「ありがとう」の反対の言葉は何だと思いますか?
すぐ答えが出てきた方は立派です。ほとんどの方は判らないと思います。
「ありがとう」を漢字で書きますと「有り難う」となります。
これは、「有ることが難しい」なのです。
めったにない事に巡り合うから、「ありがとう」なのですよね。
ここまで来れば、判った方もいると思いますが、「ありがとう」の反対語は「当たり前」なのです。
「ありがとう」を反対から見てみると「当たり前」になります。
つまり、私たちは、日常生活していること、朝目が覚めること、ご飯を食べること、何事もなく会社に行くこと、家に帰ってお風呂に入ること、夜布団に入って寝ること・・・もっと言えば、今、自分がこうして生きていることなど、すべてのことが当たり前、当然のことだと思ってしまっています。
ですから、ただ何も考えずに、平凡とした時間を過ごしてばかりいますと、日常のすべてが特別なこととは思えなくなってしまっています。
ありがとうという気持ちを持つためには、それが当たり前ではないことに気づくことがなければ、決して起こることがありません。ですが、私たちは、私のような人間は当たり前と思っていることが、当たり前でなくなるまで、気づくことが出来ないのです。
平凡なことが当たり前と思って過ごしているようでは、当たり前が当たり前となり、感謝、感動、関心の人生の三冠王を目指すことが出来なくなってしまいます。淋しいことであって、不幸なことでもあります。
自分の周りにあるたくさんの当たり前でないことを、しっかりと見つめ直すことで、ありがとうではなく、当たり前としている自分に早く気づくことが大事なことです。
口で言葉にして「ありがとう」というのは簡単です。
でも、そこには当たり前でないという感謝の気持ちを込めないといけません。
真のありがとうにはなりません。
毎日、生きていることにありがとう。
今日は、先日いただいたお二方のコメントから、「ありがとう」を考え直してみました。
>やる方も、観る方も感謝しなければなりませんね!!
>当たり前の事が当たり前でなくなっている自分に葛入れたいと思いました。
高校野球では試合開始及び終了後に挨拶をします。
具体的には、球審の「礼」という声に合わせて、両チーム一斉に脱帽して「お願いします」、「ありがとうございました」と発声しながらお辞儀をしています。
通常、挨拶は「語先後礼」といって、先に発声し、その後お辞儀をするという原則があります。
しかし、高校野球では、両チームが息を合わせて試合に臨む、あるいは終えるという意味で、敢えてことばとお辞儀を同時に行うように指導しているそうです。
今日から始まる、長野県大会。
球児たちには「ありがとう」の意味をしっかりと考えて、心に刻んでプレーして欲しいと思います。