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脳ダイエット

2020-02-11 20:36:00 | ダイエット
引っ越しの片付けの最中に出てきた、脳の仕組みを利用して痩せると言う内容のダイエット本




10年前に出版された本だが、久々に読み返してみて、納得できる事が沢山書いてあったので、ご紹介したいと思います


「脳をダマせばこんなにやせる」
    医学博士の米山公啓氏の著書から〜〜〜


第一章

ダイエットに「決め手」はない

なぜ世の中にはこれ程まで多くのダイエット本があるのかを、考えてみましょう。
ダイエットは「見た目」と「健康」を求めます。ここでは、他の健康問題を例にしてみます。書店の医学実用書のコーナーで、「狭心症の治し方」という本が見つかる事は、まずありません。
なぜなら、狭心症にはニトログリセリンと言う特効薬がすでにあるので、わざわざ本を読んで学ぶ必要がないからです。
つまり、問題を解決するために絶対確実な方法さえあれば、他の方法を試す必要など存在しないのです。
ダイエットも同じです。
ある特定のダイエット法が確実に成功するなら、他のダイエット本は書店から消えてしまいます。決め手がないからこそ、毎年新たなダイエット本が手を替え品を替えたかたちで現れるのです。


ライオンはなぜ太っていないか

野生のライオンのように、自然に生きる動物は限られた食料資源を使い果たさないために、そして、死活的なハンティングを成功させる為に「食べ過ぎない」よう、強いられています。
一方の人間はどうでしょうか。
「たくさん食べたい!」という気持ちは人間の生得的な欲望です。
日々の食事が満足に出来なかった時代から、人間は知恵を絞り工夫を重ねて生き続けて来ました。
その一つが厳しい生活条件を生き抜くための食物に関する遺伝的な命令です。
人間には、「たくさん食べられる時に食べておけ」と言う命令が遺伝的レベルで現在でも残っているのです。
食物の少ない時代に人間がなんとか生き残るためには、エネルギーを多く含む高カロリーの食物を摂取することが効率的でした。
こうした食物をできるだけたくさん食べ、体脂肪をエネルギーとして体内に蓄えておくことが生存のために何よりも重要とされたのです。
このため、人間は脂肪を多く含む高カロリー食を好んで食べるようになりました。



欲望vs理性  勝つのはどっちだ

ダイエット中に目の前に美味しそうなケーキを出されたら、「ダイエットのために我慢しよう」「いや、食べてしまおう」という葛藤が生じます。
ひとつのケーキを目の前にして、本能と理性が脳内で戦っているのです。
しかし、人間の理性と欲望は基本的には欲望の方が強い。食べると太ってしまうのがわかっていながら、食べるという快感に逆らう事ができずに食べてしまうのが人間です。
私の臨床の経験で言えば、たとえ病気で認知症になったとしても、それですぐ食事を摂らなくなる人はいません。
初期のアルツハイマーになった患者でも、食べるという欲望を失うことはないのです。
食べるという行為を忘れていくのは、病状がかなり進行してからになります。
人間にとって食べるとは、それほどまでに根源的な欲望なのです。


なぜ、理性に負けてしまうのか

理性より欲望、本能が強くないと緊急のとき困るというのが一つの考え方です。
天敵や天災を目の前にして、理性で考えてから逃げるのではなく、本能で逃げてから考える方が理にかなっています。
本能が理性を上回るということは、リスク管理としては理にかなったメカニズムと言えます。
食べるときも理性より本能が先にきます。
「朝これだけ食べたのだから夜はこれだけにしよう」という理性的な判断はなかなか出来ません。ここにもダイエットの難しさがあります。
ましてや、他人から「食べてはダメ」と言われても聞き入れる余地があまりないのです。
医師による忠告でさえもムダに終わることが多いことが、臨床の場では証明されています。




次回、第二章
「脳ダイエットで肥満よ、サヨウナラ」です



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