処感

日々、想うままに綴る言の葉の置き場
My dear Life!

*ただ返す返す、初心を忘るべからず (風姿花伝より)

2004-10-17 05:01:43 | 日本文学・古典
軽い助走のつもりで更新を再開し、無理はしないようにと
自重をしつつの浮上であったのだ。
…嗚呼それなのに、それなのに…。
徐行した方が良いと自分の中で黄色信号が点滅を始めている。
新しいものに出会えると珍しく、また使いやすいことも手伝い
ブログにしてから更新頻度が俄かに多くなり新たな頁での
「処感」もちょっとだけだがスタイルらしきものが見えてきたように感ずる。

…でも、ここでちょっと反省をしよう。

「初心を忘るべからず」はもうポピュラーな座右の銘として
誰もが耳にしたことがある言葉のひとつだと思うけれど、初出は
能楽を大成した世阿弥が父である観阿弥の教えや考えを編集した
「風姿花伝」。

これは戒めの言葉として出てきていた。

「しかれば、芸能の役上がれば、過ぎし風体をし捨てし捨て忘るる事、
ひたすら、花の種を失うなるべし。その時々にありし花のまままにて
種無ければ、手折る枝の花の如し。種あらば、年々時々の頃に
などか逢わざらん。ただ返す返す、初心を忘るべからず。」


「このように、芸人としての地位が上がるにつれて、過去の風体を
忘れて捨て去る者も多いが、これは自らの花の種を失うようなものである。
その時々の花だけで、基となる種がなくては手折られた枝の花と々で
すぐ枯れてしまう。しかし、種さえあれば、年々その季節がくれば
また花は咲くはずで、そのためにはくれぐれも初心を忘れるべきではない。」

…これを今風に置き換えると…

「順風満帆で進んで来たとしても、常に初めの頃を忘れる事なく
常に学ぶ姿勢と努力する事を忘れず、またその時々の感動や緊張した
ことなどを思い出し初心を忘れずに勤めるべきである。」




確かに…ごもっともです。

…いやはや、耳が痛い(苦笑) やれやれ…。
( ..)φメモメモ


*穏やかなテンポで歩きたい*


FromEruze Mint.mamu




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いたたた・・・ (こあら)
2004-10-17 10:10:10
会社に入って7年目。基本的に同じ仕事ばかり担当しているので、だいぶん慣れてしまったんですよね。勉強する心か・・・忘れてました(--;)



でも、人事異動で後輩君がいなくなり、見事「茶坊主」になりましたんで、その辺では初心を思い出しております。



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痛い?(笑 (eruze)
2004-10-17 10:41:58
こあらさんなら、もしかしたら

「風姿花伝」なら読んでくださるかな?って

思ったりしてました(笑)

…で、来てくれていたのでピックリ。



日々、流れるように過ぎるけれど

問題意識を保っていられるかどうかで

仕事の面白さというか醍醐味がそれなりに

違ってくるから面白いですね。

主婦業も同じかな。仕事に貴賎なし。

慣れるのはいいけれど、狎れは…ね。

自らへの戒めだったのに、痛がってくれて

ありがと…(笑)
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