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顔真卿の特別展が上野に来ているそうで、観に行きたい。
楷書は九成宮醴泉銘のあの全てを拒絶するかのような高みが好きだが、
顔真卿の温かさもまた目にしておきたい。
台湾に保存されている国宝級の書がこの度、日本で初公開されているらしく、
それを見に中国からも要人が来日しているということで、
中国国内では、中国ではなく日本での公開について、
「理解できず怒りで死にそう」との声もあり、微笑ましい。
中国で公開などしたら、永久に台湾には戻らないのは明白なのだから。
私の官能を満たす物事の一つに「漢字」があり、
とくに古代中国文化の最高到達点である楷書には、言葉にできない深い感銘を受ける。