2017年の夏は2試合。三回戦で敗退でした。
試合には三回戦の1試合出場。思いっきり、まさしく、高校野球に別れを告げるような気持ちのいい空振りの三振でした。
常々、「俺は敗けても泣かないよ」と豪語していましたが、ベンチから引き揚げ、階段を上がってくるときに、心なしか目が赤いのが見られました。
後で聞いたところ、試合に敗けた時には泣かなかったそうです。でも、ベンチを引き上げる際に「お前が一番頑張ってきた。ありがとう」と同級生に声を掛けられた時に、いろんな感情が湧き出てしまったそうです。
確かに学校まで近いことを良いことに、朝早くから夜、最後の一人になるまで、時には夜間巡回中のお巡りさんに補導されるのじゃないかと思われる時間まで、毎日のように夢だった高校野球をやり、高校野球を現実にしました。
「ん? 高校野球に悔いはないよ」
もちろん、野球に限った事ではありませんが、高校の時にダメだったからといって、あきらめたら終わりです。ポジションを変えてチャンスをつかむこともありますし、これからの何十年という歳月の中、どこで花開くかわかりません。
あくまでも、高校野球は一つの通過点です。プロ野球選手の中にも、高校時代は2番手、三番手ピッチャーだったものの、その後、成長してプロ野球に入った選手もいますし、高校時代はホームラン0本だったものの、ホームラン王になった選手もいます。
チームによって、違いはたくさんあると思いますし、厳しいことも辛いこともたくさんあったと思います。
今まで過ごしてきた時間ををムダにするか、しないかは自分次第ですが、自分次第な分、可能性はたくさんあるでしょう。
ただ、今まで出会った出会いを大切にしてください。
入部してから30人、一人も欠けることのない、「野球を愛している」という仲間でしたしね。
今、こうして振り返ってみますと、ここ14年近く、毎日が野球曜日でした。
それも身近で野球を感じられた日々でした。
自分が野球をやっていた時代、子どもたちが野球をやっていてくれたからこそ、出会えた人がたくさんいます。もし、野球をやっていなかったら、どんな日々を送っていたのか、想像が付きません。私も野球を観たり、保護者の方と野球の話が出来たりと、週末が来るのが楽しみでした。
このブログも3年ちかく、以前のブログから数えますと8年くらいになるでしょうか。
ほぼ、毎日が野球曜日でした。
野球を通じて楽しかったこと、悔しかったこと、教えられたこと。子どもたちの記録として。もし、野球をやっていなかったら、このブログはなかったかも知れません。
思えば、いろんなことを好き勝手に書いてきた数年間でした。しかも、ここまでダラダラと。
そろそろ、試合終了の時がやってきました。
最後に、野球というのは素晴らしいスポーツですよね。
野球は数ある球技の中で唯一、生身の人間が得点する競技なのです。
サッカー、バスケットなど、多くはボールを相手のゴールに入れることで得点します。
テニス、バレーボールなどは、ボールを相手のコートに入れて、相手に捕らせないようにすることで得点します。
ラグビー、アメフトは、得点するのに人間とボールが必要です。
でも、野球は人間だけ。人間が直接ホームベースに触れて、初めて得点となります。
たとえ、自分がアウトになっても、仲間を一つ先の塁に送り、ホームベースに迎え入れることが得点となります。
人間が主役となるスポーツです。
だからこそ、人間臭いドラマが生まれるのです。
だからこそ、人々に愛されるスポーツなのでしょう。
だからこそ、私も野球を愛しています。
いつまでも、永遠の野球小僧です。