【目黒-世田谷】自由が丘~がん治療中でもいつもの髪形で笑顔の生活~自然に見えるウィッグ製作(がんサバイバー)高溝のブログ

[医療用ウィッグスリール取り扱い店] 眉・まつげ・爪など美容全般のサポート
ikus.医療美容ケア研究会認定サロン

【コラム】1、抗がん剤によって爪に何が起きるのか・・・

2016-09-17 13:32:35 | 【コラム】抗がん剤で爪に起こること

こんにちは。高溝です。

 

このブログは、「抗がん剤 副作用 爪」というキーワードで検索されていることが多いです。

なので、今日から少し爪についての記事を特集していこうと思います。

「【コラム】抗がん剤で爪に起こること」というカテゴリーにまとめました。

いろいろな本やデータなどに私の施術経験をプラスしたコラムになります。

良かったら連続して読んでみてください。

 

 

まず・・・

抗がん剤で爪に何が起こってしまうのか・・・

抗がん剤は、細胞分裂が活発なところに作用します。

爪というのは、毎日下の図のオレンジの部分、爪母(ネイルマトリクス)という部分で

細胞分裂を繰り返していて少しずつ伸びているんです。

爪は、先端が伸びているわけではなく、根元から伸びてだんだんと先端に押し出してきているんですね。なんとなく爪は先が伸びると思っている方は多いのではないでしょうか。

たまにドアに爪を挟んでしまって、内出血してしまうことがありませんか?そんなときその内出血の痕って、だんだん先に伸びていきますよね。白い部分まで来れば、やっと無くなります。

まず、爪は根元が伸びているということを理解しておきましょう。

この爪母では、近くの毛細血管から栄養を取り込んで爪を作っています。

抗がん剤の点滴が、爪母の近くの毛細血管まで届いた時に活発に活動している爪母細胞を攻撃してしまうのですね。

それによって爪に障害が出てきます。

上の図を見て頂くと爪母は、実際には、表面からは見えていない部分(ネイルマトリクスの左端)で抗がん剤が作用しますから、目に見えて障害が出てくるのは少し遅くなります。

実際には、抗がん剤投与から1ヵ月、2ヶ月くらい経って変色とか何らかの異常が出てくる場合が多いです。

1回目の抗がん剤治療が終わって、爪は何ともなかったから良かったぁ・・・と安心していると後になって大変なことになってしまう場合もありますから、油断は禁物です。

 

では、すべての抗がん剤で爪に副作用が出るのでしょうか・・・

 

これも薬の種類によります。

爪が割れやすくなったり、なんとなく弱くなったり・・・そのような状況は結構たくさんの薬で聞きますが・・・

一番ひどい副作用が出てしまうのが、タキサン系製剤です。

それもドセタキセルの方が爪障害が出やすいということが言われています。

爪が剥がれてしまったり、取れてしまったり・・・

 

こちらのサロンに、爪の副作用のご相談にいらっしゃる患者さんは、ほぼドセタキセルを使用した方です。

タキサン系製剤は、乳がんや婦人科ガンで使用されることが多いですから、30代、40代の患者さんなど爪の事を気にする方も増えてきています。

先日発売された「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」にもいくつか書かれています。

あるデータによると、転移性乳がん患者にドセタキセルを4サイクル投与後の爪毒性の出現率は、58%で、続けて3サイクル投与後には88%まで上昇したことが報告されているそうです。

たぶんこれは何も対策をしていない場合だと思います。

つまり、ドセタキセルを使用すると、特に何も対策をしていない場合には、半分以上の方がなんらかの爪障害を発症してしまうということですね。

どうしてタキサン系製剤で爪毒性が発症するのかについては、いろいろな説がありますが、まだはっきりと解明はされていないようです。

 

長くなってしまうので続きは次回・・・

 

次回は、爪の変化に対する予防策を書きたいと思います。お楽しみに~

 

 

☆当店で製作した患者様のスタイル集です。ウィッグ選びの参考にしてください☆

医療用ウィッグのスタイル集・・・ショート~ミディアム

医療用ウィッグのスタイル集・・・ロング

 

応援の意味も込めてクリックお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

抗がん剤の化学療法による脱毛脱毛症により、ウィッグが必要な方・・・                               

ナチュラルで自然なスタイルの医療用ウィッグを製作しています。

化学療法をお受けになる際の事前カット・医療用ウィッグの製作・ウィッグの相談・
自毛デビューに至るまでの様々な髪の悩みに対応している完全予約制のプライベートサロンです。

ご試着~製作までの流れはこちらをご覧ください

治療による爪の副作用でお悩みの方のご相談も受け付けています。

また、他社のメーカーのかつらのカットやサイズ調整も行っております。
(ウィッグによってはお断りさせて頂く場合もあります) 

治療後の自毛のご相談は他社ウィッグご利用の方(平日のみ対応)でもOKです。           

Frangipani(フランジパーニ) 高溝周子

 090-9109-4731                  

(接客中は対応出来ないこともありますので留守番電話にメッセージをお願いします。折り返しご連絡させて頂きます)


メールでの受け付けは norigure@gmail.com

メールの返信は、1営業日以内に行っています。もし返事が届かないという場合には、こちらにメールが届いていないか

返信のメールをお客様の方で受け取れていないことが考えられますので、一度お電話を頂けると助かります。

 

お店までのアクセスは、こちらをご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« セルフタンニングアイブロウ... | トップ | 【コラム】2、抗がん剤によっ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【コラム】抗がん剤で爪に起こること」カテゴリの最新記事