野球小僧

日本中が泣いた

映画の代表的なキャッチコピーに「日本中が泣いた」というものがあります。ハリウッド映画などでは「全米が泣いた」となっており、TVなどで目にすることもあります。


私なんか、「公開されたばかりのわりに、日本(米国)国民全員が泣いたのか?少なくとも私は観ていないので、日本中は泣いていないぞ・・・」と冷静にツッコミます。

ただ、何度も耳にしているこの「日本中(全米)が泣いた」というコピーですが、実際に映画のコピーとして使われていることはほとんどありません。言葉として一般的すぎるからでしょうね。もしかしますと、TV CMなどで多く使われて、それが記憶に残っているのでしょうね。

さて、厚生労働省が発表している「花粉症環境保健 マニュアル 2022」によりますと、日本人のアレルギー性結膜炎の有病率は48.7%、スギ花粉を原因とする季節性アレルギー性結膜炎では37.4%、それ以外の季節性アレルギー性結膜炎は8.0%、通年性アレルギー性結膜炎は14.0%とのことです。

国民病ともいえる花粉症でも約40%~約50%ですから、「日本中が泣いた」という状況になるのは相当なことです。

また、「世界アレルギー機構(World Allergy Organization) World Allergy Week 2016」によりますと、13歳~14歳における花粉症の有病率は世界全体で22.1%。地域別では、アフリカ29.5%、アジア23.9%、東地中海20.1%、インド亜大陸15.8%、中南米23.7%、北米33.3%、北欧・東欧12.3%、オセアニア39.8%、西欧州で21.2%だったとのことです。

花粉症を引き起こす草木は地域によって生育する草木が異なるため、欧州ではイネ科、米国ではブタクサ等、オーストラリアではアカシア(ミモザ)、南アフリカではイトスギが有名なのだそうです。ちなみに、スギは日本固有種であるため、スギ花粉症は日本の特徴になるそうです。

なお、日本では過去10年間に約10%、世界では過去15年平均で年間平均0.3%増加しているという。この状況ですと、「世界中が泣いた」ということになる日も近いのかも知れませんが。

参考までに、ほかにも映画の宣伝でよく聴くのが、

■日本(世界)が震撼した
 おいおいおい、縁起でもないことを
■アカデミー賞最有力候補
 最有力候補が多すぎたりして
■ナンバーワンヒット
 えっ、もう1位
■映画史上類を見ない最高傑作
 そうなの?
■衝撃の結末(ラスト)
 最初と最後だけ観ればいいか
■あのベストセラーを待望の映画化
 待望って、誰がリクエスト?
■映像化不可能と言われた名作、遂に映画化
 いまの技術ならばだいたい出来るもの
■あの問題作が映画化
 問題作を映画化しちゃダメでしょ
■あなたは伝説の目撃者となる
 目撃者だらけになってしまうけど、いいの?
■今年最高の感動をお届け
 俺はいま猛烈に感動している・・・
などなど。

ちなみに、私が映画で泣いたのは2004年6月に公開された、竹内結子さん主演の「天国の本屋〜恋火」を飛行機のなかで観たのが最後です。往路で泣いて、よせばいいのに復路でも観てしまって泣いて・・・。

なお、花粉症では泣いたことがありません。というよりも、体質的には花粉アレルギーは持っていない派のようです。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。

コメント一覧

まっくろくろすけ
こいさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

考えてみますと、日本で公開される映画にはいろいろな国のものがありますが、「全仏が泣いた」「全英が泣いた」などとかはあまり聞きませんよね。

日本と米国以外の感動的な映画は「世界中」でひとくくりにされてしまっているのか、それとも「感動的」なものが公開されていないのか。

ちょっと不思議と言えば不思議ですよね。
まっくろくろすけ
まかろんさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

いまの季節の花粉アレルギーはないのですが、かなり昔には、夏ころに「いねアレルギー」で悲惨な状況になったことがあります。それが治った以降は花粉関係のアレルギーは発症していないのです。

ただ、仕事アレルギーはずっとですけど。

アニメ映画で思い出したのですが、息子たちが小さかったころに「ポケモン」映画を観てウルウルとしたことがありました。

それ以降、ポケモンは観ないようにしています。
まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

私が最近、涙したのは・・・うーん、家のなかのドアに足の小指をぶつけたときくらいですかな。

映画は名探偵コナンンがTV放送されたときくらいですし、ドラマは見ませんし。天気予報では泣けませんしね。

でも、そういえばデジタルメモ帳がほしくて、某店で電卓付きのものをかったあと、別のお店をのぞいたら、電卓なし版のしかも安いヤツがあったのを見たときには、心で泣きました。

追記
個人的な考えでは、ドライアイの勝ちだと思います。体質的に100%の方が花粉症で目がかゆくなるとも限らないと推測しますので。
Unknown
おはようございます🌷全米が泣いたってたしかによく見ますね。もしこれが、私も泣いただったら私って誰だよ!ってなりますね🤣
ちなみに花粉症真っ只中です😭
macaronteaparty
>「全米が泣いた」

あはは😂
有名ですが、そうですか、今はあまり使われていないのですね。
ときどき見かけるのは、「全俺が泣いた」で、
これなら一瞬で達成されます。

そこから花粉症に話を移すのは、さすがですね!
たしかにこれは日本で最も「日本中が泣いた」に近い状況でしょう!👏

いえいえ、でも花粉に感動をさらわれていてはいけませんね。

私が泣いた映画といえば・・ディズニーの「ターザン」ですね。
アニメですが、イントロ部分が職人芸なんですよ。

フィル・コリンズの歌に合わせてターザンが孤児になった経緯、
ターザンの産みの親たちの活動とジャングルのゴリラたちの活動を
交互に映して、ヒトも動物も同じ情愛があるのだ・・、と表現して、
そしてターザンはゴリラに拾われることに・・・

という経緯がセリフなしで一気に説明されるんです。
そして場面展開が曲の変化にぴったりで、曲が終わったところで、
イントロもぴったり終わるんです。

職人芸ですよ!!
何回も観たせいで、なんと音楽が鳴り始めた瞬間、
涙が出るようになりました😅


まっくろさんが花粉アレルギーがないってさすがです!!👏
いつものほほんとされているので、
花粉も気づかず通り過ぎていってしまうのでしょう!

ちなみに私も今のところ症状は出たことなく、
何のおかげか存じませんが、有難いことです🙏


ついいろいろ書いてしまいましたが、
まっくろさんの記事にいつも(たいてい)「全私が笑って」います。

長文をお許しください🙇‍♀️
今日ものほほんとお過ごしください😄🌸(まかろん)
eco坊主
おはようございます。

最近は益々涙腺の崩壊が酷くなっておりまして・・・
先日なんかローカルで他地域の中学校卒業式の答辞を聞いてうるうると。
でも映画やドラマではそういうことは無いのですけどね。
やっぱ作り物だという思い込みがあるからなのでしょうか。
ドキュメンタリーではよくうるうる&ずるずるな私です。

映画館ではここ数十年観ていないですね~
息子とDBZ観に行ったのが最後でしょうか・・
だから映画のCMも殆ど聞き流していますので余り知らないです。
でもまっくろくろすけさんの”ツッコミ?”に笑わせていただきました。

あっ、私ドライアイなんですけど花粉症になったらどっちが勝つのでしょう?

今日もありがとうございました。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最新の画像もっと見る

最近の「映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事