世の中には自分に似た人が3人居る、
とかよく聞きます。
私は自分に似た人とは
出会ったことはありませんが
先日
あんことの散歩中に
父とそっくりなかたとお会いしました。
同じ地区のかたなのでしょうが
今までお会いしたことはなく
あちらも散歩中のようでした。
顔つきといい白髪の割合といい
背恰好 歩き方まで
はっと息をのむほどによく似ていました。
しばし見とれていて(笑)
変に思われたかもしれませんね。
「こんにちは」と挨拶をすると
これまた父と同じように言葉は出さず
その代わりに右手を少し上げて
にこっと会釈する仕草までが
父そのものでした。
父が元気な頃
「挨拶は声を出してするもんよ」と
説教した生意気な自分を思い出しました。
母が亡くなって間もない頃
父が亡くなってもしばらくの間
それぞれに似た人を見かけると
泣きだしたくなるほど恋しく
会いたいと思うことが続きました。
今はもう似た人を見つけても
静かに静かに心は揺れて 少し嬉しい。
そう感じられるようになりました。
両親を亡くしてから
長い時間がたったのだと思い知らされます。
時々 またこのおじいちゃんに会いたい。
どうぞいつまでもお元気でと祈ります。