野球小僧

夏の甲子園勝利数 トップ11 (2019年完全版)

今年の夏の甲子園が終わりました。そこで唐突ですが、第1回大会から今回の第101回大会までの夏の大会での高校別通算勝利数トップ11をまとめてみました。

■第11位 大阪・大阪桐蔭高 / 37勝5敗
大阪桐蔭高が初めて甲子園に出場したのは1991年の選抜大会です。当時はまだ創立間もない頃で、この年の夏に初出場で初優勝の偉業を達成しています。以後、28年間で37勝、勝率。881と高い勝率を挙げています。ちなみに負けはわずかに5。夏の甲子園で大阪桐蔭高に勝利しているのは、愛知・東邦高、北海道・駒大苫小牧高、東京・早稲田実業高、高知・明徳義塾高、宮城・仙台育英高だけです。

■第9位 高知・高知商業高 / 38勝23敗
戦後の1948年に初めて出場。1980年代から1990年代が全盛期であり、特に1980年代末には公立高校ながら次々と好投手を擁して活躍しています。特に1983年と1985年は、いずれも準々決勝で清原和博さん、桑田真澄さん率いる大阪・PL学園高に敗れてしまいました。夏の甲子園は2006年を最後に遠ざかっていました、2018年に12年ぶりに甲子園に出場し、2勝を挙げています。

■第9位 和歌山・智辯学園和歌山高 / 38勝22敗
1979年創部。1980年より高嶋仁さんが監督に就任し、全国大会では春夏合わせて3回優勝(春1回、夏2回)。夏は出場22回出場しており、2019年の夏は三回戦で聖稜高で敗れたものの、2勝を挙げて、大阪桐蔭高を抜いてベスト10入りです。

■第8位 岐阜・県岐阜商高 / 39勝27敗
県岐阜商は戦前に優勝4回(春3回、夏1回)、準優勝2回(春1回、夏1回)しています。1980年代後半から1990年代にかけて低迷した時期もありましたが、2009年夏には45年ぶりに準決勝に進出するなど、近年は再び甲子園で活躍しています。

■第6位 東京・早稲田実業高 / 43勝28敗1分
1915年の第1回大会に出場している名門校。1980年代後半から1990年代にかけては低迷したものの、戦前戦後を通じて強豪の地位を保っています。2001年に、新宿区から国分寺市に移転し、東京都での予選地区が東東京から西東京に変わっています。
ちなみに、「1分」は、2006年の北海道・駒大苫小牧高との決勝の延長15回1-1の引き分け再試合です。

■第6位 広島・広島商業高 / 43勝15敗
1915年の第1回大会に出場した名門校で、戦前だけで優勝4回(春1回、夏3回)。戦後も全国屈指の強豪として活躍しています。「広商野球」と呼ばれる、バントを多用して確実に1点を取り、ピッチャーを中心として守り抜く野球がお家芸になっています。近年のパワー野球もあり、最近は出場回数が減少。21世紀以降、夏の出場は2004年と2019年の2回しかありませんが、いまだに「広商野球」は健在でした。

■第4位 奈良・天理高 / 48勝26敗
硬式野球部は戦前から予選に参加していますが、甲子園に出場したのは1954年の春が最初です。夏の大会は1959年に初出場。以来、60年間で48勝となっています。

■第4位 大阪・PL学園高 / 48勝13敗
学校創立は1955年。甲子園初出場は1962年。1970年の夏に準優勝すると、1976年から1987年にかけて夏の甲子園出場成績が31勝2敗(優勝4回、準優勝2回)と、無双状態と思われる強さを発揮しました。しかも、選手が次々とプロ入りして活躍するなど、高校野球の盟主の座に君臨していました。しかし、2016年夏の大阪大会を最後に休部。2017年には高野連を脱退し、現在再開のめどは立っていません。

■第3位 愛媛・松山商業高 / 56勝(+4勝)21敗1分
「夏将軍」という異名をとり、夏の優勝4回、準優勝3回と夏に強かったが、2001年の夏にベスト4に進んだのを最後に甲子園出場できていません。ちなみに、松山商業高は戦後の一時期、松山東高に吸収されて、同校の商業科となっていた時代があります。その間、1950年夏には松山東高として甲子園に出場し全国制覇しています。()はこの時の4勝になります。また、「1分」は、1969年夏の決勝戦の青森・三沢高との延長18回引き分け再試合です。

■第2位 京都・龍谷大平安高 / 61勝31敗
旧称は平安高。初出場は1927年。出場回数も34回と北海道・北海高の38回に続いて全国第2位の34回になっています。

■第1位 愛知・中京大中京高 / 78勝21敗
今年の夏に勝ち進んだ、岐阜の中京学院大中京高ではありません。戦前から、中京商、中京高、中京大中京高と名前を変えながら、一貫して全国トップクラス。1931年に夏の甲子園初出場し、いきなり全国制覇。しかもそこから怒涛の3連覇を達成します。1980年代後半から1990年代後半にかけて一時期低迷したものの、2009年夏にも全国制覇するなど、現在でも強豪校として君臨しています。

ちなみに番外編です。

■第26位 石川・星稜高 / 24勝20敗
夏は1972年が初出場。夏は20回の出場で1995年と2019年の準優勝が最高位。ベスト4も数回ありますが、案外一・二回戦での敗退が多く、勝敗数は拮抗しています。

■第101位 大阪・履正社高 / 9勝3敗
「夏の大阪桐蔭・春の履正社」と呼ばれるくらいで、夏は出場4回(1997年、2010年、2016年、2019年)で、2019年の優勝1回であり、甲子園ではまだ9勝です。一方の春は出場8回(2006年、2008年、2011年、2012年、2013年、2014年、2017年、2019年)、準優勝2回(2014年、2017年)、ベスト4:1回(2011年)で13勝8敗となっています。

案外、この2校は夏の甲子園では勝っていなかったのですね。


コメント一覧

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eco坊主さん、こんばんは。

一大会での試合数が最大でも約6試合。100試合/78勝ということは10年連続出場し、連続優勝しても超えられない数字ですので、いかに凄いことなのか分かりますよね。

鳥取県と島根県は、まあ・・・何と申しましょうか・・・今後の健闘を祈りたいと思います。
eco坊主
おはようございます。

大阪桐蔭の勝ち星は11位だけど勝率は9割近いなんて凄いですね。
中京大中京はあと1試合で100試合かぁ~これも凄いなぁ。
中京大中京の勝利数は抜きん出ていますね!

鳥取県は束になってかかっても中京大中京はおろか松山商業にも勝てないのか・・・
まっ、島根より多いからいいっかぁ~(笑)
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