本日の「信州を紹介します」は、長野県大町市の大町市街の北に位置する仁科三湖(にしなさんこ)のうち、北の青木湖、南の木崎湖の間にある中綱湖です。
糸魚川・静岡構造線(フォッサ・マグナ)によって出来た構造湖で、西側には北アルプスが控えています。
JR大糸線の簗場(やなば)駅がありますが、国道から少し離れていることともあって、静かな場所です。ちなみに簗場駅は、松本清張さんの長編推理小説「眼の壁」で、「見捨てられたような小駅」と記されている駅です(現在の駅舎ではありません)。
春になりますと、湖畔のオオヤマザクラが咲き、湖面に映る姿は非常に美しく、信州のお花見スポットとしても人気が高いところです。湖畔に映える風景もいいのですが・・・。
ここの定番風景といえば、お地蔵さんがオオヤマザクラと湖を見守っているこの風景です。見ごろは例年4月上旬~4月中旬ころ。
(2020年5月の写真です)
私の変なコメントなんか不要だと思います。
湖の東岸にかつての国道の県道324号(青具簗場停車場線)、湖の西岸には「塩の道」と呼ばれる千国街道がとおり、周囲は約2.2kmしかありませんので、お散歩にも絶好です。
なお、中綱湖には次のような伝説があります。
昔、中綱湖の畔に十国寺というお寺がありました。ある年の大地震で山が崩れたため湖に沈んでしまいました。このお寺には大きな黄金の鐘がありましたが、それも湖に沈んでしまいました。
その後、この鐘を吊りあげようとしましたが、その度に大雨になり、吊り上げることができませんでした。また、吊り上げようとした人の家には必ず祟りがありました。
今でも天気の変わりそうなときになると、湖から鐘の音が聞こえ、晴れた日に舟に乗って湖上に出ると黄金の鐘が湖底にはっきり見えるといわれています。
住所:
長野県大町市平ヤナバ
交通アクセス:
安曇野ICから車で50分
長野ICから車で50分
JR大糸線簗場駅から徒歩1分
JR北陸新幹線長野駅から特急バスで60分+タクシー15分
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。