美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

関西学院季刊誌『POPLAR ポプラ』より

2007年03月19日 | 学校・教師考
関西学院の季刊誌として『POPLAR ポプラ』という通信が発行されています。
その55号(冬号)では関西学院大学神学部紹介のページがあり、そこに、
「関西学院が西宮上ケ原キャンパスに移設する前、原田の森(現在の王子公園)の神学館正面に掲げられていたのが、聖句「真理将使爾自主」(ヨハネ8・32 真理はあなたたちを自由にする)。今でも神学部教育の原点を指し示している。」と紹介されていました。

私はこの

「真理将使爾自主」
   ↓
「真理は将に汝をして自主たらしめん」

という言葉に強く惹かれます。

今、現代語訳の「真理はあなたたちを自由にする」という言い方はよく耳にしますが、高校の教育現場で考えましたら、「自由」と言う言葉の響きがあまりぴったりとしたものではありませんでした。

今の彼らは「自由」を希求するほど不自由ではありません。
「自覚~自主~自信~自活~自立~自由」という人生の到達目標としての「自由」はあまりにも深すぎて、高校生には伝わりにくいと感じていました。

しかし、「真理は将に汝をして自主たらしめん」という言葉の力強さは、高校生に十分実感できる精神だと感じました。

言葉は、その言葉と出会う時代、時期によって、輝きが全く変わってきます。
私は、今の高校生に、関西学院が120年前に持った「真理は将に汝をして自主たらしめん」という精神を伝えていきたいと感じました。


この思いは何年か前に、私の恩師であるT先生と「自由」「自主」ということについて、お話させていただいた時より持っていた思いで、偶然にも今年の2月に、T先生と再びこの話題でお話させていただいたところでした。そして、『ポプラ 55号』にこの言葉が登場していましたので、めぐり合わせの不思議を感じています。
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