[写真は3枚]
8月15日の誕生花には、
ヒマワリ、ヒメヒマワリ、フレンチマリーゴールド、モントブレチア、ルドベキア、
エリンジウム、オクラ、ジンジャー、チョウジ、ハス、ヒオウギ、ヒョウタン、
ピンクッション、フレンチマリーゴールド、ボタンクサギ、モントブレチアがある。
今回はその中でヒマワリについて調べてみる。
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ヒマワリの和名は「日向葵(ひまわり)」
別名が多数あり、
「日輪草(にちりんそう)」
「日向葵(ひゅうがあおい)」
「日車(ひぐるま)」
「望日蓮(ぼうじつれん)」
「天竺葵(てんじくあおい)」(※1)
「迎陽花(げいようか)」ほか
※1:天竺葵はゼラニウムの別名でもある。
英名はサンフラワー
学名はHelianthus annuuis
Helianthusはギリシャ語で太陽を意味する「helios」と花を意味する「anthus」を合わせた。
annuuisは「一年生の」を意味する。
草丈は20cmから300cmでキク科の非耐寒性一年草
原産は北アメリカ
開花時期は7月から9月
花屋さんでの出回り時期は周年(特に4月から10月)
花の色は黄色・橙色・茶色
花持ちは5日程度。
<<ヒマワリ豆知識>>
<放射能の吸収>
放射性同位体のセシウムを吸収するとの噂から福島第一原発事故依頼植えられた。
ただ、農林水産省の見解は否定的(※1)
※1:セシウムに似たカリウムの吸収が良いということが発端だったようだ。
<薬用>
インドではアーユルヴェーダ(生命科学)の植物
インカ帝国では茎や種を薬として利用。
解熱鎮痛剤として用いた。
<花言葉>
「憧れ」「貴方は素晴らしい」「私の目はあなただけを見つめる」
「貴方を見つめる」
「高貴な心」「高貴」「崇拝」「光輝」「敬慕」
「偽りの富」「偽金貨」「偽りの愛」
<シンボル>
「太陽」
「誠実な愛」
「情熱」
「崇拝」
<裏シンボル>
「偽りの富」
考察
<花言葉・シンボル>
「太陽」
鮮やかな黄色とその形が由来。
「誠実な愛」 (「憧れ」「貴方は素晴らしい」
「私の目はあなただけを見つめる」「貴方を見つめる」)
ギリシャ神話のアポロンとクリュティエの物語が由来。
(詳細は後述)
「情熱」
フィンセント・バン・ゴッホが描いた絵画に由来。
ゴッホは生涯で13枚のヒマワリを描いた。
ゴッホにとってヒマワリは太陽の象徴。
また再生や友情のシンボルだった。
自分が納得できるまで描き続けた情熱あふれる生き方が象徴となった。
「崇拝」 (「高貴な心」「高貴」「光輝」「敬慕」)
インカ帝国ではヒマワリが太陽と同等。
それはインカ王とも同等。
王への忠誠・信頼・崇拝が由来。
<花言葉・裏シンボル>
「偽りの富」 (「偽金貨」「偽りの愛」)
この花言葉・裏シンボルの由来には諸説ある。
・インカではヒマワリを宮殿の周囲に太陽の象徴として多数植えていた。
侵略してきたスペイン人はヒマワリには目もくれず金を強奪した。
インカにとって金もヒマワリも価値は同じ。
むしろヒマワリは信仰する太陽そのもの。
故に「偽りの」がつくシンボルや花言葉が生まれた。
・ヨーロッパに渡ったヒマワリは一大ブームを呼んだ。
各国の植物学者がヒマワリの高さを競い合った。
そのときに吹聴した高さは4m>8mはては16m
実際にはそんなに高くならなかったことが分かる。
最後には罵り合いの法螺合戦が繰り広げられたことが由来。
<インカ帝国>
インカ帝国では太陽神のシンボルとしてヒマワリが扱われた。
またインカ帝国の巫女は金で作られたヒマワリの冠をかぶった。
<ミトラ教>
古代ペルシャでアーリア人により崇拝された太陽神ミトラスに関連する。
光と真理の神の象徴が日輪草。
<ギリシャ神話>
太陽神アポロンを盲目的に崇拝した水の精クリュティエの物語。
アポロンが日輪の馬車を天空に走らせると太陽が輝いた。
その勇姿は多くの人に崇拝されていた。
特にクリュティエはアポロンに恋い焦がれ、アポロンもそれを受け入れた。
それを見ていた嫉妬深い雲の神は雲の中にアポロンを10日間隠す。
なんとか雲から出たアポロン。
だが太陽を失っていたクリュティエはすでに息絶えていた。
そこでアポロンはクリュティエを日輪草の花に変えた。
まとめ
ヒマワリは日輪草の名前でギリシャ神話に登場する。
また、最も古いのではないかと言われる宗教のミトラ教にも登場する。
ただ、ヒマワリは北アメリカ原産。
ヨーロッパに渡ったのはコロンブスの新大陸発見の後。
調べてみるとヨーロッパで日輪草と言えばキンセンカを指す。
いつのまにかキンセンカとヒマワリが入れ替わって伝説になったと考えられる。
とは言えヒマワリは今では世界的に愛される花の一つ。
ぜひ誕生花に取り入れたい花。
ヒマワリが誕生花として登場する日付は、
6/25、7/6、7/9、7/20、7/29、8/1、8/2、8/5、8/7、8/14、8/15、
8/17、8/22、8/25、8/31、9/7、11/12(ヤナギバヒマワリ)の17回。
このように誕生花として登場するのは圧倒的に8月。
また月を象徴する誕生花としても国内の情報ではほとんどが8月に位置する。
近年温暖化が進み開花時期も早まっている。
この点が気になるが現段階では8月に誕生花とするのが適当ではないだろうか。
誕生花について
誕生花の起源について調べてみるとギリシャ神話やローマ神話にたどり着く。
ギリシャ神話・ローマ神話を元に人々が月日に神が定めた誕生花を当てているようだ。
神に選ばれた日にあてがわれた花と言うことで季節が合っていない事があるのだろう。
また、北半球と南半球では季節が逆なので特に南半球特有の花は北半球では季節の花ではないものが誕生花として当てられている可能性がある。
そして現在ではギリシャ・ローマ時代のヨーロッパに存在しない日本・中国・朝鮮半島の花も登場する。
さらに1492年の新大陸発見までヨーロッパに伝わっていなかったはずの南北アメリカ大陸固有の花も誕生花に名前を連ねている。
これについては誕生花にまつわる書籍を見ると開花時期に合わせて著者自身が選んだ花を誕生花として取り上げているようだ。
花言葉について
花言葉について調べると誕生花と同様にギリシャ神話やローマ神話の影響が強いようだ。
そんなギリシャ神話には悲しく残酷な物語が多い。
その話しは人生を感じさせる。
それも喜怒哀楽の中で言えば「怒」と「哀」に特化し神を擬人化した欲望渦巻く物語
そんな神話にまつわる花言葉が与えられたならマイナスイメージの花言葉が生れてもおかしくない。
また、現在の花言葉の多くに関しては日本で独自に作られたものが多いらしい。
そして元々ギリシャ神話をベースにした誕生花には花言葉と言うよりシンボル(象徴)・裏シンボルと言ったものが存在している。
そのシンボルと裏シンボルが花言葉の元になっているようだ。
「日本の誕生花 by AIグッチー」に向けて
以上の事をふまえてもAIグッチー的に誕生花や花言葉に対する疑問が5つ。
「誕生花なのにミカン・松の様に観葉植物・果実・樹木そのものの時がある」
「同じ花が別の日の誕生花としても取り上げられる」
「マイナスイメージが多い誕生花っていかがなものか?」
「先取りならともかく季節外れの花が誕生花とはいががなものか?」
「昔と比べて今は環境・気候・文化などが違うのだから誕生花も時代に合わせるべきでは?」
誕生花と言うからには花!
同じ花が別の日の誕生花になるのは・・・特別感が減る!
マイナスイメージの花言葉が多い誕生花って微妙!
誕生日に見られない誕生花とは!
誕生日に手に入らない誕生花はいかがなものか!
ギリシャ神話・ローマ神話や先人によって選ばれた誕生花については敬意を表したい。
それを踏まえていつの日かAIグッチーなりの誕生花を紹介できたならと思う今日この頃。
その日のために「都度勉強日々精進」
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カテゴリー 当BLOG カテゴリー 「探求:誕生花・花言葉」
【本日お誕生日の方々へ、おめでとうございます】
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<<<参照図書>>>
「花の神話伝説事典」 八坂書房 C・M・スキナー[著] 垂水雄二・福屋正修[訳]
「花を愉しむ事典」 八坂書房 J・アディソン[著] 樋口康夫・生田省吾[訳]
「花のシンボル事典」 説話社 杉原梨江子[著]
「新装版 誕生花と幸せの花言葉366日」 主婦の友社 徳島康之[監修]
「366日 誕生花の本」 三五館 瀧井康勝[著]
「誕生花事典366日」 角川文庫 植松黎[著]
「誕生花 Birthday Flowers」 保育者 井上恵子[著]
「日々を彩る幸せのダイヤリー 誕生花366の花言葉」 大泉書店 高木誠[監修]
「贈る・楽しむ 誕生花事典・日々を彩る花言葉ダイアリー」 大泉書店 鈴木路子「監修」
「花の神話」 新紀元文庫 秦寛博[編著]
「ギリシャ・ローマ神話 付 インド・北欧神話」 岩波書店 ブルフィンチ[作] 野上弥生子[訳]
「一冊でまるごとわかるギリシャ神話」 大和書房 吉田敦彦[著]
「美しい 花言葉・花図鑑 彩りと物語を楽しむ」 ナツメ社 二宮康嗣(孝治)[著]
「小さな 花言葉・花図鑑」 自由国民社 宇田川桂子[監修]
「花言葉 花贈り」 池田書店 濱田豊[監修]
「知る 飾る 贈る 花言葉・花事典」 池田書店 高橋秀男[植物監修] 石森康子[原稿作成]
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