「燃えよ ドラゴン」でのブルース・リーのセリフです。
日本語にすると「考えるな、感じろ!」ということです。
技術も必要かも知れませんが、それは後でも補うことは出来ます(努力は必要ですが)。
ただ、感性は生まれ持ったものが強いのでしょうが、どうしても何度言っても判らない場面に出くわします。
それでも、ちょっとした心構えで、変われるとこもあります。
去年の春夏と甲子園を連覇した沖縄興南高校。
残念ながら今年の春にはやってきませんでしたが、この興南高校の我喜屋監督が言うことには
「五感を使って、『気づく』ということを身につけて欲しい。この『気づく』という行為は、野球にも必ず生きてくる。気づけるようになった生徒と気づけない生徒では、伸びは歴然」
と言っています。野球部員からも
「野球でもいろいろ気づける様になってプレーが上手くいくようになった。集中力が上がった。」
この「気づき」。
野球だって、相手がどんなバッターか、どんなランナーか、どういう守備隊形か、どんなピッチャーかなどなど観察し、気づくことで自分でできるプレーの準備が出来ます。
ただ、のほほ~んと何も考えずにいれば、打球に対してのスタートや次のプレーが1テンポどころか、遅くなってしまう。
守備練習をしていて、足元に無造作にボールを転がして置いとく風景。バッティング練習をしていても、足元に転がっているボールをそのままにしているようでは成長は期待できません。言われなければ、ボールを拾うことすらしません。
試合のときもボールボーイが主審にボールを持ってくるように要求されたり、バットボーイの役目の子がバット引きに来なかったり、攻撃が終わった後にバットがそのままになっていたりすることもあります。
守っていても自分の近くに来た打球に対して、声もかけずに取りに行ったり、逆にただ見ているだけのこともあります。
つまりは周りを見ていませんし、そのことに対して、他人事で済ましてしまっています。
グラウンドの石拾い、ゴミ拾いだって、「気づき」に繋がります。
だから、この「気づく」ということは大切なことなのです。
更に将来子どもたちが社会に出て行くときにも欠かすことのできない重要な能力だと思います。
「周りが見える」からこそ「気づく」ことができます。「気づく」ことができるからこそ、仲間との間でカバーし合い、積極的に自分から動くようになることが出来ます。
そうすることによって、伸びていくことが出来ると思います。