美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

高等部美術の授業2学期 「木彫」

2006年02月22日 | 教育美術
私たちの生活の中で、木の温もりということがとても少なくなっています。木製机といっても、合板の表面に薄く木を貼り付けているだけで、本来の「木」とは違います。古い木製家具は汚れても表面を削ればまた新品のようによみがえる。それが木の持っている力です。
若いときに「木」と出会うことは絶対に必要です。商品ではなく、命を持った「木」との出会い。自然の中で生き抜いてきた証としての木目。その自然の恵みの中に自分の手で形を見つけ出していく・・・
感覚を研ぎ澄まして、木が嫌がっていないかどうかを聞きながら仕事をしなければ、木は割れてしまうことがあります。それは、相手の気持ちを思いやるという人間として大切な感性・感覚と同じなのです。
「木」と対話するということは、人間を深めることなのです。
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