通常1チーム15人でプレーするラグビーですが、1チームあたり7人の選手で、より短時間で行われるラ7人制ラグビー、通称”セブンズ(15人制は”ラグビーユニオン”)”と呼ばれる競技があります。オリンピックの正式競技です。
セブンズの歴史は古く、1883年にスコットランドのボーダー地方の町、メルローズとガラシールズの地域メンバーの対立がきっかけで、メルローズの町が独立して新たにラグビークラブを結成したことにはじまります。しかし、人数がなかなか集まらず、メルローズの肉屋さんによって少ない人数でラグビーを行うにはと考え出されました。
サッカーも通常1チーム11人でプレーしますが、5人でプレーするミニサッカー”フットサル”という競技があります。
フットサルが始まった説は2つあり、1つめは南米を中心に発展し、1930年にウルグアイで考えられた弾まないボールで行うサロンフットボールです。ブラジルでも同様のものが考案されました。もう1つは、サッカーの母国英国発祥で、欧米などに広まったインドアサッカーです。インドアサッカーのほうは、室内でプレーし、壁の跳ね返りを利用したスカッシュやアイスホッケーのような要素をもったゲームです。
バスケットボールにも3x3(スリー・バイ・スリー)と呼ばれる3人制のバスケットボールがあります。2020年東京オリンピックの正式種目として追加されました。
先日、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)がベースボール型の新競技として5人制の「ベースボール5」のルールを発表しました。これは、2020年の東京オリンピックで復活した野球競技を2024年のパリ・オリンピックに残すため、バットを使わず、ピッチャーもいない「手打ち野球」のような新競技です。新競技と言っても、日本のお父さん世代には、学校の休み時間、学校帰りとかにやったことがあると思う、日本の伝統遊戯ともいうべきものです。
これは球場や道具が必要ないため、都市部での開催が可能なこともあり、若者に向けた普及を目指すとのことです。
ちなみに、これは野球盤(エポック社HPより)
オリンピックでの野球競技は以前は行われていましたが、欧州で著しく認知度が低く、国際的にもサッカーほどメジャーではないため、オリンピック競技から外れ、東京オリンピックで復活しますが、以降継続されるかどうかは不明です。よって、まずベースボール型競技の普及を図ろうという考えのようです。
このベースボール5は、柔らかいゴムボールを使い、自分でトスした球を手で打つため、バットが必要ありません。グローブも必要ありません。そもそも野球は道具に多額の費用が必要であり、広い場所をかくほしなければなりません。それが、途上国を含めた世界的普及の妨げになっていますが、この新競技には心配がなく、塁間も13mの内野があればOKで、立派な球場を建造しなくても可能ということです。
打球は内野でワンバウンドさせる必要があるルールのため、ホームランはありません。ピッチャーはなく、5人で内野を守ります。5イニング制にして、試合時間を短くし、「野球やソフトボールを現代の主要な世界スポーツだけでなく、若者にアピールし、長期的なオリンピックスポーツに発展させる」と話しています。普及目標は今後10年で10億人だそうです。
このベースボール5ですが、野球が普及していない国・地域にとっては魅力的に思えますが、逆に野球が盛んな国・地域にとっては、セブンズやフットサルのように魅力あるものとはちょっと思えません。この5人制ベースボールが今後、どのようになっていくか、長い目で見ていきましょう。
なお、ジャクソン5(レーベル移籍時にジャクソンズに改名)とは米国の音楽グループで、メンバーはジャクソン・ファミリーの兄弟で構成されており、マイケル・ジャクソンもメンバーの1人です。
ちなみに、Folder5とは日本の5人組女性アイドルグループです。メンバー全員が、沖縄県ならびに沖縄アクターズスクール出身です。
そして、1970年代に「個人授業」「恋のダイヤル6700」「学園天国」などミリオンセラーを放った沖縄出身の兄妹グループ、フィンガー5を覚えていますか?