本日日本公開のリドリー・スコット監督「ナポレオン」(2023年)は感動というより、感嘆し驚く偉大な作品だ。
配給のソニー・ピクチャーズは「撮影カメラ11台、集められたエキストラ総勢8000人、莫大な製作費をかけてヨーロッパロケを敢行した<今世紀最大級>のスペクタクル超大作」というが異論はないだろう。
また全世界のオープニング興行収入は7880万ドル(約118億円)でNo.1とのこと。
スコットはパリでのオープニングで「私はイギリス人ですが、最も有名なフランスの歴史をこの映画に収めています。正しく描けていることを願っています」と語っている。
世界でナポレオンについての本は10,400冊もあるが、スコットはジョセフ・コンラッドの小説をベースに何年も構想を練ったという。
わたしたちが世界史の本を読むとき、その状況、光景を映像的に想像する、イメージするのは決して容易くないが、この作品の映像は深く脳裏に刻まれたので、わたしが今後世界史の本を読むとき、歴史の理解を大いに助けてくれるに違いない。
ホアキン・フェニックスとバネッサ・カービーは素晴らしい。この2人にとって代表作となっただろう。
こういう映画はハリウッドでなければ創れないのかな。偉大な作品だ。