西暦2120年。202回目を迎えた全国高等学校野球選手権大会です。
1915年に第1回大会が開催され、1942年~1945年は中断していたこともあり、2018年に100回目を迎え、(何事もなければ)2118年に200回目、2119年に201回目の新世紀を迎えます。
私もそうですが、ほとんどの日本人にとって、夏の甲子園大会は、自分が生まれた前から行われています。時代が変わっても基本的には球児たちの姿や立ち振る舞いは変わらず、キンチョウの蚊取り線香、諏訪湖の花火大会のように夏の風物詩となっています。
でも、100年後の全国高等学校野球選手権大会200回目の記念大会はきっといろいろ変わっているに違いないでしょう。
まず、2015年度の厚生労働省の白書によると2100年の日本の人口は、参考推計で4959万人。現在の人口の半分以下になります。ちなみに、1915年の日本の総人口は5596万人ですから、その時よりも少ないということになります。
日本高等学校野球連盟(高野連)が、2018年5月に集計した硬式野球の部員数統計では、2018年の部員数合計は15万3184人(ピークは2014年の17万312人)でした。単純計算すれば、高校野球部員数は約6~7万人になる計算です。よって、現在は参加選手を男子選手と規定していますが、部員数が減少てしまいますので、女子選手の可能性もあるかも知れません。
また、加盟校は3971校(ピークは2005年の4253校)ですが、高校数も減っている可能性がありますから、現在の都道府県1代表制が変わり、現在よりも代表校枠が縮小されてしまう可能性もあります。ちなみに、1915年の第1回大会は東北、東海、京津、関西、兵庫、山陽、山陰、四国、九州の各地区と、春の東京都大会優勝校の10校で行われています。
次に環境の変化です。現在でさえ、暑い夏ですが、地球温暖化による影響で100年後にはさらに気温が上がっている可能性があります。環境省地球環境局が発表した「日本の気候変動とその影響」というレポートでは、2081年から2100年の世界の平均気温は、1986年から2005年に比べて、少なくても0.3~1.7度の気温上昇、高い場合には2.6度から4.8度上昇すると予測されています。2018年には記録的な猛暑の対策として、京都大会では準々決勝の第4試合を当初の午後4時開始から午後7時過ぎに変更になったこともありました。
今でも、来年2020年の東京オリンピック・パラリンピックでの暑さ対策(だけではないでしょうけど)として、競技時間を早朝や夜遅くへと設定されていたりしていますので、真夏の屋外で実施する高校野球は適さないかも知れません。もしくは、阪神甲子園球場をドーム化し、ドーム天井は有機ディスプレイなどで真夏の青空とし、エアコンは熱中症にならない程度の温度設定で、風量を名物の浜風的に設定するという演出が出来ているかも知れません。
もしかすると、夜明け前からのナイターや、日の入り後のナイターかも知れませんし、選抜大会を吸収して春か秋の一大会になっているかも知れません。
ルール的には現在でも話題の投球数制限が規則化されていたり、出場校の減少により、日程的余裕もあることから休養日規則が取り入れられている可能性はあるでしょう。また、2020年の選手権大会での代替大会で一部地区で導入されている1試合7イニングになっているかも知れません。それに、トーナメント形式からリーグ戦ということも考えられるでしょう。
また、技術の進歩によって、金属バットではなく新しい素材のバットが開発されていることも考えられます。
残念ながら、私はこれらの予測を見届けることが、たぶんできないと思います。
ただ、100年後も野球を楽しんでいる子どもたちがいられる環境を、いろいろな立場で、一人ひとりが作っていくことが、今の私たちの責任ある行動だと思います。
新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
また、このたびの豪雨による未曾有の被害が報じられ、お亡くなりになられた方々には心からお悔やみ申し上げますとともに、被災された多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。
どうか一日も早い復興と皆様の日常が1日にでも早く取り戻せますように、心からお祈り申し上げます。
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