高年期、老齢をむかえたら
あの世からお迎えがくるだろう。
そう考えると、人の一生の半分といえるところは過ぎて
折り返しにはいって来ているのかな、と思うところである。
親も歳をとり、それとともに自分も歳をとり
身近である親の老いにふれながら、いろいろと考えさせられることが多く
それでもいつものように過ぎていく日常に押し流されながら
毎日がどんどん過ぎて行く。
そうなんだよな、誰も立ち止まることは出来ない。
だからこそ、自分やりたいこと、やるべき事を
確実に実行していく計画性が必要になってくる。
今まさに、自分もそういう年齢になってきているんだと思う。
若く、体力もあり、まだまだ老いとはかけ離れた時代は終わったのだ。
そして今、若い頃よりも
経験を積み、磨かれた魂をもち
柔らかく大きな包容力と、ちょっとやそっとじゃ驚かない度胸を兼ね備え
なかなか肝っ玉な、それなりの影響力も持った
群馬の「おっ母さん」になったと思う(笑)
そう考えると、老いるのも悪くない。
これからは体のメンテナンスをきちんとしながら
楽しい日々を過ごせるように、策を講じて行こうと思う。
大好きな音楽だって、体が資本なんだから。
~続く~
最近になって、レディガガの
ピアノ弾き語りの映像をYoutubeで見かけてから
すっかり彼女のファンになっている。
トニー・ベネットとのデュオでJazzも歌っているのだが
その歌唱力と表現力には目を見張るものがあり
音楽のなかを自由に飛び回り、命一杯に歌っている姿が
なんとも美しく、たくましく、頭から離れないのだ。
素晴らしいボーカリストだ。
世界中の人を引きつける魅力と圧倒的な存在感
喜びも悲しみもその歌声にのせて、人々に伝える
熱く、美しく、そして悲しい
彼女の歌、もっと聴いてみたい。