夢の羅列<ロシアンアパート・part2> 20180407採取
つづき。
ロシアというと私はいわゆる「恐ロシア」という言葉をすぐに思い出してしまい、
これは「おそロシア」と読むが、
後先を考えない彼らの豪快な仕業と気質をインターネット上の一部がそう呼ぶのだと思われる。
「おそロシア/Google」
他にも「おもロシア」というのもあり、つまり、どちらにしても、
我々日本人の侘び寂びや、箱庭文化など繊細でキメ細かい感性心情とは真逆な
彼らスラブ民族の荒削り気質が、すでにほぼ消滅した感はあるが共産主義の名残り、
それは「やってもやらなくても同じ給料」という長年、無責任かつ怠惰を助長させてきた土壌において
育成熟成された極めて雑な、というと失礼だが、傍で見ている分には面白く、さらに、
我々島国根性にはないスケール感を幾分羨ましげに感じているお国柄の愛称であろうか。
まあなんの検証もなく夢だからテキトーなことを書いているが、
そんな奴らが今日は工事をするらしい。
大丈夫だろうか。心配だ。とはいっても、
日本での工事はそれなりに技術と経験、そして認可がなければ参加できないのではないか。
よく知らないが……。
そんなことを考えていたら、下から何か緊迫した怒声が聞こえてきた。
「なんだ、なんだ」すぐに窓から覗くと、ロシア人全員が全力でワイヤーを引っ張っている。
ワイヤーの先はB棟につながっている。
顔を真っ赤にして「○×○△○×!!!」何か怒鳴っている。
「どうなっているんだ」私は全体をよく見渡せる屋上へ急いで上がった。
屋上には先に説明したように、
細い橋ともいえない、ただの板を渡しただけのような連絡通路が架かっている。
向こうのB棟の屋上に女が現れた。そして躊躇せずにこちらに裸足で渡ってくる。
その時、メリメリと鈍い音がして、B棟が向こう側に僅かずつ傾き始めた。
私はいっぱいに手を差し伸べて女の手を取り、こちら側へと引き込んだ。
女の後にも続いて居住者たちが2本の橋から次々に、
もう橋もずりずりと動いているのにその上を走って渡ってきた。
「早く、早く。」私はそれしか言えなかった。「早く、早く。」
つづく。
つづき。
ロシアというと私はいわゆる「恐ロシア」という言葉をすぐに思い出してしまい、
これは「おそロシア」と読むが、
後先を考えない彼らの豪快な仕業と気質をインターネット上の一部がそう呼ぶのだと思われる。
「おそロシア/Google」
他にも「おもロシア」というのもあり、つまり、どちらにしても、
我々日本人の侘び寂びや、箱庭文化など繊細でキメ細かい感性心情とは真逆な
彼らスラブ民族の荒削り気質が、すでにほぼ消滅した感はあるが共産主義の名残り、
それは「やってもやらなくても同じ給料」という長年、無責任かつ怠惰を助長させてきた土壌において
育成熟成された極めて雑な、というと失礼だが、傍で見ている分には面白く、さらに、
我々島国根性にはないスケール感を幾分羨ましげに感じているお国柄の愛称であろうか。
まあなんの検証もなく夢だからテキトーなことを書いているが、
そんな奴らが今日は工事をするらしい。
大丈夫だろうか。心配だ。とはいっても、
日本での工事はそれなりに技術と経験、そして認可がなければ参加できないのではないか。
よく知らないが……。
そんなことを考えていたら、下から何か緊迫した怒声が聞こえてきた。
「なんだ、なんだ」すぐに窓から覗くと、ロシア人全員が全力でワイヤーを引っ張っている。
ワイヤーの先はB棟につながっている。
顔を真っ赤にして「○×○△○×!!!」何か怒鳴っている。
「どうなっているんだ」私は全体をよく見渡せる屋上へ急いで上がった。
屋上には先に説明したように、
細い橋ともいえない、ただの板を渡しただけのような連絡通路が架かっている。
向こうのB棟の屋上に女が現れた。そして躊躇せずにこちらに裸足で渡ってくる。
その時、メリメリと鈍い音がして、B棟が向こう側に僅かずつ傾き始めた。
私はいっぱいに手を差し伸べて女の手を取り、こちら側へと引き込んだ。
女の後にも続いて居住者たちが2本の橋から次々に、
もう橋もずりずりと動いているのにその上を走って渡ってきた。
「早く、早く。」私はそれしか言えなかった。「早く、早く。」
つづく。