ちょっぴりありえないおはなし

地方で慎ましやかに家庭菜園や日常のお話

篠田桃紅展を観て来ました

2019-04-24 16:05:18 | 日記
倉敷から伯備線で7つ目の駅、備中高梁(びっちゅうたかはし)の成羽(なりわ)美術館で開催中の
篠田桃紅展を観て来ました。
美術館は駅からバスで20分くらい。けっこう交通量のある道路沿いに、とはいっても、
周りは新緑の山々がかなり接近する、郊外にぽつんとありました。
覚えていないくらい以前に来たことはあると思うのだけれどー。



 


こんな郊外にこんな近代な建物があるなんて・・・
コンクリート打ちっぱなしな建物は、美しい人口水路に囲まれていて、
すぐそこの山の風景と、糸トンボが舞っている水の流れを楽しみながら~建物内に入ります。






篠田桃紅さんは現在106歳。にして現役の水墨抽象画アーティストです。
書道に留まらず、それを現代アートに昇華させた方。



画のサイズが大きいんですねー。
やはり描くものはその人を現すのであって、桃紅さんの人としての大きさを感じずにはいられませんでした。
例えば、
パンフレットで見た絵に描かれた一本の太い線。
現物のそれを見れば~~~一枚の板なんですよ。ほら、よく古いお家の側面を飾る焼き板というか、そういうサイズ。



印象に残った絵に「音」という1枚があって、

そこに描かれているのはもちろん抽象なのですが、画面のほとんどが黒い線や面で埋められています。
廃墟なのか、それは異次元の時空なのか、
斜めになったドア?の向こうからかすかに明かりが差し込んでいて、
聞こえてくる音は何なんだろう。
その扉は倒れそうでけっして倒れもせず、浮かんでいるようにも見える。


桃紅さんといえば、
ビートルズとの逸話が有名ですよね。

武道館の来日時、当時ヒルトンに飾ってあった桃紅さんの絵を観たジョンが、
「これは誰が?」ということになり・・・電話がかかってきたそうです!
それで、それに使った筆屋を教えると、メンバーはそこに行き、筆を買って帰ったそうです。


私も桃紅さんの絵を観て、ちょっぴり品格を増せただろうか。






ここの美術館にはもうひとつおまけがありますよー。

 外トイレ。素敵ねー。



備中高梁シリーズはもう少し続きます。






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