つづき。
女は棚に手を置いて何かを探しているようだった。
「おいおい、何してんだ」
「ああ、こんにちは。宝生舞のカラオケのテープがあったはずなんだけど」
「宝生舞?」
「そうなのよ。私あれしか歌えないのよ。これからカラオケで」
「宝生舞って女優じゃないのか。それにもう引退しただろ」
「それが一度歌っているのよ。デビューした頃に」
「なんて曲?」
「誘われてトゥナイト」
「そんなカセット見たことないよ。オレは持ってない」
「おかしいなぁ」
「じゃあ、YoutubeにあったらダウンロードしてCDに焼いてやるよ」
私はパソコンのボタンを押し、起動を開始させた。
つづく。
女は棚に手を置いて何かを探しているようだった。
「おいおい、何してんだ」
「ああ、こんにちは。宝生舞のカラオケのテープがあったはずなんだけど」
「宝生舞?」
「そうなのよ。私あれしか歌えないのよ。これからカラオケで」
「宝生舞って女優じゃないのか。それにもう引退しただろ」
「それが一度歌っているのよ。デビューした頃に」
「なんて曲?」
「誘われてトゥナイト」
「そんなカセット見たことないよ。オレは持ってない」
「おかしいなぁ」
「じゃあ、YoutubeにあったらダウンロードしてCDに焼いてやるよ」
私はパソコンのボタンを押し、起動を開始させた。
つづく。