On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

心待ちにしておりました

2022-04-03 17:45:00 | Takarazuka

2月の大劇場では観劇が叶わなかった、宙組公演。
無事に東京公演の初日が開き、2日めの今日、やっと観ることができました。

大劇場公演の千秋楽も、ライブ配信で観ようか…悩んだものの
やはり初見は、やはり劇場で生で観たいという思いが勝り、
しかしながらほんとに4月まで待てるか‥?という気持とのせめぎあい。

なんだかんだと仕事の慌ただしさで、乗り越えられてしまったけど
本当に長かったよーーーーー!



 
ゆりかさんの初舞台公演、2006年の初演を映像では観ていたけれど、
なんだかまた新鮮な気持ちで観ました。
演じる人によって、こんなに違うのか・・・と。

流れに「?!」と思うところはありつつも、演じるひとりひとりの役柄への説得力、
全員の勢いになんだか飲みこまれるように、引き込まれて息が止まるような瞬間もたくさん。

歌声の大迫力が、宙組一丸となったときの持ち味でもありますが、
それが生きることへのうねりのような、心の悲鳴のようでもあり。
びりびりと心に響く、りっつ、あーちゃんをはじめ、コーラスを引っ張る
人々が素晴らしかったよ…!
スペイン内戦の話ではあるものの、現実のいまウクライナで起きている戦闘と混乱を
投影しているかのようで、思わず重ねずにはいられない。

「アナスタシア」もだけど、この「Never Say Goodbye」も宙組の分厚さで
一本物をここまで魅せられるのは素晴らしいのひとこと…

男役としての最高をまた更新してきた真風涼帆さんという人は
いったいどこまで高みにのぼりつめていくのだろうか。
隙がないのに余裕を感じる、それはどこまでも磨き上げられた成果だと思います。

ラストのフィナーレ、これがもう本当に最高。
キキちゃんの歌唱指導は、あたたかくて熱くて、泣けてきちゃうし、
群舞の赤と黒、デュエダンの白、情熱的で、艶やかで、もうずっと観ていたかった。
大階段のフォーメーションも、総踊りもとにかくかっこいい。

ムレータを銀橋でゆりかちんが回しはじめ、舞台と大階段の男役総出で回すシンクロ、
もうなんというか、世の中許されているなら絶対歓声あげちゃうくらい。

これぞ宝塚の華やかさとエンターテイナーっぷり。お見事でした。

よかった、やっぱりここまで待ってよかった。

短いけれど、どうか東京公演は無事に健康に駆け抜けられますように。
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願掛け

2022-03-14 12:45:00 | Takarazuka

宙組ムラ千秋楽、ライブ配信で観たいと思ってはいたものの
日々観劇された方のツイートなど目にするに
早く観たいというのと、
「やっぱり初見は劇場で」という気持ちとでグラグラしていたけど、
後者が勝りました。
生観劇の、その場の空気や感じるものすべてが、やはり私の生きがいよ。

仕事も立て込んでいることから見送ることにしました。

2週間という宝塚にしては短い公演期間になったけれど、
その分作り上げたものを一気に昇華させる組子たちの熱意は凄まじかったのでは。
退団者が悔いなく笑顔で終えることができますように。

東京公演は無事に開幕、連日舞台ができるように願掛けして!
東京で待ってるよー!


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思いがけず泣けた

2022-03-01 22:00:00 | Takarazuka
一度でもいいから観たい…!と思っていた月組。
れいこちゃん、うみちゃんのお披露目公演、貸切公演を観られました。

東京宝塚劇場の入り口、恒例のお雛様も飾られていて。
リニューアルされて、階段向かって左にあったグランドピアノが右へ移動。
公演掲示が左に入れ替えになったのですね。




座席もリニューアル。
今回は大好き21列めの上手から。
シート、丸みがあり、背中がきちんとつく感じがして座り心地よかった。
前のめり防止もあるのかな。




実は映画を観たことがなくて、まったくさらの状態で観たのですが
「こんなに泣くと思わなかった」と友人たちが声をそろえて言っていたのに納得。

触れられないことがわかったとき、それでもこの世に残っていくと決めた美雪に
差し出す健司の地味なハンカチーフ…手をつなぐための。
間接的でも心がつながっているように見えたその瞬間に、不意にぼろっと泣けました。

そのあとの人生、いつまでも年をとらない彼女と共に年を重ねていき、
最期のその瞬間まで一緒にいて、そして最期の最後で愛する人に触れる。
そして彼女は消え、彼の人生も終わる。
なんてストイックな夢物語なんだろうか。

れこうみの持つ雰囲気にぴったりだった。
そして相変わらず月組の表情豊かな、層の厚いお芝居。
るうさんも、佳城葵ちゃんも、間合いが大好きです。
モノクロ映像から、色鮮やかな舞台に変わる瞬間も美しくて。
美雪の見た世界を追体験した気持ち。
小柳先生、素敵な作品をありがとう!

もう私にはハンサムガイの残像が焼き付いて仕方ない。
私も俊藤のように、晴れ渡る青空のように広い心でいたい。
どんなにキザでも、嫌みにならない、スター性。
おかしみも、じーんとくる台詞の数々も、ちなっちゃん、お見事でした。
長い脚を活かしすぎ、あんなディレクターズチェアの座り方はないわ。素敵すぎるわ。
・・・写真ほしい・・・アマビエのように持ち歩きたい。


そして、ショーの「Full Swing!」
舞台のセット写真を撮ろうと待ち構えていたら、暗転スタートで
慌てて携帯オフ。

緞帳上がって、大きな赤い輪。
お披露目公演にはサンライズ的なものが付きものなんだろうか!

前回のドリチェもなんですが、月組のショーは、一場面が長い気がする。
お芝居要素がふんだんというか、じっくり観入ってしまう。

今回、びっくりしたというか、わわわ、すごいなと改めて思ったのが
ありちゃん。
もちろん首席だしね、身体能力の高さはいわずもがな、だったのですが。
声量が上がっていたように思えました。
それだけで、堂々とみえて、龍のシーン(天紫ちゃんがせりあがってきてびっくりした)
ド迫力でした。いやもうすごいぞ、あの組体操ぶり!!
星組に行ってしまうの惜しい。

ジャズに乗せて、華やかで。あっという間の1時間弱。
層が厚い・・・とショーでも思いました。
フィナーレのデュエットダンス×3組のフォーメーションも美しかった。
彩みちるちゃんに、ぱっと目がいくのは、やはり雪組で見慣れていたからかもしれない。
キュート、という言葉がぴったり。かわいかったなあ…

なんとなく、ほんとにイメージなだけなんですが、
れいこちゃんは美しさに注目しがちで、お芝居のひとのように思っていたのですが
センターでばしっと踊る姿を観て、あらためてジェンヌさんの凄さに
ひれ伏したのでした。

白いダブルのストライプスーツ、カタギじゃない感を醸し出すの、素敵だったわ。
一杯食わされてしまってアデューと後ろ手に去っていく姿も。

お披露目公演、どうか無事に最後まで東京も出来ますように!!


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吉報

2022-02-26 13:40:47 | Takarazuka


25日に出た公演プログラムの報に、これはきっと今度こそ幕が上がる!と
ほっとしつつも油断ならない…と思いつつ、宙組を信じて待っていたよ!

それにしても「2/28から公演を実施致します」との報せがこんなに嬉しいとは。
新人公演ができないのは本当に残念だけれど、やっと初日が開くと
目にすることができて、胸をなでおろしました。

初日の2/5から27までの三週間が公演中止となったものの、
残り二週間で、本拠地の舞台に戻ってこられてよかった。
退団者も多い公演、限られた時間を、どうか全員で駆け抜けられますように。

(3/14の午後は仕事休んでライブ配信を観たい…!と決意を固める)


2/13に予定していた観劇遠征、SS席観劇と貸切公演のマチソワ2公演が
自分の励みのごほうびだったのだけど…
初日から1週間のところだったからこれはきっとだめかもしれない…と
世間の感染状況とあわせて仕方ない、とあきらめてもいました。
本当にがっかりで、心がしぼんでいくようだったのだけど、
宙組生が元気に戻ってきてくれれば、舞台は観られるから、と健康祈願。

舞台を生業とする方々にとって、後遺症ほど恐ろしいものはないと思うし
それがないことだけをとにかく祈るばかり。

ムラで叶わなかった観劇の拍手は、必ずや東京で!!!!!

 

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never say

2022-02-07 23:55:00 | Takarazuka

ああ、残念。



やはり、とは思いたくなかったけど
どれだけ気をつけていても大人数の舞台という特性上
常に感染の脅威に晒され続けているのだろう…

どうか、組子のみなさんもスタッフさんも、しっかり養生できますように。
そして初日が開きますように。

三連休最終日の13日、貸切公演が当選していて、
あとから鼻息荒く念を送って申し込んだ友の会でSS席が当選、
夢のマチソワ日帰り遠征に出かける予定でした。

こんなポスター見てしまったら、動く真風さんはもっと最高なんです。
このビジュアルで、主題歌をあの柔らかい声で歌うなんて、頭抱えちゃう。

CD聴いて感動して、ライブに行ったらその感動のままにもっと最高、みたいな、
期待を軽やかに裏切り超えてくるその舞台姿。
初舞台から16年、その演目をトップスターとして務めるなんて
見逃すわけにはいかない!!早く観たい!!

だから、最初の中止だけでなんとか収まってほしかった…
というのが本音です。
日々をこなすマイルストーンがするりとなくなってしまい、悲しい。
でも、この時期だからほっとする気持ちがどこかあるのも、また本音。

なにはともあれ、
この公演で退団する方の、タカラジェンヌとしての残された時間が
少しでも長く舞台に立てるものでありますように。

願ってばかりだけど、選ばれし才能と努力の人々、全ジェンヌの
舞台にかける生き様に、元気をもらっている感謝のこの気持ちよ、届け!

再開を焦らず楽しみにしています。

だから言いはしない、(SSへの)さよならだけは…


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心待ちにしておりました

2022-02-03 08:00:00 | Takarazuka

 



 
花組、元禄バロックロック&The Fascination!

東京のお正月公演、残念ながら開けて1週間たたずに中止となり
千秋楽まで1週間のところで再開。

きっと再開する、と信じてはいたものの、ひやひやの毎日。
ありがたいことにご縁があり、2/1の夜公演を観ることができました。

幕が開くのはあたりまえではなく有難いことなんだと、
見えないものと戦い続けてへとへとの気持ちを
「皆様にお会いできるのを心待ちにしておりました!」と
開演アナウンスで朗らかに迎えてくれたれいちゃん。

客席が一斉にきゅんとしたように思えました。
声だけでも後光がさしているような明るさだったよ!

彼女ならでは、というかちょっとこそばゆい気持ちになるような
そのお人柄のままにてらいもなく熱い思いを伝えてくれるよね。

さて、お目当てのまどち。
それこそ劇場でまどちを観るのは一年ぶりなのです、心待ちにしておりました。

意味深な賭場主、初恋の人への一途さ、庇護を受ける父への愛情と確執、
どの表情も表現も緩急ある豊かさでさすが、のところ声がまた。
今まであまり聞いたことのないトーン、艶を感じさせてくれました。

ショーは花組100周年を祝う華やかさ、
その娘役センターに立つにふさわしく、圧倒的。

やっぱり私はまどちのダンス、品のあるしなやかな腕の動きが何より好きなんだわと実感。

まかまどの奇跡的なシンクロは、いま思えば「戦友」とか「同志」という感じもあってね。

共に初めて経験するトップの重責を手探りで進んでいく中、ゆりかちんを支えるだけでなく
自立するようきっと促され成長してきていたまどち、
大勢の中でもひときわ輝くオーラ、貫禄、余裕を感じました。

小さな頃から花組の大浦みずきさんのビデオを観続けて
真似して踊ってきた少女が、そのアニバーサリーイヤーにトップ娘役に就任、
「ダンスの花組」をれいちゃんと共に牽引していくなんて
すごい巡り合わせだなあ、としみじみ。

一年前の宙組アナスタシアの千秋楽は涙にくれていたけど、
こうして立派な姿をみると、まどちが今を生きて頑張っているのを心から応援したいのと
ますます、まかまどでずっと観ていたかったという諦めの悪い気持ちが蘇ってきたり。

とはいえ、まどちはのびのび楽しんでいるように思えたので、
彼女にとってよい経験となっているなら何より。
これからの花組での活躍も、見届けます。

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若さって素晴らしい

2022-01-25 18:30:00 | Takarazuka


あがちのバウ初主演、母の観劇外出にあわせて
在宅勤務的な休暇をとっていたおかげで観ることができました。
ばあちゃんにも観ていただくぜ、あがちの雄姿!

バウホール初主演は、若手の登竜門。
そうだった、と改めて思い出される、一所懸命で体当たりなその姿に、
開始3分で涙が出てきました(笑)

センターで登場、スポットライトを浴びて、いきなりの全力疾走感。
群舞も若さと喜びに満ち溢れていて、もうーーー胸熱です。

ところどころ、祖母の介助で観られていないけど、「から騒ぎ」の
モチーフが、若手メンバー中心にはよく合っていて。
この舞台でよかったねーーと思う。
もう愛すみれちゃんが素敵すぎた。いい上級生


フィナーレは正座待機。
男役群舞もかっこいいじゃないか!
センターで踊る姿にまたなんともいえない感慨。

デュエダンは夢白ちゃんが吹っ飛んでいきそうな高さと速さのあるリフト。
これフィギュアアイスダンスだったら、相当な高得点をたたき出しそう。
お芝居の延長のような、若いふたりのかわいさと夢のある振付もとてもよかった。

何より、夢白ちゃんが生き生きとしていてよかった。
サパで組替えとなった彼女、今回のバウで組替えになるあみちゃんの気持が
わかるんじゃないかな...
サパの世界観と、今回のSLRRのようなハッピーミュージカルとの対比では
難しいけれど、あみちゃんを送り出す組替えショーも、あたたかな愛に
包まれていました。

あみちゃんがしっかり者なのはわかったうえで、頑張りすぎないで頑張ってと
一個上さんならではの言葉で送り出したあがち、本人より泣いていたけど、
最後まで、立派に駆け抜けたあとの、ほんとのラストカーテンコールまでやりきって
泣き崩れたその姿に、どれだけのプレッシャーがあったのだろうとまた涙。

ほんわかしているけれど、思い切りとまずはやってみようという姿勢がほんとに
潔くて、踊りだしたら、誰よりもスパッとした切れ味を魅せる。
悩んだり考えたりしても、顔をあげるまでが早いというか、何か彼女には
そんな信頼感がある。

雪組のODYSSEYチームが公演中止となり、不安もあったと思うけど
よく頑張った!!!
もう親御さんのような目線で、お茶の間から見守っておりました。

よい経験を積んだであろう彼女たちのこれからの舞台人生にも、明るい光がありますように。




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活力チャージ

2022-01-22 23:55:00 | Takarazuka

今日は、母が二度目の単独ムラ遠征。
最初は一昨年9月のNZM、そして今回はあがちのバウ初主演。
友人の強運にあやかり、本当にありがたいことです。

ちょうど昨年の今頃、緊急事態宣言発出で。
のぞ様退団公演の「fff」をムラで観劇するのを楽しみにしていたけど
高齢者の自分が移動して、さらに高齢者の祖母に何かあったら…と
母は泣く泣くあきらめたのでした。

決めたこととはいえ、激戦を勝ち抜いてチケットを取ってもらったのに
申し訳なさすぎると落ち込んでいたから、今回も感染拡大に
「・・・どうしよう、行けるかな」とは言っていたけど、
自分が元気なら行くぞ、と決めていたのだろうと思います。

今月は、「INTO THE WOODS」に「Sweet Little Rock'n' Roll」と観劇強化月間。
我が家の福利厚生は観劇です

「少しでも長くムラの空気を吸いたい」と朝7:30頃出発、
昼頃には宝塚に到着し、おすすめしておいたサラに行ったそう。

私は前回行ったとき、シナモントーストが気になったのだけど
なんとなくスコーンを選んでしまったので、母に激推ししておいたのだけど
母もキッシュと悩んでサンドイッチとスープを頼んだ模様。

よく考えたら、新幹線のなかで朝ごはんに持たせたのは
昨日買っておいた浅野屋のホワイトストロベリーと
アップル&シナモンのジャムだったよ。

 

終演後、大興奮で電話がきて、あがち大絶賛。
「もうね、さらに大好きになっちゃったよ!!」

カンパニーの主なメンバーの名前を次から次に挙げて、生き生きとした全員に
心の底からワクワクさせてもらったみたい。

祖母の在宅介護で籠もりがちなところ、
ほんのひとときの非日常を楽しんでもらえて、よかった、よかった。

ほんとにあがちのエネルギーというか、発出している元気玉みたいなものに
ついこちらも笑顔になっちゃう。

彼女だってきっと悩んだり落ち込んだりするだろうけど、
どこかのタイミングがきたら吹っ切って前を向く、顔を上げていく力を感じるのです。

周囲をも巻き込む勢い、オーラにいつも感服しちゃう。

己を鍛え上げ、磨き上げているそれぞれの組子が持つキラキラしたパワーに触れて
劇場をあとにするときはそれが自分の活力にもなるよね。

初主演舞台の一期一会、どうか元気で25日の千秋楽まで味わえますように。

 

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宙組Dream Time

2022-01-19 23:55:00 | Takarazuka

若手リーダーシップ育成に関するオンラインセミナーを受けていて、
自社のふりかえりをしながら聞いていたものの、
つい宙組にも重ね合わせて、自分の合点を深めてしまう。
わかりやすい例が身近にあるといいよね。

リーダーシップとは「何食べたい?と聞かれて、これ!と答えられること」と
教えられて私は育ってきたのだけど、
すごくシンプルな話として理解できてよかったと思っている。

なんでもいいよ、とか、誰々が食べたいのでいいよ、とか、誰々決めて、とかでなく
己のことは己が決める主体性だと。
だから、そんなに特別なことではない、
誰にでもできることなんだ、と。
…とはいえ、面倒なときとか、ほんとに思いつかないときとかは「なんでもいいよ」って言うけどね。


リーダーシップというと前に出てぐいぐい引っ張っていくイメージも確かに強いけど
自分の持ち場で、これをやると決めるのもリーダーシップだし、
誰かのサポートが得意だからやる、というのもリーダーシップ。
なんでもかんでもリーダーシップといっていいのか問題はあるけど
結局は主体的に人生を生きるということなんだと思う。

なので私がリーダーシップを思うときには、いつも脳内で中島みゆきが

その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

と歌っています。


主体的に、と考えたとき、どう育てるのか。
あれこれ口出しもできるけど、「どうやる?」「なにする?」と
まずは自分で決めてもらうことなんだよな、と。

こうしたら、ああしたらはやってみた後でもよくて。

で、先日の「スカイステージトーク Dream Time」。
きよちゃん、こってぃのMCの最終回、満を持して我らがトップスターの登場。

きよちゃん、こってぃがどれだけゆりかちんを敬愛しているかがわかるコメントの数々、
それを嬉しいよ、と受けるゆりかちんの冷静さと温かさ。

ゆりかちんがとうこさんを招いてのトークDXを思い出しながら、
こうして大事な考え方、受け止めた愛情が受け継がれていくんだな…と深く納得。

先達に学ぶ、かっこいい写真の撮られ方。
「呼吸してる?」という一言、目からウロコでした。たしかに〜
どう自分が撮られたいか、とかは考えてもその一瞬のために息止めていること多いよな。
息するあたりまえって大事ね。
撮られたい自分だけじゃなくて、撮る側の意思やそれこそ呼吸との間に生まれるコミュニケーションなんだな。
あの最強写真集に漂う、エアリーさに深く納得。

ジェンヌさんたちって、日頃からお稽古の一環でワークショップを
多くやっているんだろうなと思うのだけどカメラの前では緊張するよね。

ただ教えて、というだけでなく、すぐ自分も実践する(させる)のが
素晴らしきところ、といつも思います。

きよちゃんのチャレンジにも、どうする?何する?どんな状況?と
設定は自分で決めさせて、把握して、やってみてからのダメ出しと褒めのバランスね。
それを受けて、ぐんとよくなるきよちゃんもすごいことですが、
そのゆりかちんのコーチング力よ…

若手のうちから主体性、リーダーシップを発揮できる環境づくりが
できているんだなーと「宙組安泰」の四文字が脳内を駆け巡る。

そして下級生の面倒をみる、というのも歌劇団にあっては伝統ではあっても
得意不得意あるでしょうし、何より舞台に立ったら対等、ライバル。

説得力や影響力ってかんたんにつくものではないと思うので、
ここまでたくさんの場面で、誰かへの注意や指導も自分ごととして
身につけてきたゆりかちんの軌跡、バックグラウンドを目の当たりにする瞬間でもありました。
たくさん引き出しを持っているって強い。

タカラヅカってこういうトーク番組で、その生徒の思いや考え方を窺い知れるのが
本当に手厚いサービスというか、人として応援したり尊敬したりで
よりファンとしても深まっていく。(沼にね)

「琥珀色の雨にぬれて」の本読み、
くぁーーーーさすがーーーー!と思わせる渋さ。
読むだけでも艶のある男役だった、凄い。

宙組自慢は「真風さんがいること」ときよちゃん。
あんなに芸事に真面目でピュアであたたかい子にそんなこと言われたら泣いちゃう。

ビジュアル的なかっこよさだけでなく、内面的にも信頼を集めるトップスター、
年始から心を動かされるひとときでした。

そんな宙組一丸の舞台をとにかく楽しみにしております。
無事に2月、開幕しますように。

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祈りふたたび

2022-01-10 12:50:00 | Takarazuka

花組公演中止で、予定がなくなった三連休最終日。
そんな中飛び込んできたニュース、今日が初日の雪組まで…
そらちゃん雪組デビュー@国際フォーラム、どんな公演になるんだろう、
観る自分はどんな気持ちになるんだろう、と思っていたところでした。

どこまでもコロナのしぶとさに翻弄される悲しみよ。

本拠地を離れて東京で待機する花組、雪組の組子たちの生活上の負担も気になります。
withコロナと一口に言っても、在り方が難しい。

開演15:30に対して、当日11:00の発表、何があってもおかしくないんだな。
順調に再開されてきていたところにまた強いられる試練。
当日苦渋の判断だったことでしょう。

出演者だったとしたら、簡単には再開できないし、
かといって再開できないことでも出演者だとわかる。
公演中止がその方に責めがいくような針の筵であってほしくないし、
かといって、代役立てることも公表と同様で、どちらがいいのか、
劇団の判断方針も岐路に立っているのかな…
公表したからといって、誰がかかってもおかしくないし、あれだけ摂生している組子たちが罹患したら
それはもうどうにもならにいと思うんだけど、彼女らのメンタルが第一。

なんてことを、ほかほかのじゃがいもをつぶしながら考えてました。





観劇の機会を失った悲しみと組子たちの健康を祈りながらぎゅうぎゅうマッシュした
いももちはとても美味しかったよ…
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祈り

2022-01-08 16:15:40 | Takarazuka


第六波、年明けから倍々に増えていく感染者数のニュースに
どこか慣れてもいた自分に気づく。
でも、今回の増加ペースはこれまでと違う、と認識できたとき。

飛び込んできた知らせには冷や水を浴びせられた気分。

そうだ…そういうことが起こり得るんだった…

久しぶりに友の会で当たったチケットで今年の観劇初めは花組から、と
1/10に観る予定でした。まどちの華やかな雄姿を、楽しみにしていました。

 ※中止からチケットの払い戻しの案内も早くて、びっくりしたのと同時に
  友の会でとったチケットなら何もせず口座に返金される仕組みになったの、
  進化がはやい。ほんとにスゴイことだと思う。


2020年の年明けから続く、中止、再開、千鳥席、中断、無観客…
見えないウィルスと闘い続けながら、苦渋の決断ながらも、待つ観客に
ポジティブな気持ちを感じさせてくれる真摯な劇団の対応には頭が下がります。
今回も、3連休前の大勢が動きだすのを最小限に食い止めるための早々の判断だったと思います。

命がけで舞台に立つ組子や関係者に対してもストイックな摂生の要求も
できるだけ舞台を長く続けていくための取り組みも、
107年続いてきた組織だからこそ、危機の乗り越え方に学ぶことが多い。

不安や喜びを歌劇団とともに過ごしてきて、2020年の4月末から5月、
ゴールデンウィークの要請による中止以降の数ヶ月は、継続できていることが
普通に受け止めるようになってきてしまっていたわ。

あたりまえじゃないのよ、生活の在り方が変化し続けている事態が
2年続いているんだもの。

あらためて、自分も感染対策でできること。
よく手を洗い、マスクをしっかりし、外では声を出さず。
今一度、気を引き締めていこう。

まずは、陽性者が自身を追い詰めることなく養生できますように。
近くにいた方に、不安が広がりすぎませんように。

れいちゃんがトップになってからの花組、先日の大劇場が初めて、
初日から千秋楽まで中断することなく完走できたという喜びに沸いていたところ、
組子のみなさんにも動揺は広がっているかもしれない。
退団者の限られた舞台の時間、できるだけ早く戻ってきてほしい。

折りしも届いた、2/5、前楽のチケット。
どうか、この日は観ることができますように。

 

 

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久しぶりのムラ観劇

2021-05-16 23:55:00 | Takarazuka

大阪出張の前乗りにあわせて申し込んだ抽選先行でチケットが取れて感涙。
珠様の退団公演、本拠地で観ることができました。





史学科の血が騒ぐ南北朝。
実在の楠木三兄弟が、当て書きお見事すぎるまでに生き生きと、そして美しく。
前回のレビューWTTでも感じたことだけど、珠様の佇まいの凛々しさ、
流す眼差しのせつなさや艶やかさが
もう本当に「美丈夫」で。
珠様五月人形があったら買っちゃうわ。

ひきこまれるお芝居の安定感に、もうこれが見納めだなんてという惜しさを感じながら
脇を固めるちなっちゃん、れいこちゃんのひとこと発するだけで、動くだけで人となりが伝わる的確さ、
そして今回意外だったのがありちゃん。
ダンスに注目しがちだったけれど、今回の主上の儚さと苦悩ぶりがよかった。
そして紫門さん、誰だろうというくらいご本人の素がないまでの変貌で、
権力者の野蛮な好色ぶりが顔に張りついていて自分に言い聞かせて観ないとわからないくらい。
あの説得力、お見事でした。

桜の美しさは、咲くだけでなく散る姿にもあると思うけど、
登場人物の人生に重ねるように効果的に、はらはらと、ある時は蹴散らされるように桜が舞っていて
その情感に揺さぶられました。

主人公の登場シーンも、オープニングとエンディングの種明かしも、
粋な脚本と演出、感服です。
ああ、このキャスティングで一年間大河ドラマで桜嵐記観たい。

2回公演の日は大劇場内のキャトルは18時閉店、終演後は間に合わない…
でも私には舞台写真を買うミッションがあるのだ。
ということで幕間後すぐの17:40回の整理券をもらっておき、
17:35に合図とともに入店、2分で舞台写真をざざっと買い、17:38に席に着席。
そりゃそうだと思うけど、入店したの私だけです。売り切れ以外は無事get。
ひとりキャトル、満喫できるものならしたかったーーーーー
駆け込み失礼ながら、通路寄りのお席でよかった。

Dream Chaser、ショーは体感5分。
珠様の出番はもちろん締まるのだけど、珠様不在のシーンのなんと印象的なことか。
サヨナラ引継ショーというか、組子の顔がすごくよく見えるショーでとても好き。
れいこちゃん、ここにきて若手アイドルポジションもこなす。麗しき。
スパニッシュのシーン、ずっと観ていたいくらい。ちなっちゃんの青のお衣装、脚長、凄い。
ありちゃんがはけたあと、絶対ナイフ持ってまた出てくると思ったらなかった…
と、思った私はサバイバルナイフを振り回しがちなゆりかちんに慣れているのか(笑)

そして珠様は三三七拍子も似合う…応援団感があるわ。
黒燕尾、デュエダン、そしてひとり大階段の前で踊る姿、目に焼き付けねばと思いつつ
目頭が熱くなるくらいの気迫。
夢を追う人。
若くしてトップ抜擢、きっと多くの苦労があったことと思います。
そして、経験を重ねながら、その才能がのびやかに大成されたんだなあと。
その美しさは本当にかけがえのない発光ぶり。
舞台に魔法をかけているかのように、大階段に流れ星が流れるたびに、ねぎらいと幸せを祈りました。

宝塚、どの組を観ても、まさに一所懸命で、舞台にかける心意気や本番に立つまでの努力も
ひしひしと感じる。
キラキラとした非日常を味わいつつ、それを魅せてくれる美しいひとたちに
背中を押され、日々を乗り切るエネルギーを分けてもらっています。





お芝居もショーも夢中になって観ているうちにあっという間に終わってしまった。

東京公演でまたじっくりと観られますように。
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観劇初め

2021-01-09 23:55:00 | Takarazuka

公演スケジュールの見直しで、お正月の東京公演は2年連続宙組から。
観られることが本当にありがたい。
リニューアル20周年の記念で、座席にはブランケットのプレゼントが!
この大変な時期にひとつひとつ座席に置かれたのかと思うとスタッフさんに頭が下がります。

入口装花もお正月らしく華やか。



緊急事態宣言が発出されるか否か、その狭間で初日の幕が無事に上がるのか
組子の皆さんの心労を思うと…やきもきせずにいられなかった。

時間制限で夜公演はなくなるかもしれないな…
そんな覚悟をしつつも、東京公演は平日夜公演ばかりチケットを取っている私、
まかまどコンビがこれで観られなくなるのにそれは切なすぎる、と
B席でも追加したいと友会サイト見たら、あらS席が戻ってる!
しかも大好き二階席どセンター。

B席と謙虚に思っていたのに自分へのお年玉よろしくS席を手に入れ
予定より早く、初日翌日の9日昼公演を観られたのでした。



1ヶ月ぶりに観るアナスタシア、
細部にいたるまでブラッシュアップ、パワーアップしていました。流石です。
ゆりかちんのマイクがもう一段大きいといいのになあ…とは思ったものの
より一層折々の心情がいきいきとリズミカルに、ナイーブに表現されていて。
引き込まれているうちに一幕が終わるのが、ほんと体感3分…
アクアヴィーテレベル…

観るたびにこんなに幸せな気持ちになるミュージカル、
どうか無事に大千秋楽まで、完走できますように。
これだけ充実した舞台を魅せてくれる宙組生も、いつ止まるかわからない
不安やプレッシャーのかかる中を本当に舞台にかけて集中して過ごしているはず。
観に行く側の私も、健康管理と出来る協力はすべてやる!





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観劇納め

2020-12-29 23:55:14 | Takarazuka

今年の観劇納めは、東京宝塚劇場にて月組公演。



今年の初めには全く想像もしていなかった日々が続き、
宝塚も2月後半から8月まで休演、
その間、劇団もスタッフさんも生徒さんも再開に向けて
どれだけ先を見据えて対策練って尽力されたことか。

あたりまえが変わっていってしまう、
楽しみにしていた予定が失われていく切ない時期が続いて、
自分には、退団を発表されている人たちが、なんとか舞台に
立てますようにと心の底から祈り、応援することしかできなかったけれど。

自分にとって、劇場に足を運ぶこと、その空間の非日常に触れることは
リセットとか浄化とか、そんなことなのかなあと思います。
仕事や家事や、そこで感じるのとは違う思考や感情が自分のなかに
湧いてくることは、純粋に楽しいしね。

そんな夢や勇気や憧れをくれる場が、多くの人の努力とによって
つくられていることをつくづく実感し、
なかなか将来の改善が見通せない日々、もうコロナ以前のようには
いかないんだなと寂しさも感じた年でした。
本当に感染症で世界がこんなにも大きく変わってしまうんだ…

目に見えないものへの心労は意外に大きくて、インドアばっちこいの私でも
自分の心や身体をきちんと整えようと意識しないと、振り回され疲れを
知らず知らずに溜め込んでしまっていた。

それを救ってくれたのは宝塚の再開で、観られる喜びがこんなにも
幸せなことだったんだと、劇場で観終えたときには本当に涙が出た。
舞台に立つために、きっと神経をすりへらしながらストイックな生活をし、
役に向き合い、チーム一丸で舞台をつくりあげてくれたことに、
ハグと握手の気持ちをひたすら拍手にこめて。

3~4月の公演予定だった宙組の「FLYING SAPA」を8月には梅田、9月には日生劇場で、
本当はオリンピックの頃の演目だった「アナスタシア」を11月・12月に大劇場で
観ることができて、本当に有難いことでした。

今年の1月に、客席降りや乾杯で歓喜していたあの頃とはまったく違うけれど
これからも今できる最善で進化していくのだろう。

そんな1年をかみしめながらの観劇納め。
宙組一辺倒の私が、評判からこれは観たいとチケットをとった月組。
(こんな簡単にチケットとれるものでもなかったのよ…コロナ前は…)

東京オリンピックも意識したであろう、「WELCOME TO TAKARAZUKA」は
暗転からのチョンパ、銀橋にずらりと並ぶその圧巻の華やかさに拍手喝采、
雪の千本鳥居で舞う松本先生の可憐さ、月の巻の荘厳さにはじーんとして。
たまさま、さくらちゃんの艶やかさ、摺り足の美しさ、本当に素敵だったし、
れいこちゃんの疫病退散の舞は奉納の如く、とにかく凛々しく、美しかった。
花のワルツでの鏡もお見事。おだちん凄いなあ。

「ピガール狂騒曲」も評判通りの面白さ、全員が役を楽しみ生きている感じ、
思えば月組を観たのは「雨に唄えば」以来だったから、さくさくガブリエルが
こんなに上手いなんてと改めて舌を巻いたし、上級生たちの存在の仕方も
舞台をほどよく締めていて上手い。アドリブも緩急きいていて、くすりとしてしまう。

ちなっちゃん、からんちゃんの92期の絡み、よかったー。
ふたりともお芝居のセンスがよくて流石です。いつまでも観ていたいくらい愛おしい。
そこに「ちょっと男子、いいかげんにしてよ」と言わんばかりに
ばしっと割って入ってくるたまさまのかわいいこと。

何よりたまさま、ガタイのよさをいつもいじられているように思うけど
退団前のこの時期にこのお役、なんというかやはり早々にトップになるべくして
なった人なんだなと納得させられた感じでした。
華奢な女の子が男装している姿の説得力ったら。かわいいんだもの。
そしてれいこちゃん、これはいけちゃう。もう仕上がってる。

抑圧されてきた女性の生きざま、解放を肯定していくお話でもあって、
「花は自分で咲く」という誰かに咲かされるものではないセリフに
改めて、自分のこれまでの選択にも思いを馳せたりしてね。

大団円の舞台、カンカンにロケットに黒燕尾群舞に、視覚からも満足。
うわさの男役中心ロケット、初舞台生のロケットだったから本当に大変だっただろうな…
コケティッシュな中にも迫力あって、見応えあり。

華やかさに浄化され、大満足の観劇納めでした。

その後は宝塚を初めて観た同僚と、プチ忘年会で感想戦。
プログラムにぎりしめて、よかったよかったと言ってくれていたのでホッとしたわ。

マチネを観たのにすっかり暗くなった日比谷にて。



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大劇場納め

2020-12-13 23:55:22 | Takarazuka

繰り合わせでこの時期の公演になったけれど、シーズンぴったりのアナスタシア。
夏の東京五輪の頃に観るはずだったなんて、なんだか信じられない。



いつ止まってもおかしくない、というなんとも苦しい気持ちで、止まらないことを
願い続ける日々。
当面はきっと、こんな状態が続くだろう中で、それでも続けるための努力を
怠らない劇団関係者の皆さんに報いるためにも、自分にできることをする。
本当に手洗いうがいをこまめにすることで、今年1年、熱を出していないと思うのよね…
やっぱりその積み重ねでしかないわ。

この一年、本当に大変な中おつかれさまでした、と拍手を送った宙組公演納め。
12、13日とひっそり泊りがけで行き、3公演、観ることができました。
昼・夜・昼観るなんてことしたの、実に20年以上ぶりです。
Jちゃん、Jちゃん後輩さんに感謝、感謝。
ムラで5回も観ることになる自分を3年前は想像だにしていなかったよ…

異動発表があってから観る舞台、どんな気持ちがするかなあと思っていたけど
ロシアの冬の夜、吹き荒ぶ雪がミラーボールの光に変わる幕開きから、心で号泣。
もう一瞬、一瞬が貴重すぎて。

涙がこみあげてきたのは1幕ラストのJourney to the pastでした。
アーニャとディミトリのいよいよ始まる昂揚感、ああこんなに素敵なふたりの
コンビがこれで終わってしまうなんて、と勝手に沁みた。

自分でも思っている以上に、このコンビが好きで、拠りどころだったんだな。

ゆりかちんの隣で、心の底から嬉しそうに幸せそうにしているまどち。
トップスターの、ただ存在しているだけでも放つオーラはもちろんだけれど
隣に立つ娘役の力量も侮るなかれ。
私があらためて宝塚を観始めたのとふたりがコンビを組んだのが同時だから
思い入れも強くなってしまっているのは重々承知です。

ふたりのデュエダンを観ていて感じる多幸感は、ゆりかちんのリードと
それにしっかりシンクロさせていくまどちのスキルのうえに成り立っていて、
キラキラと見上げるまどちとそれを包み込むように微笑むゆりかちん。
心地よく、美しいなあ、と感動して劇場をあとにできる幸せといったら。

それが、急に、しかも公演中に、これで最後、次はないとは。
大事にしていた宝物を乱暴に取り上げられてしまった気分。
こんなにも抉られるなんて思いもしなかったのよ…

しばらく断ち切れないだろうそんな切ない思いも含め、
本当に忘れられない年になるだろうね。

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