On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

ハモリズム紀行・山陰忘年会編1

2011-12-23 10:55:55 | 2011-2012ハモリズム
12/22、夜22時。
念願の「サンライズ出雲」で東京を出立!


未踏の地であった、島根・鳥取に行けるだなんてー、と
ツアースケジュール発表と同時に、イエス山陰!と決心した
祝日・土曜日のクリスマス休暇ライブ。

「サンライズ乗って行こうと思うんだよね」「乗る乗る~♪」
誘われる以前にふたつ返事で乗る気十分。
人気チケット、平日朝、難関突破でお世話になったじろさま、ホントありがとう。
(このあたりの経緯は、彼女のブログに詳しい)


23日の祝日は、うちの会社は年末進行のため出勤日。
そこは夏休みとっていない分の計画休暇にあてる!
そして22日の夕方から夜にかけては絶対スケジュール入れない!
と、決めていたのに、もろくも忘年会と送別会が入る。

もし22日の夕方、定時であがれたら一旦横浜の自宅に戻って
風呂もすませ横浜駅から乗車させてもらうことも考えていたのだ。

まあ、「んー、そうはいっても出発の東京駅で入線も観たいしなー」
「やっぱり出発前ホームで記念撮影とかさあ」とまったく帰る気なさそうな
レベルだったので、ちゃんと乗れさえすればよかったのですが。


なんてったって、名曲「いろは」に深い関係のある寝台特急だもの!
出雲に出奔して出来た神がかった曲のルーツは知りたいじゃない!

と、ムダにあがっていくテンションを年末繁忙でバランスとりつつ。


21時で宴会終了予定とともに駆けつける予定が、送別の宴だったこともあり
ちょっと遅れ、年少組にお買い物託して21:50頃、東京着。

すでにホームにいるメンバーのもとに駆けつけ1枚。



満面の笑みでございます(笑)

こちらが、一夜のマイルーム。聞いていた以上に快適そう!



早速寝転がってサイズ感を(笑)同じくご満悦。




窓の外は、師走の東京。
東海道線の線路走っていくため、現実的な明かりと会社帰りの人を追い抜いていく。

電車が動き出して拍手、まずは我らのこれから始まる休日に乾杯!



通過ホームの光でキラキラするのも、なんだか特別な気分。
いつもと同じ線路で横浜に向かっているけど、今日はシンデレラエクスプレス!的な。

このまま私達、旅に出るんだよ!と、きっとおわかりであろう横浜駅ホーム上の皆さんに
お知らせしちゃうくらい、開放的な窓。
向こうから見たら、えらくへらへらしている人々が缶ビールもって浮かれてる図に
苦笑いしちゃうでしょうけど。
そう、横浜駅は東海道線下りと同じホームに着くのです。

さらに検札の車掌さんにも苦笑いされるほど、↑のシングル個室に4人でぎゅうぎゅう。
でも、この楽しみ方はきっとたくさん目にされてるでしょう。

もうさ、みんなこの日無事に乗るためにいろんな調整やら準備やら
たくさんしてきたもんねー。はしゃいじゃうよねー。

そんなに飲まないと誓っていた割にジョッキ2杯はすでに空けてきて
それなりに酔っぱらう態勢万全のところに、年少組の素敵なパーティ仕込みが!

  


出発して2時間ほど経って日付も変わり、静岡県を通過中。
もう、窓から見える夜空がほんとにきれいで。星がよく見えてうれしかったなあ。
電気消して、みんなで窓のぞきこんで。「星屑の街」の中を走っていく感じよ。

狭い室内宴会はおひらきに、車内探索。
のびのびシートも、若かったら楽しそうだけどなあ。

食堂車や自販機などもなく、カウンター席の数席あるラウンジ車両があるのみ。
「寝ている方もいるのでお静かに」の掲示があるので、
そんなにはのんびり宴会もできなさそう。
まあ、私達のシングル室も御隣にはそれなりに響いていたかと思うけど…


それぞれの部屋に落ち着いて、おやすみなさい。
ちゃんと個室には、ロングパジャマがついています。
ハンガーもあってコートもかけられるし、荷物台も十分。
鏡もコンセントもあるしね。暖房も調節できるし、隠れ家みたいです。


6:32に、岡山駅にてサンライズ出雲とサンライズ瀬戸に切り離し。

このイベントは見届けよう、と言っていたのに結構熟睡してしまい、
みんなにノックされて目が覚める。

慌てて飛び起きて、すっぴんでパジャマ状態にダウン羽織って(明け方しかできん)
接続車両までの5車両分くらい、ホームをダッシュ。
気付けばみんなを追い抜かしていた(笑)


ちょうど到着したと同時に、ふたつの車両の間に大きな鉄板が差し込まれるところ。

  

こんな早朝も、撮り鉄やら、乗ってきた鉄やらたくさんの人がホームに。
無事に瀬戸をお見送りし、さっさと乗りなさいよアナウンスとともに部屋へ引き揚げ。
岡山で下車される方も多かったみたい。ご近所さんが降りていきました。


二度寝タイム。

でも、ちょうど明けてゆく空がとてもきれいな色で、しばらく見入ってしまった。
まだ月も出ていたよ。

 


結局、この窓はずっとシェイドを閉めることなく、開けたままにしておきました。

 

寝た状態から撮った、足元にある台のうえ。
化粧品ポーチやらお茶やら朝ごはん用に買っておいたパンやらで雑然としています。

朝ごはんいつ食べるかね…?と思いつつうつらうつら。


次に目が覚めたら、窓の外が白かった!7:30過ぎかな?
びっくり~、一気に山の中。

  

朝陽に光るきらきらした雪がキレイで、ずっとアタマの中では「世界の車窓から」が
BGMとなって流れておりました。

Twitter見ていて、起きていそうなじろちゃんが8時頃だっけ?部屋に来てくれて
のんびり朝ごはんタイム。出雲で合流するsoyちゃんとの時間をはかる。

会社で慌ててわかしてきたお湯で、想像以上にぬるめのカフェオレ。
結局会社出るまでドタバタしていて、お湯の準備が遅れたのだ~
熱々を飲みたかったのが、惜しい。


目的地が近づいてきて、朝のご挨拶とともに観光案内的なものも流れる車内。
支度しながら、楽しめました。が、宍道湖などは私の部屋とは反対側にあったので残念。

もう降りなきゃいけないなんて、残念すぎると思った電車は初めてです。
名残惜しかった。
こんなに充実した12時間過ごせる移動って素晴らしい。

 

お世話になりました。




改札を出る直前に、慌ててチケットをパチリ。
また絶対乗りたい!


着いた!




駅をおりてすぐに、soyちゃんにもオススメしてもらった「らんぷの湯」へ。

 

ちょうど冬至だったこともあり、ゆず湯でした。
こじんまりとしたお湯ながら、らんぷの素朴な揺れる照明のなか、
一晩電車に乗り続けていたからだをほっと温めてくれました。


身を清めたところで、いざ出雲大社へ!(続く)


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ハモリズム紀行・北陸忘年会編3

2011-12-05 23:55:00 | 2011-2012ハモリズム

◆12月5日(月)

前夜、まぶたが自然と落ちてきちゃうくらいの時間まで名残惜しみ
早朝帰宅組のsoyちゃんじろちゃんには布団の中から手をふり、
のんびり帰宅組の4人は、チェックアウトの後、駅前モーニング。

珈琲館のモーニング、大学時代に能の先生宅のお掃除とか手伝いで
朝早いときによく食べたなあ。


午後の飛行機の時間までどうするか作戦。


福井…


福井といえば…


なんだろう…


散々、福井に来たいと思っていたわりにそんなレベルだった私ですが、
やはりここは永平寺に行ってみるか、ということに。

駅前から本数も限られている直通バスに意気揚々と乗ったものの、
乗ってから帰りのバスの時間を見て、一同やや絶句。

行くのに小一時間かかるとなると、また戻ってきて空港バスに乗るためには
着いた途端に帰ってくるくらいの勢いが必要だった。

そもそも無謀ってことか…!と気付いたときには出発していたので
なんとかなるよ、というかなんとかしようという方向で(こういう、皆の動じなさが頼もしい)
ひとまず帰りはタクシーで、滞在時間30分に決定。



山深いひんやりした境内をすすむと、さすが修行のお寺、何か緊張感あり。

しかし、本堂に入るには、受付が必要!
そして勝手に進めなさそうな状況で、控え室にてスリッパにはきかえ待機ののち、
修行僧のおひとりから永平寺システム&ルールを学ぶ。
30分しかないんだけど…というつぶやきは一喝して、心にしまう。

一通り説明を受けたのちは、早足でかけめぐる(笑)


 傘松閣の天井、230枚の花鳥図。

 雪深い地でこの造り。

 修行の本拠地。


さーっと、進んでいるものの、山寺のため、回廊は階段。この上り。




進路に沿いつつ、目指していたのはこちら。

 庫院の大すりこぎ棒。


天井からつるされている、3m以上はある大きなすりこぎは
これを触ると料理上手になるといわれているとか。
意外に女子度高めの我ら、熱心にすりすりとしてきたのであった。


 一番高いところからの眺め。

 勾配はかなりきついです。


のぼりつめた一行、ふたたび出口に向かって一直線、
しかしよく病院とか学校にある、薄っぺたいつるつるスリッパで降りるのは
結構こわい&難易度高い。





福井駅に戻るタクシー内にて、運転手さんとの話題は
水ようかんと、ソースカツ丼。どちらも福井名物とのこと。

なんで冬に水ようかんなの?と聞いてみたら、豪雪地帯の福井では
寒いなか帰ってきて、家に入ってあったかいところで食べるのがいいんだ、と。
「こたつでアイス」みたいな幸せなんだ、と合点。
丁稚が正月休みに帰省して食べたもの、とか諸説いろいろあるみたいなんですけどね。


駅前にて、気のいいおばちゃんがおすすめしてくれた、
えがわの水羊かんをおみやげに。
なんとなく水ようかんって、カップに入っているか、もうちょっと厚みが
あるものを想像してしまうけど、この1cmくらいの薄さ・流しいれが特徴だね。


 

表にはいっさい切り込みがないように見えるのに、裏をかえすと
12分割されているの。
でも、表からすくうときには、この等分線、まったくわからないの・・・。
なぜだ。

甘みはさっぱりしていて、確かにぺろりといけちゃう感じです。


そして、ソースかつ丼。
小松空港にて、搭乗前の少しの時間で遅めのお昼として。

甘辛丼ものが好きな私にはかなりのヒットだったのですが、
いかんせん、かつよりもキャベツフィーチャーな。
でも美味しかったですよ。




羽田にて、桃太郎とおとも3人、名残惜しくも良い旅に感謝し解散。
お世話になりました、ありがとう!


羽田から横浜への直通リムジンバス、ターミナル駅行きではなく
家のごく近所で降ろしてくれるのがちょうど来て、ラッキー。
時間帯が限られている路線だけど、いつもあると便利なのになー。


京浜工業地帯の夕暮れに、ただいま。




 

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ハモリズム紀行・北陸忘年会編2

2011-12-04 23:55:00 | 2011-2012ハモリズム

◆12月4日(日)

ミスドモーニングののち、金沢21世紀美術館へ。
soyちゃんにチケットお世話になりました。ご紹介ありがとう。

ここがまた楽しくて!
「押忍!手芸部」よかった。「自画大絶賛(仮)」。
自分、アタマかたいなーとセンスのなさを実感するというか
展示されている色々がなんだかとても自由で大胆で繊細でワクワクした。
もちろん美術館の建物そのものもね。


 





 

 




面白かったー、とタクシーで話していたら運転手さんに
「若いね。修学旅行の学生さんたちは楽しいというけど、中高年は全然だよ」
と言われました。感性は若者と認められたらしい。

金沢駅にて、腹ごしらえ。
この日は加賀野菜の天丼にしてみました。
でも…ちょっとめしゃめしゃしてた…




それぞれコーヒーを手に、福井に向けて出発。
あたまの中で「一号!二号!」と歌がまわる。サンダーバード!



なんちゃって乗り鉄としては、わくわくしちゃうかぎり。



満腹で、ほどよく睡魔の手にかかるころ。
夜のライブにそなえて、少し昼寝。

福井に到着するころ、大きな虹のしたをくぐりました。



駅前すぐのホテルに荷物を預け、夜の宴会の下調べ。
するも、日曜定休のお店が多いことにさすが幸せな県と頷く。

初経県、福井。
空気がきりりと、きれい。川に映る空も雲も。そして静か。
今にも雪が降りそうなまでのひんやり感だったな。





県の名前の由来になった、福の井戸ですって。
酒井雄二ショーにも出てきそうです。



ブロガー魂を刺激する、「ラジオ体操のひろば」




こちらでも、見事に燃える赤。




てくてくてくてく果てしなく歩いていった先のライブ。
日曜公演ながら、衝撃的なまでに後列かなりの空席があったのだけど
だからこそ、なのか、いつも通り、なのか、真骨頂を感じたライブでした。

「この間ゴスペラーズのライブに行ったんだけどさ、すごく楽しかったよ」
そんなクチコミが福井の皆さんに広まることを心から願ってやまないくらい、
ぐいぐい引き寄せる5人の気合と力を感じた3時間弱。


そんな5人に肩入れして、ライブの1ピースとして盛り上がったあとは



やはり、ビールが美味いのです。

前日の金沢で入れなかった「八兆屋」にて、30畳はあろうかという
宴会広間を6人で貸切状態。

この6人で飲むのは、あと2年は確実に先かもなー…と
心のどこかで思いつつ、テツマニシスターズ購入の2012カレンダーを
肴に、心ゆくまではしゃぎ飲んだのでした。
ビールから、ご当地の日本酒(銘柄忘れた…)に切り替わるの早かったし(笑)


一昨年の小倉でのフグやお鍋もよかったけど、
「北陸らしいもの食べたい!」は、こちらのお店でほぼ叶いました。
全国各地で忘年会ができる贅沢さ、平和に感謝です。

カニみその甲羅焼き。このあと、お酒を入れてくいーっと。




甲羅、けっこう容量あるもんなのね…
なぜか一気に飲むもんだと思っていた私。酔いが一気に回りました。

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ハモリズム紀行・北陸忘年会編1

2011-12-03 23:55:00 | 2011-2012ハモリズム

「北陸行きたいねえ」
が、実現したハモリズムツアー。

ツアースケジュールが公開されたときには、
土日や祝日に「ここ行きたい!」という地域がうまいこと入っていて
テンションあがりました。

一昨年の小倉忘年会に続き、今回は北陸全員集合。

この夏から秋は、制度作ったり、後輩が産休に入ったりで思うように
休みがとれなかった私にとっては「冬休み」で(平日1日だけどね)
怒涛の日々、てんてこ舞いながら指折り数えて待っていたごほうび。
みんなのおかげでよい旅となりました。


◆12月3日(土)

ありがたきことに「おとも」にしていただき、空路、金沢へ。
これから先マイレージもたくさん使うでしょうに、感謝。

羽田出発時に、機体点検で搭乗に遅れが出ていて
機長から説明などがあったものの、オンタイムで小松空港着。
飛ばしたね…。

リムジンバスで金沢市内へ向かい、サンダーバードでやってくる
関西在住&出張組を待つ間、コバラも空いてドーナッツプラントでお茶。

12時過ぎに合流、駅ビルにてランチ。



温野菜しゃぶしゃぶ、温かいちらしごはん、たっぷりボリュームで
1000円でおつりがくるとは、会社のそばにも欲しい限り。
日本海寄りならではの海鮮ちらしも捨てがたかったのだけど、
こちらはこちらで美味しかった!

ホテルへ荷物を預け、小雨降るなか兼六園へお散歩。



兼六園には、高校の卒業旅行と、大学の卒業旅行とで来て3度目。
どちらも2月や3月だったから、かなりの雪の中だった記憶。

あちこちで雪支度が進んでいました。雪吊り。



こんな小さなところにも。

  

お天気はあいにくだったけど(雨部3名いかんなく勢揃い)
思いのほか、紅葉も楽しめました。

 


落葉もまた、風情あり。




ぐるりと園内めぐって、冷えたからだをあたためるべく
お茶できるところを探して、さまよう。

ライブ会場まで、やや迷子になりつつ地元民的ショートカットでたどりつく。
サンクス、iPhone!(と、それを操ったsoyちゃん)

金沢公演は、感慨にふけったなぁ…
初めて、上手から観ました。また別に記したいと思います。

会場出たら、かなり強い雨に。
タクシーに分乗し、街中まで繰り出す。そしてふたたびお店探してさまよう。
土曜の終演後だから、一回転しているであろうと思っていたら
そうでもなくて苦戦。気さくなとり鉄に落ち着きました。

お約束の乾杯写真。ライブ後のビールはいつでも最高です。



したたか飲んで酔っぱらって(結構写真残っているけど、みんな変顔炸裂)
またホテルに戻りながらさらに買出し。

修学旅行みたいな、なんかすぐ寝ちゃうのが惜しい気分なんだよね。

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ハモリハモラレハモリズム3東京国際フォーラム--25/49

2011-11-27 23:23:23 | 2011-2012ハモリズム


2011年11月27日、東京国際フォーラム、二日目。
どんなに時間が進んでも、てっちゃんの声が戻ってこなかった日。


ファルセットレンジが出ずにもしかしたらもう止まってしまうんじゃないかと
痛々しくてハラハラした・・・。

中音域の歌声が私は大好きだけど、ファルセットもてっちゃんの真骨頂。
どんなに薄く入るコーラスでも物足りないものがあって。

「銀座カンカン娘」から異変に気付いて、「ひとり」や「見つめられない」も
なんだかもう固唾をのんでしまったし、こんなにも今回のツアー、
てっちゃんの高音域があるのかとメニューの凄まじさも同時に痛感。



でも歌いきったんだよねー。

逃げなかったし、投げ出さなかった。


触れるか触れないかと思っていたけど、アンコールでのひとこと挨拶で、

「今日はある音域が出なくて申し訳ありませんでした。
甘えた言い方になりますが、その音がない状態の、ゴスペラーズとしてのハーモニー、
村上てつやとしての歌として精一杯歌ったつもりです」
と。


満員御礼の国際フォーラム、拍手が沸きました。


その拍手をきいて、ゆっくりと頭を下げ続けたてっちゃんが顔をあげて、
「その拍手に甘えないよう頑張ります」
と言った瞬間、こちらが泣きそうになった。


最初から、いつもと同じメニューでやると決めていたので、
最後にもう一曲アカペラで、と「星屑の街」で全曲歌いきりました。


声が出ないのは本人が一番つらいだろうし、グループだけにひとりの不調で
止めるわけにもいかず。
本人が一番いかんともしがたく、くやしかったと思います。
私なら泣いてる、あの状況。


でもまたそのてっちゃんを、他4人が見事なまでに健気に、馴れ合いでなく
突っ張って支えているのがよくわかって、それもまた胸を打つ。


リハーサルのときから調子が悪かったのかと思いきや、どうやら本番中に
どんどん声が出なくなっていった模様が、てつブロにも綴られていますが、
カンと気配でそれを乗りきっていく、まさにライブ感。
みんなとぎすまして集中したんだろうなと思います。


もうそんなこんなで終演後飲んだら大酔っ払いしました(笑)
職場がえらいことになっているタイミングでもあり、疲れもピークだったけど
この日のライブはすごく響いた。


どんなときもひとりひとりが自分の役割をまずは果たす、
むしろ引きずられないようにかえってなんだかとてつもないパワー、
ナイス歌唱を発揮しちゃうというね。

「一選手として出来る限りやりました」と、
酒井さんのライブ後のつぶやきにあったけど、改めてゴスのチーム力に感服。




以下、ライブで印象的だったこと列挙。


◆「あ、誰もいなくなっちゃった」

オープニング4曲を歌い終えて、のどをうるおす一瞬。
自分も一番下手から飲みにいこうとしていたところ、ふと目をみやっての一言。

「すみませんみんなでにわとりみたいに水飲みにいっちゃって 」
センターステージへ進路変更した、隙間の埋め方が絶妙。
みんなが気付いてああ、と戻ってきたらさくっと無言で後ろへ下がるという。


◆ツアーもマラソン

国際フォーラム二日目のこの公演が、49公演のちょうど半分。
まさに、MCをしている灼熱の中盤戦がど真ん中。
「マラソンでいうと大きいコーンをまわる折り返し地点」


◆着替えタイムの攻防

ヤスの作った歌、スリーボーカルでOK、ハモリは3人でというと
先に歌って、ここで着替えにいくはずの年長組がじらしたり駄々をこねたりする(笑)
この日は「3人公募します!」の声に、北山さんがさくっと手を挙げたものの
あと誰でもいいですよ、と年長組でもよさそうな気配になったところで
酒井さんが「ふーん、そう~」と他人事のように動かず(笑)
「すみませんでした、お願いします!」と年少組が酒井さんにあたまを下げる。


◆ブラボーーーーー!!!!!

「Lean on me」、この日ばかりは黒ぽんの心を突き抜けていくかのような
ロングトーンに鳥肌、拍手喝采。
最初の一音が響いた瞬間に、ぞくっとしました。なんてすごい。

二階席だけでも普通のホールサイズ、なりきりのハモリっぷりたら
これまた感動的でした。


◆この日から、持ち回りコール&レスポンス

前述のようなてっちゃんの不調もあり、託されたは黒ぽん。
「女子女子!」と薫子に呼ばれて、騒いじゃう、みたいな。

「…やったことないけどできるかな、 さー わー げぇーっ!」と
ドキドキつぶやきもマイクに乗せながらも一気に盛りたててくれました。


以降、メンバーが各地で持ち回りとなっていますが、
リーダーによる権限移譲での部下育成の機会のような(笑)
確実に、全員その力がついてきている!


◆「何か文句あんのか」

やけにアグレッシブでしたよね、北山さん。


◆「天ぷらを揚げているような拍手」

相変わらず、うまいこというなあ(爆笑)
国際フォーラム、広くなだらかな一階席と崖っぷちみたいに高い二階席の構造からか、
拍手がパチパチ弾けるような音にも聴こえる。

言われてやってみたくなっちゃうもので、拍手をしてるうちに、
肝心なごあいさつを何を言っていたか忘れましたよ、酒井さん。


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ハモリハモラレハモリズム2横須賀--20/49

2011-11-13 23:23:12 | 2011-2012ハモリズム


「我々が歌い続けることが皆さんにとってなにがしかの
パワーになればと思っています」



「BRIDGE」を歌う前のてっちゃんの言葉。
自分でも思いがけないほど琴線にふれたようで泣けた。


いつもいつもてっちゃんが言っていることなのにね。
そういう姿勢にいつも自分が励みにしていることなのにね。

なんだかこの日はやけに胸にしみすぎて、
これを書きながらまた思い出して涙ぐんでいるほど。
MCの一言だけで涙がこぼれたことは今までなかった、と思う。

彼らこそ「道に迷ったときには星を見上げて」の星のひとつで
あることに間違いないです。


まちわびて、歌う姿をみて、全力で聴いてああ幸せだなーと。
オープニングから、気迫と歓迎の熱を帯びたステージ。


耳を澄まそう
聴き分けよう
寄り添おう
加わろう
歩こう 歩き出そう



幕開けのこれらのことば、そして曲と曲をつなぐことば。
ハモるとは、人と人の間で生きていくこと、かな。


今回のツアー、サカイストには下手万歳です。
全力で仕事する姿にほれぼれさ!


そうそう、「銀座カンカン娘」では
サンダルぶらさげたり、ライオン真似てガオーという仕草したり
ストロー二本ひゅっと、グラスにさしたり。それを吸うのね。

顔は見合わせられないっす、絶対無理(笑)


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ハモリハモラレハモリズム1横浜--5/49

2011-10-11 22:30:00 | 2011-2012ハモリズム


2011年10月11日(月・祝)
ゴスペラーズ坂ツアー2011-2012「ハモリズム」
5本目、神奈川県民ホール


地元にてMy初日、待ってましたっ!(パチパチパチパチ
9/30に八王子から始まった全国ツアー、仕事がどたばたしていたおかげで
まっっったくネタバレに触れることもなくこの日を迎えました。
(あ、衣装のカラーは教えてもらったんだけどね)


地元ながら、チケットが届いたときに
「ええっ、カナケンって3階席まであったっけか?!」と絶叫しましたが
3階の隅っこから、舞台中央まで35mという距離をものともせず
思いいれたっぷりに拍手し、味わった3時間弱。

こんなに、観終えたあとにじわーっと感動が大きかったのは初めてかもと
思うくらいに、よく聴き、よく砕け、よく笑い、よく泣いた。

もう、私にとっては鉄板というか、反則というか。
よくぞここまでというラインナップに、嗚咽でしたよアンコールでも。
ありがとう、ありがとう。
この曲を、どの街角でも聴けたらうれしい。


--Setlist--

1.NEVER STOP
2.UPPER CUTS 9502
3.愛のシューティング・スター
4.Love Vertigo

ここまでの4曲で、間違いなく酒井さんエンジン全開。
下手の端の席だったので、5人の現れ方が実はよくわからなかったのだけど
カーテン越しのシルエットから、歌いだし、そして幕があがった模様!
アカペラ始まり~!
さらにUPPERCUTSがくるとは!
5人のヴォリューム、大迫力。HBBもベースもずしんと。
そして「愛のシューティング・スター」できゃっきゃきゃっきゃしてたら
思いがけない「Love Vertigo」に膝が折れる。(予想通りよ>私信)
いやー、2番での激しいめまいふりかぶりに腰も抜けそうになりました。

5.Oh Girl
6.銀座カンカン娘
7.BLUE BIRDLAND

ワールドフェスタ的なラインナップ。大好物、この流れ!
「Oh Girl」の「名もなき今日の隣人は いつしかin your life」。ぐっとくる。
そしてまさかカンカン娘が聴けるとはねー、ホントにハモリズム。
名曲でハモリの真髄、技術を魅せつけられました。
「BLUE BIRDLAND」では北山さんのみ世田谷ホーンズ。

8.Shall we dance?
9.なんどでも
10.明日
11.冬響

黒ぽん、おつかれさまですコーナー。
「明日」を聴いたあとに「冬響」。
せつない心の隙間に、ヒアルロン酸が浸透していくような。
最後は心がふっくらした感じ。


ここでスツール登場。
ヤス、北山さん、酒井さんが衣装替え。

ちなみに、ここまでの衣装はアルバム「ハモリズム」のジャケ写のもの。



グレーのスーツに、シャツが5人異なる5色。
ハモリのカラフルさを表しているようで、好きです。
でも酒井さんネックチーフつきがよかったなー。

やっと地元でライブが観られた同行者Nちゃんとゴレンジャー的と
評していましたが、名づけて。

リーダーブルー
プリンスブラック
カリアゲピンク
ポンパープル
モンチッチイエロー

と相成りました。
見たまま、といえばそのままだけど…(笑)
若干2名ほど、当日の髪型が名前の由来となっております。

衣装替えをせーのでやらずに、2:3に分かれてその間も
ステージが進行しているのは集いのジャージ着替えを彷彿とします。
こういうことが出来ちゃうのも、それぞれが芸達者だからだよなあ。


「夢の中へ」(年長組)
「(せつない割に絶唱で詩にレンジがあわないヤスオリジナル)」(年中少組)
「Thank you」(5人)

高校時代から一緒に歌っているふたりで、今となっては簡単だけど
楽譜も書けなかった当時はどうしても伝えられなかったアレンジで。
息の合い方、声の揃い方、リード変わったのわからないくらいだった。

そして同じく高校時代にヤスが作った歌を同級生と歌った設定で。
モリミョウ君(代役・酒井さん)とだれ君(代役・北山さん)だったか。

音楽という仕事を選んでいくひとは、やっぱり学生時代から
何かやることが違うなあとしみじみ思ってしまった。

そして、大学で出逢った5人が、メンバーチェンジの後この5人になった
ゴスペラーズが最初に練習した曲「Thank you」
ファンになってから、5人の声の分析というか重なり方を知りたくて
ハモリ練習CDでずっと聴いていたこの曲をライブで聴けて感慨。

5人お色直しののちは、青みの紺を黒で締めたスーツ、光沢グレーなシャツ。
白いエナメル靴。靴は白でも学生服っぽいイメージもあったりする。


12.ひとり
13.永遠に-a Cappella-

名曲をアカペラにそろえて。


14.恋のプールサイド
15.見つめられない

「恋のプールサイド」、かなりのエンターテイメント。
真夏の恋におぼれちゃったコミカルさを超マジメにやるから
面白いんだよなあ、この5人。いろんなビームが放たれていた。
聴くも楽しいんだけど、観る!って感じです。次回も楽しみ。
「見つめられない」は言わずもがな。

16.1.2.3 for 5
17.シークレット
18.WE GOT SOUL POWER

15周年春夏を思い出す、「We sing for you~♪」での入り、ぐっとくるねえ。
ええ、ええ、汗ばみますとも!と、踊ったのちに「シークレット」がきた!
うれしかったねー。
わたし、多分これをライブで聴くの初めてじゃないだろうか。
そしてまたシークレットらしい、口元にひと指し指をすっとあてがう
新たなバージョン。手を顔にかざすのも含め、仮面の恋的な!

「WE GOT SOUL POWER」は次回までに復習しておこう…


19.Lean on me

初めて聴いたときからこの曲のパワーには圧倒されっぱなしだけど
この日はなんだかものすごい魂の迫力というか、感じました。
このひとたちだから、胸に響く。このひとたちの声を聴きたい。

ツアーのスタートにあたって、てっちゃんがしたためたブログの言葉
かみしめる思いで聴きいってしまった。

いつでも肩をかすよ、でも自分にも肩をかしてほしいときがきたらよろしくね、と。
後者の気持ちも大事なことだよな。そう言える友がいることは幸せなことだ。

セルゲイアリーナセットでのなりきりとは少し違って、震災後のこの時期を
共に手を携えて、という気持ちをこめて「共に、共に You can lean on me」と
歌ってください、クロサワについて、とてっちゃんが言った直後、

「You can lean, You can lean, You can lean on ・・・」と歌いだした黒ぽんを
全力で他4人が止める。
一瞬「共に、という気持ちで歌えってことだったのか~」と思うくらいに
ふつうに黒ぽんが歌うものだから(笑)

優しく時間が巻き戻ったのち、ふたたび「共に、共に You can lean on me」と。
酒井さんサイドでのなりきり。
このあたりでNちゃんも心の窓全開。


20.My Gift To You
21.Higher
22.Dreamin'

そこへ「My Gift To You」がきたら、背中をけられたかのように
ごろごろと転がり落ちてしまう。
ちょっと疲れているときに、ちょっと自分の方向を迷っているときに、
この曲を聴くと顔をくしゃくしゃにして泣けてしまうときがある。
そんなタイミングでした。

「Higher」でまなざしをあげ、「Dreamin'」で拳もつきあげる、みたいな(笑)
硬軟自在にころっと励まされちゃうんだもんなー。


そういえば、この曲を聴いていない!ということを忘れてしまうくらい
本編盛りだくさん。


En1.BRIDGE
En2.街角-on the corner-
En3.星屑の街


「BRIDGE」、静かに背中をおしてくれたり、よりそってくれるような曲です。
身の回りにある縁を、おろそかにしているところがあるな…とふと思いながら
聴いていました。いろんなひとの顔が浮かんでくるんだよね。

しんみりしていたら、このイントロは…!
思い入れのある「街角」を何度も聴ける機会があるんだ、と思うだけで泣けた(笑)
大切に想う曲を歌ってもらえる幸せ。
この一曲で、こんなにも揺さぶられまさに「We sing for you」と受け止めて、
明日もちゃんと人生歩こうと思っている者がこの3階の片隅にいますよー。
そして、じっくりと5人の声をそれぞれ堪能できる「星屑の街」。
ライブの締めくくりとして、この曲の存在は大きいね。
後味のよい余韻を残してくれます。

…各コーナーでさくっと書こうと思ったのに後半につれ長くなってしまった。


アンコールのテーマ、というかツアーの根底には「街」への思いを感じるね。
2011年、大きな震災がふりかかったそれぞれの街、その街の人への思い。
ゴスが、とても誠実に、謙虚な気持ちで向き合っていることをひしひしと感じます。
ゴスの軸はあるのだけど、相手によって、いかようにもその心の距離を
置いたり縮めたりしてくれるような受け取り方ができるというか。


たっぷり25曲+3曲、3時間弱。
毎度のことながら、たくさんのエネルギーを、ありがとう!

私も日々をがんばります、という思いとともに、秋冬の全国ツアー、
どうぞメンバー、スタッフの皆さんのご無事の旅を!
全ての街で、この素敵なライブが無事に開催されますように。

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