今年は第100回全国高等学校野球選手権記念大会のということもあり、例年よりも開催時期が早まり、甲子園練習がなくなり、代わりに「甲子園見学」が行われています。
既にニュースにもなっていますが、三重県代表・白山高の女性部長が打席に入り、バットを振ったところ、高野連から厳重注意を受ける事態が発生しました。
この女性部長の行動と高野連の対応が賛否両論となっています。 初出場となる白山高の選手・監督がグラウンドで見学していたところ、女性部長がバットを持ちバッターボックスに立ちました。野球・ソフトボール経験があるという部長は、豪快にバットを振りました。
すると高野連の職員が、即座に注意しました。部長が後で話したところによると、かなり厳しく怒られたそうで、「めっちゃ怒られた」とのことです。打席に入った理由は、監督に勧められたからだそうです。
高野連は注意した理由について、「女性だからではなく、背番号をつけた選手が見学する場なので注意した」と説明しており、「性別は関係ない」と強調しています。 女性のグラウンド立ち入りについては2016年の甲子園練習の際、ユニフォームを着た女性マネージャーがノックの手伝いをしていたところ、高野連関係者に直ちに立ち去るよう注意を受け、その対応が物議を醸したことがあります。 ただ、甲子園球場のみならず野球場のグラウンドは、プロ野球で女性タレントがマウンドに立ち始球式を行うこともあり、大相撲の土俵のように「女人禁制」というわけではありません。
しかし、高校野球になると女性は試合に出ることができず、グラウンドに入ることも原則禁止でした。この規定については、未だに時代錯誤のように思えます。
高野連によると今回の注意は「背番号をつけていないから」とのことですが、男性監督の場合はお咎めがありません。部長も指導者と考えれば、問題がないようにも思えるので、非常に違和感があります。
一方で事前に「背番号をつけていない者は見学してはらない」という通達あったにもかかわらず、白山高がそのルールを遵守しなかったことから、「高野連の対応は妥当である」とする声もあり、意見は分かれています。
高野連の対応が妥当であるか否かは意見の分かれるところだと思います。ただ、相変わらず女性のグラウンド立ち入りを禁止していることは事実であり、それが一部から「時代遅れ」と批判されていることは間違いはありません。
ただ、当の部長は 「試合のための見学会なので、私が立ってはいけないところですよね」 と反省しています。
でも、写真で見る限り、周りの選手もとてもうれしそうであり、2年前まで10年連続初戦で敗退していた山奥の学校が、あれよあれよという間に甲子園出場を決めるなんて、誰も予想していませんでした。
在校生にとってもOBやOGにとっても、大きな自信と誇りになったでしょう。今の選手や指導者はもちろん、歴代の選手や指導者の夢の結実でもあります。少しくらい大目に見てあげてもいいのではないかと思います。
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まっくろくろすけ
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