本名; ラファエル・ナダル・パレラ (Rafael Nadal Parera)
愛称; ラファ (Rafa)
国籍; スペイン
生年月日; 1986年6月3日 利き手; 左
バックハンド; 両手打ち
ツアー経歴
デビュー; 2001年
ツアー通算; 65勝
シングルス; 57勝
ダブルス; 8勝
4大大会シングルス優勝回数; 12回(豪1・仏8・英2・米1)
2005~2008年、2010~2013年の全仏オープン男子シングルスで二度の大会4連覇を達成。2008年北京オリンピック男子シングルス金メダルも獲得。2010年全米オープンでキャリア・グランドスラムを達成している。これまでにATPツアーでシングルス57勝、ダブルス8勝を挙げる。
叔父にサッカー元スペイン代表DFのミゲル・アンヘル・ナダルがいて、もう一人の叔父のトニー・ナダルが子どものころから一貫してコーチを務めている。2001年15歳でプロ入り。
アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空の大ファンで筋肉のつけ方やウェアなどはそれを意識したともいわれている。本人の公式サイトでも"I love dragon ball, I have all the dvd and I travel with most of them"(私はドラゴンボールが大好きで全てのDVDを持っていて旅行するときも持っていっている)と述べている。
「解決策は天国からは降りてこない。自分で見つけ出さないといけない」
ナダルの強みは私生活とテニスの両方におけるメンタル面と規律面の強さ、厳格さがあるからだと考えます。練習後にはブラシをかけるし、もちろんバッグは自分で持つ。時間があるときにはラケットは自分でストリンガーのところに持って行く。それは叔父であるコーチからの教えでもあるそうです。
また、強くなるに従って、ありとあらゆる立場の人が、ここをこうしろ、あそこをどうしろと口を挟んでくるそうです。ですが「決めるのはお前自身だ」と常に言い続け、役に立つこともあるから、すべての意見を聞き、中には取り入れたアドバイスもあるそうです。目は2つより4つの方がよく見えるからという。
以前、羽生善治の言葉を書きましたが、超一流はやっぱり、他から言われたことを試し、自分にとって良いことならば取り入れているというのは、どうやら本当のことのようですね。
「最悪のプレーをして、相手が良ければ負ける。スポーツだから、それは当然のことだよ」
そんなナダルですが、先日のウィンブルドンにて、プロ転向後初の一回戦敗退をしました(なお、マリア・シャラポアも二回戦で敗退)。
試合後、ナダルは「最悪のプレーをして、相手が良ければ負ける。スポーツだから、それは当然のことだよ。とにかく、素晴らしいプレーをしたダルシスを祝福するよ。」と、コメントしています。
膝の怪我により約7カ月間戦線離脱していて、今年2月に復帰し、7大会で優勝を飾るなど好調を維持して、全仏オープンでは準決勝で第1シードのジョコビッチに4時間37分のフルセットで勝利し、決勝ではダビド・フェレールをストレートで下して大会2度目の4連覇と8度目の優勝を達成していたのですが。膝の状態については「今日のような試合で膝のことを言えば言い訳になるから、話したくないよ」と。
例えミスをしたときでもバウンドやラケットに腹を立てることはなく、自分を責めていたそうです。それが彼のメンタルを強くしているのです。
そして非常に几帳面で規律を守ります。叔父であるコーチの前で靴紐をほどかずにシューズを脱ごうとしたとき「お前にとってシューズの1足ぐらい何でもないだろうが、ほかの人にとっては違う。それは高価なものだ」と叱られたそうです。
また、有名になってくるとどんな場所でも特別扱いされそうになるが「これは正しい事じゃない。おまえは他の人と同じだ。テニスをやめれば特別扱いされなくなるんだから、最初から普通に人と同じにするほうがいい」と言って教育しているとのことです。そして、ナダルはそれを当然のことのように受け入れているとのことです。
「テニスはポイントの積み重ねで勝負が決まる。
だから、全部のポイントが大事で、大事じゃないポイントなんてない。
一つひとつ積み重ねて、結果として勝敗が分かれるんだ。
とにかく常に全力を出す。
人生でもそうだと思うけど、大きな決断なんてない。
小さな決断の積み重ねで今が決まっている。
特にスポーツではその瞬間に出せる全力を、最初から最後まで出し続けることが大事なんだ」
テニスだけではないはず。
人生だって同じ。一つひとつのポイントの積み重ねです。