「独学」というテーマでいろんな本を読んでいます。この本は、題からわかるように、例を見ないくらい優秀な超エリート著者による「独学術」の本。それでも、きっと新しい気づきが得られるかな、と思って手に取りました。
著者は、大分の公立の小中高を卒業した後、ハーバード大学首席卒業、ジュリアーノ音楽院修士課程を卒業したという超才媛。そのすごい実績だけ見ると、全く世界の人のように感じてしまいますが、本書を読み通して、あくまでも時間の使い方を大切にして、一つ一つの勉強、仕事をきちんとしてきた人、という印象を受けました。
本書の構成は、第1章(以下、章名省略)著者経験 2 時間管理術 3 集中術 4 モチベーション管理術 5 インプット法 6 アウトプット法 7 グローバル時代の学び方です。
時間管理、集中力、モチベーション管理にじっくり3章をとっており、この本を貫くのは「時間の使い方」だということがよくわかります。
その中で、特に私が著者の言葉に共感したのは、第3章 モチベーション管理術 第7章 グローバル時代の学び方の中にありました。
モチベーションを保てた2つの理由(第4章から)
著者はモチベーションを保てた理由として、二つ挙げています。
1)習慣になっていたから
2)先を考えることが楽しかったから
です。
ここで、特にユニークなのが、2)です。先を考えることはありますが、「楽しい」というレベルにはなかなか立てないと思えるからです。
著者は、「成功イメージはリアルに」とアドバイスしています。
私も資格試験の勉強を行なっているときは、合格、あるいはスコアが出た時のことを、頻繁に思い出して、モチベーションを上げています。そこを、「楽しかった」という言葉を使った著者は、やはりすごいな、と思いました。
グローバル時代の学び方(第7章)
ここで、印象的であったのが、
>専門性を磨く
>英語をしっかり身につける
>ITスキルを身につける
の3点です。よくビジネスで役に立つ3種の神器として日本のビジネス書挙げられるのが、会計、IT、英語。専門性と会計は違うものの、著者と一般的なビジネス書でアドバイスしていることが似ていることが、印象的でした。
「無駄を切り捨てる」「時間を濃く使う」「与えられた時間内に努力する」ー時間の使い方で望みを叶える独学法を紹介したこの本。著者の時間の使い方のレベルはとても高く、同じレベルでは難しいと思いますが、「これは自分は無理だな」と感じるのではなく、そのエッセンスを活用することが、独学の技術を高めてくれると思います。
資格試験の合格を目指している方にも、その時間の使い方を見直すために、読んでいただきたい本です。
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