袋田病院ブログ

茨城県大子町にある精神科・直志会袋田病院のブログです。

アートフェスタ 2015 ~パンフレットより~

2015年10月23日 19時20分19秒 | アートフェスタ・2015
精神医療の歴史を振り返り、明日の生き方を問う私たちの二日間。


 これまでの精神科医療の現場では多くの課題や問題がありました。
その一つである地域社会から隔離して行われてきた強制医療の歴史に対して、今後も様々な角度からの議論や検証が必要なのかもしれません。
それらは精神医療の特殊な例として黙認され続けてきた一方で、あらゆる社会構造の縮図として今日においても大きな矛盾を抱え込んでいます。
 当院のアートフェスタは、市民の日常生活の影に隠されてきたこれらの問題にスポットを当てて問題提起していくことと同時に、苦難を抱える方々が今後の生活の中でいかにして生き甲斐を見出し、社会参画を試みていけるかを考え、問いていく現在進行形のプロジェクトと位置づけています。
 個人の力で立ち行かない現実的な課題に対し、アートや音楽を含む創造的な活動を通して、時に世の中の模範から「ズレる」ことを受け入れ、認めながら、私達医療従事者がこの社会に何を提案出来るのかを模索しています。




[1] 問題提起(メッセージ) 人としての生き方を問い掛け、考える
 何故人は生まれ、悩み、苦しみ、そして生きるのか。
近代の精神医療の不条理に対する問題提起。絵画や彫刻や工芸といったような既存の枠に捕らわれず、身体や音楽を用いて空間そのものを作品とする表現。長年社会の裏側に封印され続けてきた問題を、慣習に問い掛け、体験を共有して考えてみたい。


[2] ポテンシャル 個々の可能性をどう引き出していけるのか
 個々の個性、潜在する可能性をいかに引き出し延ばしていけるのか。他人との相違や模範からズレることを否定せず、アートや創作活動を通して生き甲斐や、やり甲斐を見出していくことはできないだろうか。アトリエを使った自由な創作活動と、自分らしい生き方を各々のペースで表現し、発表していく。

[3] インフラ整備 環境や仕組みを提案し、構築していく
 人が人らしく、より文化的に生きる為に私達に何ができるのか。環境やその仕組みを考え、議論しながら提案し、実験と修正を繰り返しながら創っていく。医療福祉の枠を越えてインフラそのものを、自分たちの力でデザインし、創り変えていくことができないだろうか。
アートフェスタ2015パンフより勝手に抜粋。管理人H


3 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-10-26 18:54:40
アートフェスタ開催日時を教えていただけますか?
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日程について (管理人H)
2015-10-27 16:44:41
コメント有り難うございます
返信遅くなりました

日程は
11月14日(土)13:00~16:00
11月15日(日)10:00~16:00
になります。宜しくお願いします。
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Unknown (Unknown)
2015-10-28 20:58:54
どうもありがとうございます(^_^)
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