野球小僧

雨の匂い / ペトリコール

雨が降り始めた時に香ってくる雨の匂いを嗅いだことがあると思います。

なんとも言えない独特の匂いです。この時期、この匂いが遠くから漂ってきますと、雨が近づいてくるのが分かります。

(病院の駐車場でみつけた🐌

ところで、雨の匂いには科学的な名前が付いていたのです。雨が降ってくると地面から立ち上ってくるあの匂いは「ペトリコール」という名前がつけられています。ギリシャ語で「石」を意味する「ペトロ」と「神々の静脈を流れる液体」を意味する「イコール」を組み合わせて作られた言葉で、1964年にオーストラリア連邦科学産業研究機構の鉱物学者がネイチャーに発表した論文の中で発表されています。

どうでもいいことですが、米津玄師さんが2015年1月にリリースされた「Flowerwall」のカップリング曲に「ペトリコール」というものがあります。

論文では、「長い間日照りが続いた後の最初の雨に伴う独特の匂い」をペトリコールを定義していいます。特定の石や土壌に堆積した特定の植物が放出するパルミチン酸やステアリン酸などの油が地面が乾燥している時に粘土質の土壌や岩石の表面に吸着し、雨によって土壌や岩石から放出されることにより独特の匂いが発生するとしています。

雨の匂いの原因となる物質としては他に、雷によって発生するオゾンや土壌中の細菌が発生させるゲオスミンなどがあります。

つまり、名前の由来からも読み取れるように、このペトリコールは雨水から発せられる匂いではなく、岩や泥、植物など地面に存在する物質によってもたらされているそうです。

パルミチン酸やステアリン酸は草原の爽やかな芳香を持ち合わせており、オゾンは爽やかな芳香、ゲオスミンは土っぽい芳香が独特な雨の匂いを作り出しているそうです。

ちなみに、ペトリコールの成分が地面にあるのに嗅覚で感じられるほど空気中に漂ってくるのは、地面に落下する雨滴が地面に落ちた後、「エアロゾル」と呼ばれる気体中に浮遊する水の微粒子が放出されているからだそうです。エアロゾルの例としてわかりやすいのは霧になります。霧は大気中に小さな水滴が浮いている状態で、霧のような、空気に浮くほどの小さな水滴が、雨が地面にぶつかった際に発生するそうです。

水滴は地面に着地した瞬間、波紋を広げながら地面に広がり、その後、波紋が消えると同時にエアロゾルを空中に放出しているとのことです。その際、土壌中にあるペトリコールの成分を含んで空気中に飛んで行くとのことです。そして、エアロゾルが風によって広範囲に漂ってくることで、「雨の匂いがする」と感じるようになるのです。

ただ、大雨だけは勘弁です。

コメント一覧

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eco坊主さん、こんばんは。
ヒマな時間で、役立ちそうもない知識だけが増えて行きます。
焼けたアスファルトの匂いだと思っていたのですが、そういう匂いとは。

ま、東京の方はキナ臭い匂いがプンプンしてますがね。
eco坊主
おはようございます。

雨の匂いまでしっているなんてクロスケちゃんは●歳なのに凄いね!
ペトリコールなんて知らないし増してや米津玄師さんの歌なんて知る由もないですが雨の匂いはなんとなくわかる気がします。気がするだけかも・・

尚、東京の方からは兎が竜に三タテする匂いがしてきます。

大雨の被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
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