平成26年5月28日、快晴・微風の好天に誘われ、津久見・楠屋から泊ヶ内、更に津久見湾を横断して保戸島を往復するクルーズを実施した。泊ヶ内は臼杵市と津久見市に跨る長目半島の先端にある”巻き網漁”を中心とした近海漁業の拠点である。また港の内外から見る景観は奇岩景勝の近景に遠く無垢島を、あるいは保戸島を重ね合わせて最高の景観美を誇る。
中世大友氏の時代には、日向灘に睨みを利かす”海部(あまべ)水軍の拠点として”海賊泊”の異名をとったところと聞いている。近場のクルーズ対象地として憧れていた場所の一つであるが、天候に恵まれず随分とお待たせを食らってしまい今回待望の訪問となった。
11:00楠屋漁港を出艇すると、半島に沿って湾内には大規模な養殖筏が並び、半島側の岩場では海藻取りの海士さんが忙しく手を動かす。(津久見側の)楠屋鼻をまわると思わず振り返りたくなる奇岩の岬と入江が続き、海面では小いわしがビチビチとはねる。
11:40待望の”泊ヶ内(海賊泊)”への海からの訪問を実現した。昨年の同時期、工事中の山越えの道を歩いて訪問した同じ場所が懐かしく感じる。昨年と違って”巻き網”船団には人の姿があり、(漁の後の片づけか・・・)忙しく立回っている。港の船揚げ場に上陸後、船団の若者に声を掛けさせてもらうと、筋肉質の外見と違って優しく、にこやかな返答を戴き印象的(心が和んだ)であった。
12:30”ホーカイ様”への安全祈願を済ませ、臼杵側の”飛潮鼻”経由でカヤックは四浦半島先の保戸島を目指して一気に津久見湾を横断していく。(保戸島は”まぐろ”遠海漁業で有名な島である。)
天候に恵まれ、14:00には四浦半島先の狭隘な海峡際に到着。潮は満ち込みに変わっており、日向灘からの流れ込みは水量も伴って激しいものがある。(・・・が気持ちは海峡への乗り込みに掛けている。)青、赤の標織間隔が僅かに10から15mの中央を漕ぎ切ろうとパドルを急ピッチで打ち込むが1本目の標識で進まなくなり、バウ(艇のトップ)が右に左にぶれる・・・この状態であと50m(海峡の距離)は持たない・・・。後は流れに任せて中ノ島側に流れ着く・・・力が抜けてゆっくりと保戸・中ノ島の港内へ漕ぎこむ。・・・島の周回はできなかったが、湾の横断と往復で良しとしよう・・・
・・・帰路、津久見湾の中央に浮かぶ灯台経由で16:00帰着。
>津久見のセメント工場群
>(出発地)楠屋の景観
>(左手)楠屋鼻と無垢島の遠景
>(右手)四浦半島と保戸島の遠景
>楠屋鼻から泊ヶ内まで何度も振り返りたくなる岩場の景観
>”見張り岩”(仮称)
>泊ヶ内の景観
>ホーカイ様への道
>泊ヶ内を出て臼杵側”飛潮鼻”へ
>”飛潮鼻”から左手沖に無垢島、右手に保戸島を望む
>カヤックは一路”保戸島”へ
>保戸島・中ノ島と四浦半島・間元の間の海峡 ⇒ 海上に立つ標識が目印
>満ち込みの激流に押し戻され、保戸島・中ノ島脇に漂着・・・
>しばらく振りの保戸島の景観
>帰路、津久見湾に浮かぶ中央灯台(仮称)
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