ニコイチ幸福学 研究者夫妻がきわめた最善のパートナーシップ学 | |
前野 隆司,前野 マドカ | |
CCCメディアハウス |
本屋さんで、自分の興味のある分野の本ではない本を手に取ることもあります。この本は、幸せそうな夫妻の写真と「可能性は♾」という帯を見て、思わず手に取り、読みました。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の教授と研究院の夫妻による、夫婦というパートナーにより成長することを説いた本です。
構成は、お二人の経験談、幸福学についての基礎知識の後に、本書の中心コンテンツであるニコイチのための幸せの4つの秘訣が書かれています。
ニコイチとは?
ニコイチとは、2人で1組ということ。英語に“my better half" という言葉があり、夫婦の相手側を指して、こう呼ぶそうです。素敵ですね。
そして、ニコイチで時間や経験を共有して、共感したり違う意見を交わしながら、互いをさらによく知り、互いに成長することが、こニコイチの醍醐味と書いています。まさに、この本でニコイチの幸福学を薦める理由ですね。
幸せの4つの因子とは?
幸福学に基づく幸せの4つの因子とは、
1 「やってみよう因子」ワクワクしながら頑張る
2 「ありがとう因子」あたたかく優しい
3 「なんとかなる因子」 あっけからんと肝が座っている
4 「ありのまま因子」妬みそねみがないブレない因子
それぞれ、因子の説明、ニコイチの場合の因子の説明、経験談が書かれていて、とてもわかりやすいです。いずれも共感できます。
この本を読んで、4つの因子に関連して、3つのアクションをとりたいと思いました。
アクション1 「やってみよう」因子
パートナーがやっていることをサポートして、ポジティブなフィードバックをする
アクション2 「ありがとう因子」
自分がしてほしいことを伝える際は、ネガティブな言葉を排除する。
アクション3 「ありのまま因子」
「すべてオープン」をさらに徹底する。
自分のテーマと関係ない本ですが、ニコイチという言葉、そして幸せの4つの因子について体系的に学べて、とても勉強になりました。