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夢の羅列<ロシアンアパート・part1> 20180407採取
夢の中で私は3階建てのアパートに住んでいた。
アパートは軽量鉄骨のような安普請であったが、風通しがよく住みやすかった。
アパートには内階段が離れて二つあり、
それぞれの階数ごとの両側に一戸ずつがあるから、
つまり一棟あたり12世帯が入っていた。
その棟がA棟B棟と並列に建っていて、間は小さな中庭で、私が住むのはA棟だった。
A棟もB棟も基礎からまったく別の建物なのだが、
屋上にだけ橋というか連絡通路というか、見た目もただの板のようで危ないのだが、
まあ緊急の時に屋上から移動できるようにだろう、それが2本渡されていた。
私は3階に住んでいるのだが、今日は朝から外がなんだか騒がしかった。
窓から下の中庭を覗くと、数人の外国人が目に入り、なんだ、工事か。
最近は建設現場に外国人をよく見かけるが、聞こえてくるのはどうやらロシア語らしい。
とはいっても、ロシアとかベラルーシとかウクライナとかの区別はつかないから、
彼らが何人か正確にはわからないが、まあロシア人としておこうか。
ロシアという国は私にはとても不思議な国で、
ウォッカ好きの酔っぱらいの国という面がありながら、しかし、
ロケットは飛ばすし、軍事にしてもオリジナルな研究開発で
アメリカに対抗しうる能力を有し、そうはいっても車や時計などは、
前近代的な技術に留まっている。
そんなロシア人の男たちがワイヤーやらロープやらを手に手に持って、
それをどうするか、どのように工事を進めるか、たぶんそんなことだろう、
休日の朝の斟酌もなく話し合っている声が2棟のアパートの間に響いていた。
まるでモスクワ郊外のような朝のひと時になってきたが、
そこに地響きが聞こえてきて、重機が敷地に入ってきた。
つづく。