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12/31 ゆく年くる年「怯えた蛾、張り付く何か」

2019-12-31 19:49:21 | Dreams

12/31

20191006記

夢の中の自宅で友人たち3人と飲んでいたが、友人たちは皆酔って寝てしまった。

もう遅いし何をすることもなく、じゃあ私も寝ようかとカーテンを閉めるため立ち上がった。
外は暗く雨が降っていた。

カーテンに触ると何かがひらりと落ちた。床を見るとそれは5センチほどの蛾だった。

大きい。見て気持ちの良いものではないから私も一瞬固まって、さてどうしようか考えていると、カーテンの陰からまた別の蛾がそれは飛ばずに床を這って私の方へ、つまり部屋の奥へと向かってくるではないか。

私の身体はさらに石のようになり、しかし頭はフル回転で現状の把握と事の成り行き、そして今なすべきことを考えた。

そうこうしているうちに蛾はさらに増えて、カーテンの陰からどんどん現れ、木製の床の上を這って奥へ奥へと集団移動し始めた。

蛾たちはまるで何かに怯えている様子だった。皆飛ばないし。
そのうちソファの横に空いたスペースで彼らは整列し、上から見るとまるでスーパーの広い駐車場に駐まった車であるかのように見えた。

彼らの緊迫感と行儀の良さから私はいつの間にか微かな親近感か、もしくは保護欲に近い感情を覚え、まあ雨が降っていることだし、部屋中に飛び散らかすわけでもないし、もしかすると私の言うこともきいてくれそうな感じなので、しばらくはこのままでいいか、と窓際に立ったまま考えた。その時、

「ビシ! ビシ!」と窓のガラスを叩くような音がして私は振り返った。
「ビシ! ビシ! ビシ! ビシ! 」私が窓の装飾ガラスを凝視している間にも音は続き、その音の度に何かが雨に濡れたガラスの外側に吸着しているようだった。
「何だ?」
ガラスの装飾模様のためにそれらが何かはっきりとわからず、私は頭を動かし、模様越しに見える<何か>の正体をはっきりさせようと、よく見える箇所を探した。すると、
ある一点で張り付いた奴と目が合った。笑っている。「うっ」私は思わず仰け反った。悪魔じゃねーか。
悪魔を見たことはなかったが、夢の中で私にはそれが悪魔だと確信できた。
朧げに見える姿は体長25センチほど、質感は青白いヤモリが変態し大きくなって人型になったような感じ。しかも手に槍を持っているではないか。そいつらが無数にガラスに張り付いて私を笑って見ているのだった。

私はまた石に固まって、しかし頭はフル回転でまた現状の把握と今後の成り行きを考えた。
夢の中のことなので、一連のおかしさを疑うことはなかった。蛾の集団が怯えて整列している。小さい無数の悪魔が明らかに敵意を剥き出しにガラスに張り付いている。攻撃にも防御にも役に立ちそうにない酔っぱらいが部屋のそこここに転がっている。
奴らの質感は妙に柔らかそうだから、体当たりでもガラスは割れないだろう。しかし悪魔たちにもそれなりの文明があって、杭のような物を集団で吊って飛んでぶち込まれたら、こんな窓のガラスはひとたまりもないだろう。

もしもそうなったらば、空いた穴からあの気持ち悪いぷよぷよした悪魔たちが雪崩込んでくるだろう。ガラスに張り付いた様子を見ると、攻撃時もきっと身体に張り付いてきて、あの槍で刺すのか。血でも吸うのか。応戦するにしても、何かでぶっ叩くくらいだが、びちゃっと潰れたりしたら、いやな臭いが部屋に充満しそうだな。それにあとで掃除することを考えたら気持ち悪くなってきた。いや、ホント、ごめんなさい。へんな夢で。おしまい。それではよいお年をお迎えください。evolucio

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