カーター・ルイス・キャップス(Carter Lewis Capps)選手は、マイアミ・マーリンズの若手ピッチャー(24歳)です。
2011年にドラフト3巡目でシアトル・マリナーズから指名され入団。
2012年7月31日にメジャーに初昇格し、8月3日のニューヨーク・ヤンキース戦に初登板。
2013年オフにトレードでマイアミ・マーリンズに移籍。
メジャーでの成績は
2012年 18試合0勝0敗2ホールド 防御率3.96
2013年 58試合3勝3敗9ホールド 防御率5.49
2014年 17試合0勝0敗0ホールド 防御率3.98
というものです。
この動画では判りにくいので、次のリンクの動画を観てください。
http://m.mlb.com/video/topic/21753540/v73287783
どうでしょう。摩訶不思議なピッチングスタイルに見えませんでしょうか?
それも、そのはず、キャップス選手はボールを投げる寸前の軸足をプレートでワンステップ踏み外して投げているのです。
いわゆる「2ステップ投法」なのです。要するに”ケンケン投げ”なのです。
言うなれば「ホップ・ステップ・キャップス」という感じでしょうか。
しかも、これで100マイル(約160km/h)のストレートを投げているというのです。
これ、バッターに対してはタイミングが取りにくく、しかも、リリースポイントが近い。
打ちにくいでしょうね。
では、なぜ上のような平凡な成績しか残っていないのかというと、マリナーズ時代はオーソドックスなピッチングフォームで、今年から(?)、このようなフォームになったからです。
なお、ルールブックには「投球動作開始時にプレートに足が付いていれば問題なし」とのことですから、ルール上は何の問題もないそうですが。
しかし規則2.38には「投球時に投手は軸足を投手板から離してはいけない」とあります。
さて、前代未聞とも言ってもいいと思われる、このピッチングフォーム。
キャップス選手がこのスタイルで通用すれば、今後第二のキャップス選手が登場するかもしれません。
しかも、何メートルも手前に出てしまうかも…