中山七里「護られなかった者たちへ」一気に読了。心が揺さぶられた。
2018年の作品で、2021年に映画化されているが見ていない。映画も是非とも見たいが、苫篠刑事と利根の心理を深くリアルに描くという点では小説の力が優るのではないか。
でも想像するに、映画にはたぶん東日本大震災で荒廃した風景や傷ついた人々の映像があって、それが感動を深くしたかもしれない。
それはともかく中山七里は初だったが素晴らしい作品だ。
実はこの前には大沢在昌「黒の狩人」を読んでいて。でも上巻を読んだらもういいやって下巻には手が伸びなく、代わりにこれを手に取ってめくったら止められなくなったのだ。
またひとりすごい作家に出会えた。