子供の頃、まだワンコは外飼いが普通な時代でした。
こんな風に家の中で一緒に暮らしてみると、初めて知ることが多い。
なにより、思っていた以上に、色々なことが分かっていて、賢い。
ある日。
まだ、1才くらいのとき。
このくらいのころ。
突然…。
きゃぉーんと、てまりが叫んだことがあって、びっくりして、手まりを見ると、
横目でこちらを見るてまりと目が合いました。
なんともなさそう?
慌てず、とりあえず静観しました。
うん。
大丈夫、危ないことはしてないな。
変な癖が着くといけないので、とりあえず、見ないふり。
すると、
すると、、、。
きゅあいーん、ほぇ~ん、ぅうーうん。
音程やリズムを変えながら、音痴なお経のような声をあげ、
ずーと、横目でこちらを伺っています。
「てまりさん、もしかして、演技の練習しています?」
こやつ、反応みてやがる。
そう、どんな鳴き方が一番気を引けるか、試していたんです。
でもね、見て要るとこで練習しちゃダメなんだけど😅
「母さん、今の聞いてた? こいつ演技練習してたよー。」
「やだぁ、怖い女ぁ~」
ふたりで、ちょっと馬鹿にしたら、二度とやらなくなってしまいました。笑
てまりは馬鹿にされるとふて腐れます。
キュピーン!(少し怒ってる)
そんなわけで、彼女は声ではなく、目で伝える犬になりました。
ちょっと大根女優みたいで、面白かったので、残念さも少し。
ちなみに。
・座りたい場所に邪魔な物がある→物の前で立ち尽くす。どかすまでどかして欲しい物を見つめ続ける。
・決まった場所で伏せ、キッチンを見つめる。→おなかすきました。
・水の前で伏せる。
気付かないと、ひたすらこちらを見つめ、念を送る。
おもちゃください。
布引いてください。
すべて、無言で指示が来ます。
ほんと、どこまで分かっているんだろー。