海猿の最新映画公開に合わせて、先日からTVでは海猿シリーズの映画を放映しています。
観ようかなと思ってはいましたが、結局はほとんど観ていません。
その代わりと言っては何なのですが、単行本版を引っ張り出してちょっとつまみ読みをしています。
海猿 全巻セット (小学館文庫) 価格:¥ 3,948(税込) 発売日:2011-03-01 |
海上保安官の潜水士の物語ですが、実際には潜水士を「海猿」と言うことはないとのことです。
でも、このコミックス以降、そう呼ばれることも多くなってきたとのことです。
実際の現場というのを観たことはありませんが、私たちが映像で見る・知る以上のものがあるのでしょう。
以前、NHKの「プロフェッショナル ~仕事の流儀」で海上保安庁ヘリコプター・パイロットの森公博さんが取り上げられていました。
2004年に練習船「海王丸」が台風の影響で座礁してしまいました。
そのときに強風の中で特殊救難隊員を海王丸のマストの見張り台へピンポイント降下させて救助にあたったパイロットの方です。
台風の風の中で、ヘリコプターホバリングさせて、さらに救助隊員を安全に降ろせるように機体を操作する。
まさにプロフェッショナルです。
一歩間違えれば、自分のみならず、要救助者の命も危ぶまれてしまいます。
なぜ、ここまでできるのでしょう。
この番組の中で森さんは
「救助を求める人にも家族がいる」
と思うからと、答えています。
今、TVでは悲しいニュースが連日、連夜流れています。
防げなかったともあるでしょうけど、防げる、助けられることの方が多い。
お互いに命を大切にするべき。粗末に扱うものではないのです。
それが仕事がといえ、顔も知らないような人の命を救う。
救助を求める人だけを見るのではなくて、その家族の姿を思い浮かべて「必ず、助ける」との意思で行動するのです。
こんな大きなことでなくても、小さなことからで人の命を救うことは誰にだってできるはずです。
「海猿」を読んで思い出されました。
「現場での実力というのは、
やれるかやれないかなんですよね。
百の言葉より一の行動で、
仲間の信頼が得られる実力を持った人、
それがプロフェッショナルだと思います」
by 森公博 海上保安庁ヘリコプターパイロット / 出典: 「プロフェッショナル ~仕事の流儀」