gooブログ<大分北部~東部海岸をめぐるカヤッククルーズ>

古から南蛮貿易で海外文化を齎した大分の海(瀬戸内の豊前海~別府湾~豊後水道~日向灘)をカヤッククルーズで紹介します。

>H27.8 四浦・大浜海岸~保戸島沖岩礁クルーズ

2015-08-13 14:19:09 | カヤッククルーズ









 いつもであれば、風・波等海の環境が安定するこの時期、クルーズに適した季節なのだが、今年の夏は日照り
が厳しく、日々35’超えを記録する等異常に暑く、日中の長時間クルーズには非常に厳しい天候が続いていた。

そんな中、8/8(土)(10:00出艇)四浦半島・大浜海岸から保戸島沖岩礁(高甲岩)へのショートクル
ーズを実施した。

先に実施した”水ノ子島灯台クルーズ”の往路”最勝海浦(にいなめうら)”・”蒲戸崎”から先(津久見側)
の保戸島沖に展開する岩礁が気になっていたこと、そして”最勝海浦”の裏側の景観を見るのが目的であり、
全工程が10km程度というコンパクトなクルーズであった。

(1時間弱で到着した)保戸島沖の岩礁(高甲岩)付近は、鏡のような静かな水面であったが、岩礁沖を通過し
た貨物船の波を避けるために艇の向きを(波に向かうよう)操作しているうちに流されてその岩礁先に入ってし
まった。そこは満ち込みの潮が流れ込む激流の様相を呈しており、1~1.5mの波が2~3m間隔で頻発して
押し寄せ艇を枯葉のようにもてあそぶ。水面下の岩の配置が複雑なのであろう・・・前後に押し寄せる波だけで
はない、右斜め、左斜めと複雑に波立つ。
いち早く脱出しなければ・・・艇の左右に慌ただしくバドルを打ち込む・・・5分程であったろうか、どうにか
静水面へ戻った(辿り着いた)。

・・・お目当ての"高甲岩”を後にして、往路では見れなかった(四浦)半島沿いの景観をのんびりと鑑賞する。
因縁(津久見湾クルーズで圧倒的な満ち込みの流水に押し戻された・・・)の”間元~中ノ島間の海峡”、傍目
には静かな景色であるが、沖合いの岩礁周りの潮の流れと併せて簡単には人が近づくことができない。遠海マグ
ロ漁(突っ切ん棒漁)で有名な保戸島の漁師さんと住民を護り育くんできた厳しい海の姿がある。

正午過ぎに出発地点”大浜海岸”で軽食と暫しの休憩をとり、本日二つ目の目的”大浜~蒲戸崎”間の景観クル
ーズを楽しませて戴いた。

豊後水道に直面するこの海岸は、押し寄せる厳しい風波から漁船と住民を護る大浜漁港の小規模であるが強力な
コンクリート築造物を除いて手つかずの自然である。日頃、風波が絶えることなく地元の漁師さん以外は立ち入
れないところだから。
”大浜漁港”先の入り江を越えるとその沿岸部は石灰岩質のそそり立つ岩場が続く、地盤が石灰岩質なだけに海
はエメラルドグリーンで透明度が高い。白く輝く岩場と澄んだ海に見惚れてゆったりと艇を進めていると早や蒲
戸崎の先端部がはっきりと見えてきた。犬の耳というのか猫の耳というのか二つの尖った岩が目を引く。
周囲の岩(腹這いの猫か・・・)と重ねて見ると、”猫岩”という方が相応しい等と笑ってしまった。

その”猫岩(仮称)”を表・裏じっくり眺めて、15:00に満潮どきの大浜海岸へ帰着。H27真夏の景観ク
ルーズを無事終えることができた。


>大浜海岸の景観








>(四浦半島先端部)高浜から間元、保戸島に至る景観




<岩礁群はまだまだ遠い


<間元と保戸島・中ノ島間の海峡




<保戸島の景観




<保戸島から岩礁群に連なる景観








<お目当ての岩礁・”高甲岩”






<これより、”最勝海浦・蒲戸崎”へのクルーズ








<四浦半島の沿岸は石灰岩質の岩場がそそり立つ








<”蒲戸崎”突端の”猫岩(仮称)




<大浜海岸へ帰着





 


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
無題 (田中)
2015-10-15 16:03:36
初めまして。
なかなかカヌー活躍が凄いと思います。
とにかく素敵ですね。私はシートオントップカヤックで色んなところへ釣りに行くんですが、最近あまりに釣れなくてストレスがたまってしまったんです。その理由の一つは天気の見方間違いだと思います。風や波や天気予報を一所懸命みて
良い感じなら出ますけれど半分以上が当たりません(。-_-。)。この間も米水津や
四裏に結構行ってました。
よろしいければ天気見方テクニックとか
教えてもらいませか?
返信する
天気の見方 (fujieast)
2015-10-16 01:51:46
 コメント有難うございます。
”天気の見方”・・・とは、また難しいご質問を戴きました。私もカヤックを使っての”島めぐり”、”海峡横断”等をするとき、天気予報等で天候の安定する時期を予測して出かけることにしています。島めぐり等は往復で半日(12時間)程度は計画しますから、往路(午前中)に天気が良くても、復路(午後)に天気が変わる(漕艇に困難)と予測されるときは計画の見直しが必須です。(カヤックは自己責任での安全確保が前提だから・・・)
(自分的に)この予測は今日現時点の天気と(天気予報の一定時間間隔毎の)天気図の雲の動き、風の向き、天気(予報)の変わり具合を見て一定時間経過後の天気を予測するようにしています。津久見・四浦から佐伯・米水津等は日向灘(太平洋)の影響をまともに受ける海域であり、台風等に起因する”うねり”は付きもの。島の周囲は”沈み瀬”等で複雑な潮流もあり、干満の潮が動くとき特に注意が必要です。また計画決行の日は、現地の漁師さんにせめて午前、午後の天気変化の有無等を教えて貰うのも良いかもしれません。

・・・天気は良いのだが、現地では海風がきつくて(結果的に波がきつくなり)出艇を見送らざるを得ない・・・
こんな経験は何度もあるが、うまく経験則として活かせるようになれればいいですね。

こんな回答で、田中さんのご質問にお応えできたかどうか分かりませんが、お互い安全を第一に優先して、”大分の海”を満喫していきましょう。
返信する
充分なコメント (田中)
2015-10-17 10:45:31
お返事誠にありがとうございます。
私より結構年上ですのにひろびろとした
海に細いカヌーで開拓するこそローマンがある素敵なじいさんの方だと思います。人間と人生とは自然の一部であるので
自然に感謝しながら海をむぐります。
ありがとうございました。
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