野球小僧

雪は天から送られた手紙である / 中谷宇吉郎(物理学者)

2023年の「立春」は、今週末の2月4日。

立春とは、「二十四節気(にじゅうしせっき)」における春の始まりであり、1年の始まりとされる日です。 二十四節気は紀元前の中国で生まれた、太陽の動きに基づいた暦(こよみ)です。1年を「春」「夏」「秋「冬」の4つの季節に分け、さらにそれぞれの季節を6つに分割しています。4×6=24なので、二十四節気ということです。

そして、その四季の最初が、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」で、この4つは「四立(しりゅう)」と呼ばれています。

立春とは言っても暦のうえだけのことであって、急に春になるということではなく、まだまだ寒さは続きますが。

さて、雪と言えば自然に降ってきますが、冬のスキー場などでは人工雪が使われているところもあります。この人工雪を世界で初めて製作に成功したのが、物理学者の中谷宇吉郎(なかや うきちろう)さんです。

中谷宇吉郎さんは、 「雪の結晶ってどんな形をしているんだろうか?」という率直な疑問を持ち、1932年から雪の結晶の研究を始め、1933年には北海道十勝岳の中腹にある山小屋へ登り、約3千枚の結晶の顕微鏡写真を撮影、天然雪の分類。のちに気温や湿度(水蒸気の量)などによって雪の結晶の形が変化することを表した関係図(中谷ダイヤグラム)をまとめました。

私たちが知っているあの雪の結晶はこのときに初めて、科学的に発見されたのです。なお、雪の結晶は、1つとして同じ形はないそうです。

「雪は天から送られた手紙である」

この言葉は雪の結晶を観察すれば上空の大気の温度や湿度がわかることのたとえとされています。

また、完全な雪の結晶を初めて顕微鏡で観察したときには、「なんらの濁りの色を含んでいない」「変化無限の花模様」と表現したそうです。

ちなみに中⾕宇吉郎さんは物理学者のほかに、絵を描いたり、陶芸をしたり、多くの随筆を執筆しています。その師匠は寺田寅彦さんであり夏目漱石さんの孫弟子にあたるそうです。

文学的で美しい言葉ですね。私もこんな言葉で表現できれば・・・。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。

コメント一覧

まっくろくろすけ
まかろんさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

補足説明しておきますと、雪の結晶は「大分類:8種類」「中分類:39種類」「小分類:121種類」に分けられ、分子レベルで見ると同じものは存在しないということのようです。

そして、結晶の形は「気温」と「水蒸気の量」で決まるため、結晶の形を見れば上空のようすを知ることができるということです。

それを調べてデータ化するだけでも、大変なことですね。

ちなみに、この写真ですが、10年くらい前に行った「さっぽろ羊ヶ丘展望台」での写真です。
まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

そうですよね。物には限度がありますからね。

ここ数年の我が家周辺の「降っても1日くらいで融ける、ほうきで雪かきできる」くらいが一番いいかも知れません。そういえば、こちらではあまり大雪になっていないのです。

そういう意味では気候は両極端になってきているのかも知れませんね。

2023年2月はどんなことがあるのか・・・。
macaronteaparty
>雪の結晶は、1つとして同じ形はないそうです。

へー、知らなかったです😳
てっきり、いくつかのパターンがあるだけかと。

>「雪は天から送られた手紙である」
>雪の結晶を観察すれば上空の大気の温度や湿度がわかることのたとえ

文学上のたとえかと思ってました。
文系の無知ですね、お恥ずかしいです😅


>私もこんな言葉で表現できれば・・・。

いやいや、いつも愉快なまっくろさんの文のファンは多いと思います💕
それこそ、 >「変化無限の花模様」 です❄️

>「なんらの濁りの色を含んでいない」

マジコメしますと、まっくろさんの文は、いつもほんわかしてて、
個人の濁りがないのがすごいと思います。👏

・・あら、意外と雪とまっくろさんって、共通点があったようですね。
実はまっくろさんは、雪❄️の妖精さんだったのでしょうか。


雪だるまの傘地蔵、可愛いですね(傘はないですけど)。
このどれかがまっくろさんってことないでしょうね?

今日で1月も終わりますが、
節分の豆で祓われて(職質)しまわないよう、
なごやかにお過ごしください🙏😊(まかろん)
eco坊主
おはようございます。

>「雪は天から送られた手紙である」
確かにそうでしょう。あの結晶を見たらなんか不思議な気持ちになりますからね。
子供の頃「雨は天の涙、雪は天の〇〇〇(自粛)」と聞かされた記憶があります。

でもでも、生活に影響を与えるような状況を経験するとそうも言っておられない!
今回も集落孤立が起こってしまいましたし、行動が制限されましたし・・・
私にとってはやっぱ適度でないと困るんです。

雪を生業にして生計立てておられる方もいらっしゃるでしょうから全くいらないというわけにはならないというのも理解はしております。
人間が環境破壊をしたせいでこうなっているのでしょうけど・・・
スーパー台風とスーパー豪雪が毎年にならないようにしなくっちゃね。

1月も終わりです。春はそこまで来ているのでしょうね。
今日もありがとうございました。
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