野球小僧

2019 プロ野球 ドラフト会議 supported by リポビタンD 一位指名抽選運(クジ運)

ドラフト会議は制度変更の歴史があり、2007年までは高校生と大学生・社会人の2回に分けて開催されていましたが、2008年から現在の形式になっていますが、毎年、1巡目指名が重複した場合は抽選(クジ引き)が行われ、球団や選手の希望が叶うか、悲喜こもごものドラマが繰り広げられ、その様子はTV中継され、さらには特番も組まれるほどのものです。

2008年から2018年の現行制度において、1巡目指名選手の競合指名時に抽選で引き当てたかどうかだけを単純計算しますと、次のような結果になりました。

■12位 オリックスバファローズ 1勝11敗 勝率.100
基本的にドラフト指名は独自路線です。競合を避けて単独指名することが多く、抽選で引き当てたのは2017年の田嶋大樹選手(JR東日本)のみです。2010年は大石達也選手(早稲田大)、伊志嶺翔大選手(東海大)、山田哲人選手(履正社高)を外し、「外れ外れ外れ1位」で後藤駿太選手(前橋商高)を指名しています。2018年は小園海斗選手(報徳学園高)を外しています。

11位 読売ジャイアンツ 2勝12敗 勝率.143
案外、ドラフトで苦戦しているのがジャイアンツです。2016年の田中正義選手(創価大) → 佐々木千隼選手(桜美林大) → 吉川尚輝選手(中京学院大)、2017年の清宮幸太郎選手(早稲田実高) → 村上宗隆選手(九州学院高) → 鍬原拓也選手(中央大)、2018年の根尾昂選手(大阪桐蔭高) → 辰己涼介選手(立命館大) → 高橋優貴選手(八戸学院大)と3年連続で「外れ外れ1位」指名となっています。

10位 東京ヤクルトスワローズ 3勝16敗 勝率.158
勝率ワースト3位のスワローズ。その理由は最初の1巡目指名では一度も引き当てていません。ただ、3勝のうち2勝は、2010年の外れ外れ1位・山田哲人選手と2017年の外れ1位・村上宗隆選手という現在の中軸バッターなので、あながち「外れ」とは言えません。

9位 福岡ソフトバンクホークス 3勝14敗 勝率.178
豊富な戦力を誇るホークスですが、ドラフト1巡目の抽選は3勝。2012年の東浜巨選手(亜細亜大)、2015年の高橋純平選手(県岐阜商高)、2016年の田中正義選手を引き当てています。ただし、2017年は清宮幸太郎選手 → 安田尚憲選手(履正社高) → 馬場皐輔選手(仙台大) → 吉住晴斗選手(鶴岡東高)、2018年は小園海斗選手 → 辰己涼介選手 → 甲斐野央選手(東洋大)とここ2年は連続で苦戦中です。それでも、ドラフト指名では勝ち組としては1位でしょう。

8位 阪神タイガース 4勝17敗 勝率.190
2012年に甲子園春夏連覇した藤浪晋太郎選手(大阪桐蔭高)を4球団競合の末に獲得したものの、2008年は松本啓二朗(早稲田大) → 藤原紘通選手(NTT西日本) → 蕭一傑選手(奈良産大)、2013年は大瀬良大地選手(九州共立大) → 柿田裕太選手(日本生命) → 岩貞祐太選手(横浜商科大)、2014年は有原航平選手(早稲田大) → 山崎康晃選手(亜細亜大) → 横山雄哉選手(新日鉄住金鹿島)、2017年は清宮幸太郎選手 → 安田尚憲選手 → 馬場皐輔選手、昨年が藤原恭大選手(大阪桐蔭高) → 辰己涼介選手 → 近本光司選手(大阪ガス)と「外れ外れ1位」が5度もあるのです。

7位 北海道日本ハムファイターズ 4勝14敗 勝率.222
その年一番の選手を指名する方針のファイターズ。今年も早々と1位指名を明言しています。2017年は清宮幸太郎選手を引き当て、2018年は根尾昂選手を外したものの、外れ1位で吉田輝星選手を引き当てました。抽選とは別にダルビッシュ有選手や大谷翔平選手ら、大物高校生を単独指名しているところは、ドラフト戦略に長けていると思います。

6位 広島東洋カープ 3勝10敗 勝率.231
抽選では苦戦しているものの、ここ2年間は中村奨成選手(広陵高)、小園海斗選手と甲子園の注目選手獲得に成功しています。育成には定評があるだけに、カープもドラフトでは勝ち組でしょう。

5位 横浜DeNAベイスターズ 4勝13敗 勝率.235
2008年に松本啓二朗選手を抽選で引き当てましたが、2010年の大石達也選手(早稲田大)、2011年の藤岡貴裕選手(東洋大)、2012年の東浜巨選手、2013年の松井裕樹選手(桐光学園高)、2014年の有原航平選手、2016年の柳裕也選手(明治大)、2018年の小園海斗選手と、抽選では運がありません。

4位 東北楽天ゴールデンイーグルス 7勝8敗 勝率.467
抽選結果の内容が案外悪くありません。2018年は藤原恭大選手の外れ1位で4球団が競合した辰己涼介選手を引き当てています。2012年からは森雄大選手(東福岡高)、松井裕樹選手、安楽智大選手(済美高)と3年連続で高校生の注目ピッチャーを抽選で獲得しています。

現在の制度になってからの11年間での抽選勝率で勝ち越しているは3球団だけです。

3位 埼玉西武ライオンズ 3勝3敗 勝率.500
案外、単独指名が多いです。ロッテに次いで2位となっている。11年間で1巡目指名が競合したのは4度あり、そのうち2009年の菊池雄星選手(花巻東)、2010年の大石達也選手を抽選で引き当てています。2012年は東浜巨選手を外していますが、増田達至選手(NTT西日本)を外れ1位の抽選で獲得しています。 

2位 中日ドラゴンズ 6勝6敗 勝率.500
1巡目の抽選で最も高い勝率(.625)です。2008年の野本圭選手(日本通運)、2011年の高橋周平選手(東海大甲府高)、2016年の柳裕也選手、2018年の根尾昂選手を抽選で引き当て、2015年も高橋純平選手の外れ1位で小笠原慎之介選手(東海大相模高)を抽選で引手ています。

1位 千葉ロッテマリーンズ
2011年の藤岡貴裕選手、2013年の石川歩選手(東京ガス)、2015年の平沢大河(仙台育英高)と2018年の藤原恭大選手を1巡目で抽選の末に獲得しています。さらに、2010年は斎藤佑樹(早大)を外したものの伊志嶺翔大選手(東海大)、2012年は藤浪晋太郎を外したものの松永昂大選手(大阪ガス)、2016年は田中正義選手を外したものの佐々木千隼選手、2017年は清宮幸太郎選手を外したものの、安田尚憲選手を、「外れ1位」の抽選で引き当て、外れ1位の抽選勝率は1.000の全勝です。

今年も話題の多いドラフト会議。競合を覚悟で大物を狙うか、リスクを避けて単独指名を狙うか。

球団同士の駆け引きや運、不運などドラマ性の高いイベントであることは確かです。一人ひとりの野球人生を左右する運命の会議は、明日、10月17日午後5時から始まります。


コメント一覧

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eco坊主さん、こんばんは。

あるんです・・・というか、雨で外出できない日に計算してました(途中でめんどくさくなりましたけど)。

ある程度、クジ運が指名に影響することはあると思えます。バファローズやジャイアンツは1位指名の競合は、2回に1回ですしね。

でも、指名はスタート。そこから、どう育成するのか、どう成長するのかです。

さて、明日は、どうなるのでしょうね。楽しみです。
eco坊主
おはようございます。

こんなデータもあるのですかー
まっ、必ずしもクジ運の良し悪しとペナントが比例しているわけではありませんが、そこは勝負の世界ですから負けは嫌でしょうね。
そっかー我が兎は三年連続「外れ外れ1位」指名なのか・・まっ、いいか!

明日ですね。楽しみにしましょうかね!
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