成人の矯正治療、歯ぐきや歯周病のリスクに注意!
成人の矯正治療は、顎の骨がすでに完成しているため、骨のない場所に歯を移動させると、歯ぐきが下がり、歯が長く見えてしまうリスクがあります。これは、歯を支える骨が不足することで歯ぐきの支えも弱くなり、見た目や歯の健康に影響を与えるからです。
さらに、歯周病にかかっている方が矯正治療を行うと、歯周病が進行してしまうことがあります。矯正治療では歯を動かすために歯ぐきや骨に負荷がかかるため、歯周病が悪化しやすい環境が作られてしまうのです。
また、骨のないところに歯を動かすにはPAOO(急速増骨矯正)という方法を使います。
矯正中歯の根っこが歯茎から透けて見えています。歯茎が下がってきてしまったため、装置をいったん外した状態で紹介されました。
この状態で矯正を続けると歯茎が下がってきてしまいます。心配した矯正の先生からの紹介です。
人工の骨と皮膚を移植しました。
術後は歯茎に厚みが出ています。
その後、無事矯正治療が終了しました。
お問い合わせ
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0120−25−1839
歯茎の再生治療の注意
お写真を見ていただいてわかるように歯茎が回復しております。しっかりと厚くて丈夫な歯茎が出来上がってきています。お写真では、画面下の前歯の再生治療を行っております。
歯茎が下がって歯の根が露出しています。このケースのように歯茎の炎症がなく、歯と歯の間の骨が吸収していないケースに関しては、露出した歯の根っこを覆えることが報告されています。
歯茎の再生治療および、セラミック治療は保険外診療となります。このケースでは、歯茎の再生治療15万4千円(税込)かかりました。
また、歯茎の再生治療はリスクもあります。外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません
~骨の再生治療の注意~
骨の再生治療は保険外診療となります。骨の再生治療を行う場合、当院では、22万円(税込)かかります。
骨の再生治療は、完全に元の骨の状態に戻せるわけではありません。ある程度骨の回復をさせたとしても、完全にはの揺れが止まらない場合は、歯の揺れを止めるために連結固定をします。固定が必要があることが多いです。
骨の再生治療は外科処置となります。骨の再生治療後に炎症を起こしたりしないよう、外科治療前にしっかりと歯茎の炎症を取ることが必要になります。それから、外科処置後に腫れや痛みが出る可能性があります。
また、骨の再生治療に人工骨や歯周組織再生材を使用する場合、厚生省の認可の取れているものが複数あります。用途に合わせて選択されるとよいでしょう。