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『一生モノの副業』(石川和男+千葉善春著)

2018-11-06 08:11:01 | 書評
一生モノの副業 この1冊でわかる大学講師のなり方
石川和男,千葉善春
左右社


「この1冊でわかる大学講師のなり方」という副題が目を引く一冊です。講師、セミナー講師に興味があり、同テーマの本を何冊か読むなかで、読み進めた一冊です。大学講師になることのメリット、そして大学講師になり方のみをテーマを、著者ご自身や知り合いの方のエピソードを取り入れて、とてもわかりやすく解説しています。

読んでみて、「大学講師」についてのイメージが、かなりつかめました。
1)大学講師になることは、金銭的なメリットは少ないが、本業・副業に「信用」をつけるという大きなメリットがある。
2)学生は授業を受けるプロ。学生の興味を長続きさせることはとても難しく、大学講師では講師力が鍛えられる。
3)タイプB講師、すなわち大学の課題授業や公開講座を担当する講師であれば、副業も十分可能。この場合も、「専門性」と「講義実績」が選ばれるポイント。
4)講師になる方法としては、実績のある他の講師の人からの紹介が最も有力。ただし、紹介されたらすぐ講師ができるように準備しておくことが重要。
5)講義の内容には聞き手にとっての既知の内容を取り入れると、最後まで集中力を切らさず聞いてもらえる。

どのタイプの大学講師になるにしても、必ず講義実績と専門性が必要です。まずは講義実績を作っていくところから始めていきたいと思います。

『マンガ 中国とアラブがわかる世界史』(ゆげ塾著)を読んだ

2018-11-06 07:48:36 | 日記
高校の時に世界史を選択していなかったうえ、中学の時まったく勉強していなかったので、まったく、世界史には疎いです。いきなり難しい本を読んでもハードルが高すぎ寝落います。ゆげ塾の世界史の本は、世界史の大きな流れを必然としてとらえ、それをとてもわかりやすく書いています。この「マンガ わかる世界史」シリーズでは、イギリス、中国、日本という国をマンガに出てくる女の子とたとえ、表情豊かに描きます。子供じみているように見えますが、なかなか、本質がわかりやすく、私には勉強になりました。

この本を読んでの気づき、
1)中国にはもともと中華思想とそれに伴う作法政策と朝貢貿易の長い歴史があった。その後のアヘン戦争以後の欧米による半植民地化と日中戦争の経験が、現在の中国の外交政策に影響している。

2)エジプトのムハマンド=アリー、アラブ大反乱のフサイン=イブン=アリー、第2次中東戦争で英仏イスラエルと戦い敗れるも国際世論を味方にしたナセル、いろんな英雄がアラブの統一と繁栄を目指しましたが、いずれも欧米の思惑に基づく横槍のせいで、失敗しています。欧米列強はアラブの中の一国が力を持つことをおそれ、常に勢力分断するよう、介入してきた。その長い歴史の結果として、現在のアジア情勢がある。

以上の二つの大きな流れを知ることができました。ニュースを見ていても、見方が変わると思います。世界史は私の専門のテーマとは最も離れたところにある分野ですが、マンガと基本書を読んで、大きな流れをつかみ、海外出張や日本にいる外国人の理解の際に参考にしたいと思います。