クールポコとは、ワタナベエンターテインメントに所属する、せんちゃんさん(背の高い方)と小野まじめさん(やっちまう方)の二人組みのお笑い芸人のコンビです。臼と杵を持ち込んで、餅つきのふりをしながらネタを行うスタイルで、せんちゃんさんが「(女性にもてようとして)○○してる奴がいたんですよ~」と言うと、小野さんが「な~にぃ~!? やっちまったな!!」とネタ振りするのが定番です。
小 「おーし! 今日も一丁、搗いていくか!」
せ 「へい! 師匠、お願いします!」(ここで杵を渡す)
小 「 (杵をとった後、)よーし! じゃあ世の中にはどんな男がいるんだぁ!?」
せ 「カッコつけて、フランス料理を食べてる男がいたんですよ~」
小 「な~にぃ~!? やっちまったな!!」
せ 「男は黙って」
小 「握り飯!」
せ 「男は黙って」
小 「握り飯!」
せ 「あらら~裸の大将かよ~」
というパターンです。
さて、私の場合、野球マンガではどちらかと言えばリアリティな感じを求めます。「巨人の星」「アストロ球団」もそれはそれでいいのですが、現実離れしている場合、なにかを、やっちまった(やらかしてしまった)場面に遭遇することが多々あります。
そんな状況を「クールポコ状態」と言います。
それでも、読んでしまうところが、野球好きというか、業界の巧みな罠にかかってしまっているというか。
「な~にぃ~!? やっちまったな!! ①」
「男は黙って、耐え忍ぶ」
これは、練習試合かとも思ったのですが、「敗退してしまった」と「来年こそは全国・・・行けますよね?」というところから、公式戦だと思います。ただ、勝っているチームが9回の裏まで攻撃しちゃっています。ルール上ではちょっとあり得ない展開です。そもそも、その前に7回で7点差以上ついていますから、コールドになると思うのですが。どんな気持ちで、9回裏を守っていたのか。
「な~にぃ~!? やっちまったな!! ②」
「男は黙って、ゲームセット」
これは、上のとは逆のパターンです。負けているチームが9回裏の攻撃をさせてもら得ずに試合終了。それとも、試合放棄で攻撃しなかったのかも知れませんが。
「な~にぃ~!? やっちまったな!! ③」
「男は黙って、見逃し三振」
これは、よくよく読めばわかるのですが、9回裏2アウト満塁で「押し出しでも甲子園行きが決まる」とありますから、「同点」の場面です。そして、ピッチャーが投げたボールを自信をもって見送ったら、見逃しの三振。しかも、「試合終了!!」です。うーん、この間に延長に入って、負けていたのかも知れませんが。
「「な~にぃ~!? やっちまったな!! ④」
「男は黙って、サイン無視」
これは、単なる作者の間違いだとは思うのですが、場面は9回裏ノーアウト満塁。ここで、なんと監督のサインは「送りバント」なのです。それはバッターも無視でしょうね。「スクイズ」ならまだしも、指示は「送りバント」ですから。でも、実際にはあり得ます。何しろ、ノーアウトランナーなしの場面で「送りバント」のサインを見たことがあります。
「「な~にぃ~!? やっちまったな!! ⑤」
「男は黙って、ウィスキーのお湯割り」
これはまだしもかわいい方です。「2アウトランナー二塁。ピッチャー振りかぶって・・・」。ランナーがいても振りかぶるピッチャーは時々見ます。バッターとの勝負に集中と言えば、聞こえはいいでしょうけど、実際は場面が頭に入っていなく、テンパっていたということが多いみたいです。
「な~にぃ~!? やっちまったな!! ⑥」
小 「 (杵をとった後、)よーし! じゃあ世の中にはどんな男がいるんだぁ!?」
せ 「ピッチャーフライだったのに、三振にされてしまった男がいたんですよ~」
小 「な~にぃ~!? やっちまったな!!」
せ 「男は黙って」
小 「物言い!」
せ 「男は黙って」
小 「物言い!」
せ 「あらら~大相撲の取り直しかよ~」