新日本プロレスの有観客大会再開となった、前日(2020年7月11日)のニュージャパンカップ(NJC)決勝で、反則と裏切りで観衆の憎悪を買いながらオカダ・カズチカ選手を(いちおう)破り、内藤哲也選手率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)を裏切ってバレットクラブ(BC)入りしたEVIL選手。
ダブル選手権となった翌日(2020年7月12日)、連日のバッドエンドでEVIL選手が2冠王者の内藤選手を破り、史上2人目の2冠を強奪しました。
この日のEVIL選手は新入場テーマ曲に乗り、BCメンバーを引き連れて入場。トレードマークの鎌は持たず、鎖かたびらを思わせる新コスチューム。見た目は今までの方が「悪」でしたが、試合内容は見た目以上の「悪」でした。そもそも、今年のNJCは手段を選ばぬ「邪悪化」した暴走ファイトで初制覇を果たしたものです。
そもそも、BCは外国人選手中心で構成されており、現在は日本人選手として高橋裕二郎選手、石森太二選手、邪道選手、外道選手、 KENTA選手、そしてEVIL選手、ディック東郷選手が参加しています。近年はメンバーの対戦試合が行われるとメンバーの乱入で対戦を妨害したり、レフェリーへの妨害などの問題行動が多く、勝利したとしてもブーイングが発生するほどです。
ダブル選手権の試合後、大声の自粛を求められている観衆からNJC決勝の試合後と同じく、連日のブーイングだけでなく、「帰れ」などの声が場内に響き渡っていました。
選手権後にリング上でEVILは、「覇者で王者の3冠王だ」と勝ち誇り、さらに内藤選手に暴行すると、そこにLIJのヒロム選手が救出に乱入。場外に退避したEVIL選手に対し、「おい、EVIL。今、どんな気持ちだ?人を裏切るってどういう気持ち?どういう感覚なの?教えてよ。教えてよ。教えろ。教えろって言ってんだよ!」と詰め寄りました。それでも、EVIL選手は無言で笑みを浮かべるばかり。するとヒロム選手は「もういいよ。なあ、EVIL。1つだけお願いがあるんだ。お前が獲ったベルト、俺に挑戦させろ。2つある。獲られるのが怖いんだったら、1本で構わねえぞ」と次期挑戦者に名乗りを挙げました。
EVIL選手は無言で立ち去っていきましたが、バックステージでは、「ヒロム。お前、この俺様のベルトに挑戦したいのか?いいぜ、いつでもやってやるよ。いつでもお前のことを潰してやるよ。よく覚えとけ」と対戦を受諾しました。
今年の新日本プロレスは、BC vs. LIJの図式で行くのかなと。本隊とCAOSの影が薄くなってしまい、鈴木軍はタッグでは健在ですが。
外国人選手が来日できない現状を考えますと、誰か日本人同士の中で盛り立て役を設定しなければならない状況だったのでしょう。そこへ白羽の矢が立ったのが、BCであり、ヒールとしてのEVIL選手なのでしょう。
昭和時代のプロレスでは、アブドラ・ザ・ブッチャーさん、ザ・シークさん、タイガー・ジェット・シンさんなど現在の地上波TVでは放送できないようなヒール・レスラーが数多くいました。ただ、当時はユニットなんていう概念はなく、レスラーそのものの反則づくしでした。
プロレスはエンターテインメント性もあるもの。とはいうものの、再三再四のメンバー乱入と反則づくしによる幕切れは後味が悪いものでした。
新型コロナウイルス感染症対応と令和2年7月豪雨対応については、お上の関係者の乱入と反則だけは勘弁してほしいものです。
新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
また、このたびの豪雨による未曾有の被害が報じられ、お亡くなりになられた方々には心からお悔やみ申し上げますとともに、被災された多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。
どうか一日も早い復興と皆様の日常が1日にでも早く取り戻せますように、心からお祈り申し上げます。
私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。